映画「猿の惑星:新世紀(ライジング)」を見てきました。
名作SF『猿の惑星』の前日譚(たん)『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』の続編。ウイルスによって滅亡状態に陥った人類と、遺伝子の進化を経て知能や言語を得た猿たちとの対峙(たいじ)が思わぬ事態を引き起こしていく。前作に引き続き、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのアンディ・サーキスがモーションキャプチャーを駆使し、猿のリーダーとなるシーザーを熱演。その脇を『ホワイトハウス・ダウン』などのジェイソン・クラークや『裏切りのサーカス』などのゲイリー・オールドマンが固める。人類が衰退した世界の衝撃的なビジュアルに言葉を失う。
チャールトン・ヘストン主演の「猿の惑星」以来、このシリーズは全部を見てきましたが、半世紀近くを経て、ここまで奥行きのある物語世界に至るとは思いませんでした。
今回は特に「共存とか、共生とか、やはり難しいのか」と、ハラハラしながら最後まで緊張したままでした。
さらに、「武力って、持てばどうしても使いたくなるのかなあ」とか、「戦争って、こうやって起きるのかもしれない」という思いもあったりして、かなりヘビーではあります。
“寓話”と呼ぶには、その辺りが実にリアル。
映像は、お猿さんたちの表情も含めほぼ完璧で、実際そこにいるよね、です(笑)。
そんなこんなですが、読後感とか後味が悪いわけではありません。
ぐっと考えさせられることはありますが、ちゃんとエンターテインメントになっているところが、またすごい。
見るなら、やはりスクリーンがオススメです。