ご存知、和田誠さんによる「週刊文春」の表紙です。
今週号のそれは、一見「ゴジラ?」と思うかもしれませんが、そうではなくて、アメリカ映画「原子怪獣現わる」。
5月7日に亡くなった特撮監督の巨匠、レイ・ハリーハウゼンさんを追悼して、和田さんが描いたものです。
特撮監督の巨匠といえば、ふだん私が思い浮かべるのは円谷英二監督しかありません。
その円谷英二監督が興した「円谷プロ」の50年の歴史、しかも裏面史ともいうべき内容の本が出版されました。
「ウルトラマンが泣いている〜円谷プロの失敗」(講談社現代新書)。
著者の円谷英明さんは、英二監督のお孫さんにあたる方。
創業家の苦渋が伝わってくる、かなりヘビーな内容です。
ウルトラファンにとっては、「知りたくなかったエピソード」も多い一冊ではありますが(笑)、やはり読まずにはいられません。
さて、今週の「読んで、書評を書いた本」は、以下の通りです。
工藤美代子
『悪童殿下〜怒って愛して闘って 寛仁親王の波乱万丈』 幻冬舎
里見 蘭 『ミリオンセラーガール』 中央公論新社
荒木飛呂彦 『荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟』 集英社新書
梯 久美子 『声を届ける〜10人の表現者』 求龍堂
森村 稔 『どこ行っきょんリスム』 書肆アルス
ミシマ社:編 『仕事のお守り』 ミシマ社
鈴木哲夫 『最後の小沢一郎』 オーク出版
* 書いた書評は、
発売中の『週刊新潮』(6月27日号)
読書欄に掲載されています。