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オープンキャンパス「体験授業」 2日目も満員御礼!(その3)

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最終回 受講生の皆さんと

3回×2日間、計6回という怒涛の(笑)「体験授業」を、無事終えることが出来ました。

おかげさまで、今年も6回すべて満員御礼でした。

各回、定員60名(実習系授業なので、この人数が目いっぱいなのです)。

加えて、たくさんの父母の皆さんも参加してくださいました。

受講してくれたのは、高校1年生から3年生まで。

最近は1、2年生もたくさんいます。

一番の遠方から来てくれた高校生は、北は岩手県、南は熊本県からでした。

ありがとう!

そして、参加してくださった皆さん、おつかれさまでした!

皆さんと、いつかこのキャンパスで会えるのを、楽しみにしています。

オープンキャンパス「体験授業」 2日目も満員御礼!(その4)

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碓井ゼミ「体験授業」サポートメンバー

専門誌「広報会議」に、碓井ゼミの紹介記事

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広報・PRの専門誌「広報会議」(発行:宣伝会議)8月号で、碓井ゼミが紹介されました。

以下は、掲載された記事です。


大学ゼミナール訪問
「睡眠よりもメディア研究の日々」
テレビの現場出身
上智大・碓井先生のゼミに潜入



メディア研究を行っている大学のゼミを訪問するこのコーナー。
今回はテレビ業界出身の碓井広義先生のゼミにお邪魔しました。

上智大学文学部新聞学科 碓井広義ゼミ

設立:2010年4月

学生数:2年生16人/3年生17人/4年生13人

OB/OGの主な就職先:
NHK、日本テレビ、TBS、中部日本放送、新潟日報、北國新聞、東宝、松竹、角川シネプレックス、ソフトバンク、ヤフー、サイバーエージェント、りそなグループ、日本生命、 サントリー、ライオン、東レ
など

「なぜ、クックパッドは人気を集めているのか?」「トヨタの若者向けプロモーションの研究」「アニメを活用した自治体の観光PR」「宮崎駿のアニメに見る戦争観」――ユニークな研究テーマが並ぶ、上智大学文学部新聞学科の碓井広義ゼミ。現在は2年生16人、3年生17人、4年生13人が所属している。

今回は6月某日、隔週で開催されている3年生のゼミに編集部が潜入。「今日の授業は皆で雑誌『広報会議』の取材を受けるという、貴重な実践の場になります。この取材がどんな記事になるか、見届けるまでが授業です。ちゃんと『広報会議』8月号を買うように!」という碓井先生の大変素晴らしい(!)号令のもと、90分にわたる取材の時間をいただいた。

放送から映画・アニメまで研究
テレビマンユニオンで20年にわたりドキュメンタリーやドラマ制作に携わってきた碓井先生は2010年4月に着任した。新聞学科の名物授業である「テレビ制作」のほか、「メディアと文化」などの講義を受け持っている。

ちなみに「テレビ制作」は1966年に創設された上智大学の施設「テレビセンター」で行われるが、ここにはフルHD化したスタジオ環境が整っている。授業ではグループごとに企画づくりから撮影、編集という一連の作業に取り組み、制作スキルの習得だけでなく、メディアのメッセージがどのように生み出されるのか、発信者の視点から理解するのも狙いの一つだ。

ゼミの研究テーマは、放送やデジタル、映画・アニメ・広告といった表象文化研究がメインとなっている。研究内容と就職先が重なるケースも多く、「松竹に就職した学生の卒論のテーマは“メディアとしての歌舞伎”でした。また、『Yahoo! ニュース』について研究していたゼミ生が実際にヤフーに就職して、まさにYahoo!ニュースを担当しています」と碓井先生は笑う。

PR会社でバイト中のゼミ生も
毎年、卒業生の6割がメディア業界へと進むという新聞学科の中でも、放送・映像・エンターテインメント業界の志望者が多いのも碓井ゼミの特徴。OB・OGの就職先はNHKや日本テレビ、TBS、東宝・松竹など大手マスコミが並ぶ。最近ではヤフー、サイバーエージェント、サイバードなどのデジタル企業も増えてきた。

現役のゼミ生の志望を聞くと「テレビ局のスポーツ記者」「子ども向け教育番組の制作」「レコード会社のプロモーター」「舞台関連の宣伝」「辞書系の出版社」「広告会社の営業」など、やはりマスコミ関連が目立つ。

広報・PR領域への関心も高く、4年生のなかには大手PR会社に内定した学生がいる。また、現在PR会社でアルバイトとして働いていたり、「メーカーの広報の仕事に興味がある」と答えてくれたゼミ生も何人かいた。メディアの役割や強み・弱みを学べる学科だからこそ、メディアリレーションズに取り組む広報の仕事とも親和性が高いということだろう。

そんなゼミ生たちだが、第一印象は「真面目で、おっとり」だった。上智大学の校風のせいか、3年生の就職活動がまだ本格化していないせいもあるのか、各人の発言もやや控えめだ。碓井先生からは「遠慮せずOBやOGに会いに行けばいい。横並びではなく、自分の判断で積極的に動くことが大事」とアドバイスが。

ゼミでは時事問題について討論する機会を増やしているといい、最近ではSTAP細胞の論文問題やNHK会長の発言騒動について意見を交わした。「メディアで起きている問題をただ受け身で追っているだけではメディアの世界では通用しない。何か問題を投げかけられたら、自分の言葉や文章で考えを表現して“ボールを打ち返せる”力をつけてほしいんです」。

テレビの現場出身の先生に学ぶ
最後に碓井先生のゼミの面白さについて尋ねると、多くの学生から「自分が興味をもったことを研究テーマにできる」という答えが返ってきた。碓井先生のネットワークでテレビ局のプロデューサーらをゲスト講師として招く機会も多く、学科の授業で体系的なメディア論を学ぶ一方で、現場を知っている先生のゼミで得るものは大きい。

「碓井ゼミは正統派ではなく異端児、いやゲリラ部隊かもしれない(笑)。一見もの静かないい子たちだが、心の中では強い意志を持っている学生ばかりなので、自然と卒論のテーマもユニークで独自の切り口が増えていくのだと思います。断片的なカルチャーを取り上げているように見えるかもしれませんが、文化は社会の動きや問題とリンクしている。学生たちには、研究を通じて社会や人間の実相を見抜く力を養ってもらいたいですね」。

ゼミの終盤では、テレビの制作会社でのインターン募集について説明する場面も。「制作会社の現場を経験して、合わないと感じたらそれも発見。ぜひトライしてみてほしい」と碓井先生。学生時代からメディアの現場に触れるチャンスがあふれているのも、この学科ならではと言えるだろう。


『広報会議』読者にオススメ! メディアを知るための1冊
『街場の憂国会議』
内田樹(編)/晶文社/本体1600円+税

「メディアを学ぶことは“世の中をどう見るか”につながっている。内田先生の本を読むと、自分のアタマで考えることの大切さがわかるので、『街場のメディア論』(光文社新書)なども学生によく勧めています」と碓井先生。内田先生の『日本辺境論』(新潮新書)をカバンに忍ばせているゼミ生の姿も。

<碓井広義先生 PROFILE>



「睡眠よりもメディア研究」の日々
「月に30冊は書評用の本を読み、テレビ批評を書くために睡眠より番組チェックを優先する」という。レギュラー出演のBSジャパン『大竹まことの金曜オトナイト』(金曜夜10時54分〜)のほか、北海道新聞、日刊ゲンダイ、日経MJ、ビジネスジャーナルなどに放送時評やコラムを連載中。メディア時評を掲載する「碓井広義ブログ」も毎日更新している。

碓井広義(うすい・ひろよし) 上智大学文学部新聞学科教授
慶應義塾大学法学部卒業。千葉商科大学大学院政策研究科博士課程修了。博士(政策研究)。1981年、テレビマンユニオンに参加。20年にわたり番組制作を行う。慶應義塾大学助教授、東京工科大学教授などを経て2010年より現職。専門はメディア論。著書に『テレビの教科書』ほか。

(広報会議 2014年8月号)

「民放連賞」審査会で、脚本家・内館牧子さんと・・・

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「日本民間放送連盟賞(民放連賞)」のエンターテインメント番組部門。

その東京地区審査会が行われました。

エンタメ部門というのは、「ドラマ」や「報道番組」、ドキュメンタリーなど「教養番組」以外ということで、いわゆるバラエティ番組が中心です。

審査員は、脚本家・作家の内館牧子さん、放送作家の石井彰さん、そして私の3名。

石井さんとは、放送批評懇談会の活動などでよくご一緒しますが、
内館さんには初めてお目にかかりました。

NHK朝ドラ「ひらり」「私の青空」、スペシャルドラマの「白虎隊」や「塀の中の中学校」なども視聴してきましたから、お会いするのが楽しみでした。

しかも、ドラマ部門ではなく、エンタメというのが面白い(笑)。

実際に、審査会は3名それぞれが、まさに忌憚のない意見交換で
盛り上がりました。


東京地区ですから、東京キー局やBS局が参加しています。

各局とも「さあ、どうだ!」という自信作を応募してきているわけで、
審査する側も真剣です。

そして、最後には満場一致で(3人ですが)、「お見事!」という1本を選定し、その番組は全国審査の場へと進出することになりました。


それはそれでいいのですが・・・

正直言って、かなりがっかりした番組もありました。

「局を代表するエンタメ番組がコレですか?」と疑問符がつくものが複数あったのです。

1年間に放送された多くのエンタメ番組の中から、自ら選んで応募したわけですから、そこには、その局のエンタメに対する「考え方」、
いや、テレビに対する「思想」や「哲学」さえ現れているはず。

だとすれば、「これは相当寒い状態にありますねえ」というのが、3人に共通した思いでした。

でも、私たちが選んだ1本は、これに拮抗した次点のもう1本も含め、テレビの可能性とその地平を広げるような番組であると、自信をもって言えます。

近々行われる「中央審査会」での結果が楽しみです。

作家・渡辺淳一がしつらえた「最後の舞台」 主演女優は?

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発売中の「女性セブン」に、作家の渡辺淳一氏「お別れ会」をめぐる特集記事が掲載されました。

この中で解説をしています。


渡辺淳一氏お別れ会で勃発 
黒木瞳と川島なお美「女の意地」
7月28日、4月30日に前立腺がんのためこの世を去った作家の渡辺淳一さん(享年80才)の『お別れの会』が、都内のホテルで営まれた。

そこには、共演NGといわれてきた、映画『失楽園』で主演を務めた黒木瞳(53才)と川島なお美(53才)が同席した。2人とも渡辺さんとはただならぬ関係にあったと言われているが、『お別れの会』でのその胸中はいかに。

17年前の映画『失楽園』では川島は主演女優レースで黒木に敗れた。だが、その後は連ドラで見事高視聴率を稼ぎ出し、女優としての評価も高まった。

「今思うと、小説家って憎いなって思います。ご自分の人生さえも物語の一場面のようにしてしまうんだなって思いました。先生は、忘れられない思い出を心にドカンと残して、逝ってしまわれました」

壇上で、渡辺さんとのエピソードを披露した黒木。彼女には多くの人々の前で、渡辺さんとの思い出を口にする機会を与えられた。これは津川雅彦、三田佳子、阿川佐和子さん、小池真理子さんといったその世界のいわば大御所のみが許された場だった。

そんな黒木を川島は会場の後方からただ見つめることしかできなかった。

「渡辺さんと黒木さん、川島さんの関係は、簡単にいえば“作家”と“女優”の関係です。長く寵愛を受けていた川島さんのほうが、もしかしたら渡辺さんにとっては黒木さんよりも大切な存在だったかもしれません。

しかし、『お別れの会』という公の場では“愛”より“実力”や“知名度”が物をいうわけです。それが“お別れの言葉”の有無という扱いの違いとなってしまいました。つまり、川島さんにしてみれば、17年前に味わった屈辱を再び受けることとなったわけですからキツいですよね」(芸能関係者)

スピーチを終え、安堵した表情でステージを降りた黒木。最前列にある円卓の椅子に腰を下ろした彼女のもとには、ひっきりなしに列席者が足を運び、声をかけていた。

「黒木さんの周りには各界の重鎮や顔見知りと思われる人が集まり、ずっと談笑していました。対して、川島さんは、黒木さんのいるテーブルには近寄りもせず、常に会場の後ろで立ちっぱなし。時折、年配の女性に声をかけられている姿は見かけましたが、それ以外はずっとひとりぼっちでした。手持ち無沙汰なのか、帯をしきりに直したり、持っていた鞄を覗き込んだりしていましたね」(別の出席者)

同じ作品のヒロインを演じながら、哀しくもくっきりと分かれてしまったふたりの“明”と“暗”。

そんな歴然とした差を見せつけられながら、それでも川島は、会が終わるまで決して会場を離れることはなかった。こういった『お別れの会』では、弔問や献花だけしてその場を後にするのが一般的でありながら、一方の黒木の姿も、最後まで会場にあった。

上智大学文学部(メディア論)の碓井広義教授は、こう分析する。

「おそらくふたりとも、“渡辺先生がくれた最後の舞台”だと思っていたのでしょう。もし途中退席したら、最後の舞台の主役の座を譲ったことになる。ラストシーンまで出続けるのが、主演女優ですからね。“私こそが”という女の意地を感じます。

渡辺さんへの恩を忘れない女という側面をアピールしつつ、会場に集まった業界関係者へ“まだまだいい女優だ”と印象づけるのも忘れない。お互いに、いくつもの計算と女の意地があったわけですから、そりゃ帰れませんよ」

死してなお、女心を惑わす渡辺さん、なんとも罪な御仁である。

(女性セブン2014年8月14日号)

“不良定年”の先駆者と、“古本者”の先導者

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読みたい本、読まなくてはならない本、どちらも単行本が何冊も待機しているのに、ついつい文庫本に手が伸びてしまう。

本の面白さに、新旧・サイズの区別なし!(笑)

嵐山光三郎 『「下り坂」繁盛記』。

岡崎武志 『貧乏は幸せのはじまり』。

共に、ちくま文庫の新刊です。

片や“不良定年”の先駆者、片や“古本者(ふるほんもの)”の先導者。

読み出したら、やはり止まりません。




今週の「読んで書評を書いた本」は次の通りです。

未須本有生 『推定脅威』 文藝春秋

都築響一 『ROADSIDE BOOKS』 本の雑誌社

辻原 登 『東大で文学を学ぶ』 朝日新聞出版社

内田 樹 『街場の共同体論』 潮出版社

原井一郎 『欲望の砂糖史』 森話社 

笹 幸恵 『映すは君の若き面影』 青林堂 

* これらの書評は、
  発売中の『週刊新潮』(8月7日号)
  読書欄に掲載されています。

「花子とアン」 ヒロイン像を守りながら通俗性も

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北海道新聞に連載している「碓井広義の放送時評」。

今回は、NHK朝ドラ「花子とアン」について書きました。


「花子とアン」
ヒロイン像守り通俗性も
NHK朝の連続テレビ小説「花子とアン」が、後半戦に入ってがぜん面白くなってきた。かつてこの欄で「あまちゃん」を評した際、「母娘3代のトリプルヒロインが効いている」と書いた。それにならえば「花子とアン」は花子(吉高由里子)と蓮子(仲間由紀恵)によるダブルヒロインのドラマである。

放送開始前、二つの懸念があった。一つは実在の人物である村岡花子の人生がどれだけ視聴者の興味を引くかということだ。「赤毛のアン」の翻訳者というだけでは題材として弱いのではないかと思われた。もう一つの心配は主演を務める吉高由里子という女優がもつ奔放なイメージと、生真面目そうな児童文学者の実像が重なりにくかったことだ。

しかし始まってみれば、演技に定評のある吉高が、自分の道を切り開こうと努力する明治生まれのヒロインを、現代的な味付けで魅力的に作り上げてきた。

また、それ以上に弾みをつけたのは、花子の親友・蓮子が引き起こした駆け落ち騒動だろう。蓮子のモデルは歌人・柳原白蓮。華族である伯爵家に生まれた彼女の人生は波瀾万丈だ。最初の結婚は15歳の時だが、20歳で離婚している。5年後に九州の炭鉱王・伊藤伝右衛門と再婚。26歳違いの夫婦だった。

そして10年後、7歳下の社会運動家・宮崎龍介(ドラマでは宮本龍一)と駆け落ちする、いわゆる「白蓮事件」を起こす。ちなみに宮崎龍介は孫文の支援で知られる宮崎滔天の長男だ。境遇が全く異なる2人の不倫逃避行は大正期を代表する一大スキャンダルだった。

ドラマは「白蓮事件」を正面から描き、凄艶な恋する女と化した蓮子を仲間が生き生きと演じている。駆け落ちシーンでは語り手の美輪明宏が熱唱する「愛の讃歌」が流れ、その翌朝、一夜を共にした部屋で仲間は鮮やかな赤の長襦袢姿まで披露した。

さらに吉田鋼太郎が演じる炭鉱王(ドラマでは嘉納伝助)に貫禄と存在感がある。離縁状を新聞に公開され、大恥をかいたにも関わらず、最後は蓮子を許す度量を見せる。「嘉納伝助が一度は惚れて嫁にした女やき。末代まで一言の弁明も無用!」は、このドラマにおける名セリフの一つとなった。

社会的制約の多かった時代に女性が自立することの困難さと、それを必死で乗り越えようとする主人公たち。伝統的朝ドラの爽やかなヒロイン像を守りつつ、不倫という通俗性をも堂々と取り込む、脚本と演出のチャレンジが功を奏している。

(北海道新聞 2014.08.04)

【気まぐれ写真館】 ゴジラも暑い夏


オトナの男は勝ってはいけない

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日経MJ(流通新聞)に連載しているコラム「CM裏表」。

今回は、日本コカ・コーラ「ジョージア」の「海の家従業員」篇
をめぐって書きました。


日本コカ・コーラ「ジョージア」
ちゃっかり娘に勝てない夏の海
山田孝之さんはカメレオン俳優だ。ある時は脱力系ヒーロー・勇者ヨシヒコ、またある時はコワモテの闇金・ウシジマくんと化す。そんな山田さんが海の家で焼きそばを売っている。地道な商売だ。

しかし、誰にも魔がさす時はある。うっかりミスだ。買いに来たのは笑顔と水着姿が魅力的な佐野ひなこちゃん。ふいに身をかがめ、山田さんを見上げて聞く。「暑くないですか?」

その瞬間、「いい娘だ」と山田さんは思った。冷えた缶コーヒーを「オマケであげるよ」と鷹揚(おうよう)なところを見せる。目は胸元にくぎづけだ。

突然、カレシが現れる。これがまた絵に描いたようなチャラ男。「お前にじゃねえよ!」と声には出さず憤る。怒りと自嘲を押し隠した笑顔が絶品だ。

この夏も、うっかり男とちゃっかり娘の対決が各地で展開されているだろう。でも、オトナの男は勝ってはいけない。山田さんはそう教えている。

(日経MJ 2014.08.04)

【気まぐれ写真館】 本日、気温36度超え

タイムシフト視聴率導入で、どうなるテレビ界!?

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発売中の「週刊プレイボーイ」最新号に、「タイムシフト視聴率」に
関する特集記事が掲載されま

この中で、解説しています。


タイムシフト視聴率導入で
テレビの現場は大混乱!
タイムシフト視聴率、驚きの測定方法

7月14日、ビデオリサーチ社が2014年3月31日から6月29日までの「タイムシフト視聴率」を初めて公表した。タイム視聴率とは「録画機などで番組がどれだけ再生されたか」を表す指標で、かねて導入の必要性が問われていたものだ。

元ビデオリサーチの社員で、リサーチ評論家の藤平芳紀氏が解説する。

「これまで視聴率は、世帯ごとの『リアルタイム視聴』を測定する、テレビが始まった60年前の調査方法。家族が居間に集まって1台のテレビを見ていた頃ならいざ知らず、今は録画だったりワンセグだったりと、視聴方法が多様化している時代です。もはやリアルタイム視聴率だけで視聴実態を把握できるはずがないんですよ。アメリカでは2005年からタイムシフト視聴率の測定が始まっていますし、今ではCMの再生視聴率が主流になりつつある。日本でもようやく始まったのかという印象ですね」

今回はまだ実験段階だというタイムシフト視聴率だが、そもそもどのように測定しているのか。ビデオリサーチ社の担当者に話を聞いた。

「まず調査対象世帯のテレビから出力された音声を測定器でデータ化し、ビデオリサーチのセンターサーバーに送信。そこに蓄積されている全放送番組のデータベースと照合して、どの番組を見ていたのか判定します。このシステムを“音声フィンガープリントによる機械式(PM)調査”といって、今回は放送から7日以内に再生された番組を測定しています」

わかりやすく言うと、録画再生中のドラマのセリフなどからドラマ名や放送日時を判定しているのだ。では早送りした場合は?

「今回の調査では実施していませんが、音声が聞き取れる倍速程度の早送りなら技術的には測定可能です。ただ、音声マッチングなので、それ以上の早送りや映像がスキップされた場合は測定できません」(担当者)

タイムシフト視聴率は、ここに大きな問題をはらんでいる。

「録画再生した場合、CMはスキップされる可能性が高い。だから、タイムシフト視聴率がいくら高くても、スポンサーは素直に喜べないでしょうね」(藤平氏)

ビデオリサーチ社によると、このタイムシフト視聴率は「来年1月から正式に運用する予定」という。とはいえ、CMビジネスについては、「すぐにCM枠の販売価格に反映されることもないし、しばらく様子を見ていくと思います」(大手広告代理店社員)

新たな視聴率導入で笑う局、泣く局

タイムシフト視聴率が公表されたことで、戸惑いを隠せないのはテレビ番組制作の現場だ。

「タイムシフト視聴率の測定に乗り出すという話は昨年から聞いていたけど、ハッキリ言えば表に出してほしくない数字。なぜなら、リアルタイムの視聴率が悪くても僕らは『録画視聴が多いんだよ』と言い訳していたのに、それができなくなる。録画の数字は曖昧なままにしておこうよ、というのが正直な気持ちです」(民放キー局のディレクター)

公表されたタイムシフト視聴率の上位にランクインしているのは、ほとんどがドラマだ。

上智大学文学部新聞学科教授(メディア論)の碓井広義(うすいひろよし)氏が話す。

「連続ドラマは見逃すと続きがわからなくなるから、録画する視聴者が多いといわれていました。だから、この結果はある意味、予想どおり。ということは当然、タイムシフト視聴率はドラマに力を入れている局にプラスに働く傾向にあるので、特にTBSとフジテレビは早く正式運用してくれと思っているのではないでしょうか」

今回の調査結果ではドラマの強さが浮き彫りになったが、対照的にバラエティ番組に携(たずさ)わる放送作家は浮かない表情。

「ドラマには勝てないと思っていましたが、まさかここまでタイムシフト視聴率が低いとは……。さすがに無視するわけにもいかないし、録画してでも見てくれるような仕組みを考えなきゃいけない。とりあえずシリーズものの企画を増やしていって、数字にどう影響するか見ていきたい」(放送作家)

また、タイムシフト視聴率が導入されれば番組編成にも影響を及ぼす可能性があるという。

「録画率の低いプロ野球中継は減少傾向に拍車がかかっていくでしょうね。その代わりとして、話題性のある映画やスペシャルドラマが増えていくんじゃないかな」(制作会社社員)

なんにせよ、新たな指標の導入は時間の問題。視聴率の種類が増えることで、よりシビアに番組が評価されることになりそうだ。

「リアルタイムもタイムシフトも視聴率が振るわなければ、すぐに番組は打ち切られるようになる。もはや弁解する余地がないですからね」(前出・碓井氏)

テレビ業界はパンドラの箱を開けてしまったのかもしれない。

(週刊プレイボーイ 2014年8月18日号)




金曜深夜には「壇蜜」がよく似合う

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日刊ゲンダイに連載している「TV見るべきものは!!」。

今週は、バラエティドラマ「アラサーちゃん無修正」(テレビ東京)に
ついて書きました。 


テレビ東京「アラサーちゃん無修正」
金曜深夜には壇蜜がよく似合う
富士には月見草が、そして金曜深夜には壇蜜がよく似合う。オトナのためのバラエティドラマ「アラサーちゃん無修正」(テレビ東京)だ。

原作は峰なゆかが「週刊SPA!」に連載中の漫画。アラサー世代の日常を、セックスを軸にリアルに描いていて面白い。これに目をつけるあたり、さすが「極嬢ヂカラ」の工藤里紗プロデューサー(演出も兼務)である。

このドラマでは、たとえば元カレにして現セフレの男との情事の最中、「バック大好き。だって表情で演技する無駄なカロリー消費がないし」てな具合に、アラサーちゃん(壇蜜)の思っていることが本人の声で流れる。それは合コンという喧騒のゲームに参加している時なども同様で、アラサー女子の赤裸々な本音が開陳されるのだ。

また毎回、壇蜜やみひろのベッドシーンもお約束だ。深夜ドラマでエロといえば、「特命係長 只野仁」(テレビ朝日)の独壇場だったが、好敵手の出現といえる。男女の結合部分の手前に人形などを置く、プチ昭和な手法の映像も微笑ましい。

以前、放送倫理・番組向上機構(BPO)から「性表現が過激」と指摘を受けたのはフジテレビ系の昼ドラ「幸せの時間」だった。あの時は「昼間の番組にもかかわらず」とか、「子供への影響」が問題視されたが、こちらは金曜深夜0時52分。オトナの時間である。

(日刊ゲンダイ2014.08.05)

【気まぐれ写真館】 真昼の月 69年目の「8月6日」

8日の「金曜オトナイト」は、生放送&拡大スペシャル!

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8日の「大竹まことの金曜オトナイト」は、生放送&拡大スペシャルという、夏祭りみたいな企画です。

いつもの30分ではなく、1時間!

しかも、生放送!

なんという無謀なことを(笑)。

それに、番組では現在、視聴者の皆さんからの「質問」を募集中。

その詳細が、記事として配信されているので、以下に転載しておきますね。


皆でニッポンを考えよう 
『大竹まことの金曜オトナイト』で質問大募集
8日にBSジャパンで放送される情報バラエティー『大竹まことの金曜オトナイト』(毎週金曜 後10:54)では、今、ニッポンの抱える問題や疑問について視聴者からホームページやツイッターで質問を募集している。

「深夜のワイドショー」をコンセプトにスタートした同番組は、司会の大竹まことやパネラー陣が、テレビや電車の中吊りなどで見かけるけれど、実はあまりわかっていないことを取り上げ、トークを展開。通常は、疑似生スタイルで収録しているが、ついに視聴者も巻き込んだ生放送を敢行する。

今回はゲストに草野仁、経済アナリストの森永卓郎、政治家・タレントの東国原英夫を迎え、レギュラー出演者のタレント・山口もえ、メディア論が専門の碓井広義氏(上智大学新聞学科教授)とともに、番組に寄せられた視聴者の質問にもその場で答え、一緒に考えていく。質問は、生放送中にも受け付ける。

トークテーマは、「危険ドラッグ」の新呼称について、中国加工食品、老後生活、少子化問題、老老介護、ネットモラル、経済問題(貧困問題)、日本の普通とは?、消費税増税、初体験は良い思い出か、遠距離不倫が増えている?など。

さらに、「特捜!オトナイト最前線」のコーナーでは、日本の貧困問題を考え、“マンガ喫茶”に住む人に注目。長期滞在者が多い漫喫で張り込み調査を行い、そこで生活する人々の横顔、“マン喫”に住まなければならない理由に迫る。

◆BSジャパン『大竹まことの金曜オトナイト』(毎週金曜 後10:54)

ホームページ:http://www.bs-j.co.jp/otonight/
ツイッター:https://twitter.com/bsj_otonight
ハッシュタグ:#金曜オトナイト

(ORICON STYLE)


・・・・生放送ですから、危険すぎる発言、放送出来ない言葉などに、いつもの「オトナイト!」というピー音は入れられません。

さてさて、どんなスペシャル番組になることやら(笑)。

【気まぐれ写真館】 炎天下の校舎 2014.08.07


【気まぐれ写真館】 月に群雲 2014.08.07

最新ジャーナリズム事典で読む、ジャーナリズムの「論点」

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出版される前から注目していた、『現代ジャーナリズム事典』(三省堂)がついに刊行された。監修は武田徹(ジャーナリスト・恵泉女学園大学教授)、藤田真文(法政大学教授)、山田健太(専修大学教授)の3氏だ。

事典を”通読”する

荒俣宏さんの新著『喰らう読書術』(ワニブックスPLUS新書)の中に、興味深い提言があった。それは、今こそ「教養主義」的な読書が必要な時代ではないかというのだ。全集や事典には「体系の本質」があると説いている。

「なるほど」と思い、厚さ3センチ、378ページ、約700項目が記載された事典である本書を、“引く”とか、“拾い読み”とかではなく、頭から“通読”してみた。

あらためて、優れた事典は“引く”だけでの書物ではなく、“読みもの”でもあることを再認識した。項目の並びは「あいうえお順」で、思想、倫理、理論、表現、権利、事件、報道など多岐にわたるが、読み進めるうち、「ジャーリズムの過去・現在・未来」の全体像が徐々に浮かび上がってきたからだ。

新聞におけるニュースバリューは、記事が掲載された紙面と文章の量、そして論調で確認できる。ならば事典ではどうか。割かれた字数が重要度を示すと考えていいだろう。

ジャーナリズムの「論点」

本書の場合、長い文章で構成された項目は以下の通りだった。「戦時下の情報統制」「メディアと権力」「言論・出版・表現の自由」「個人情報」「報道被害」「報道倫理」「メディアリテラシー」「ジャーナリズム教育」などだ。これらを見ただけで、監修者、編集委員、そして執筆者たちの姿勢や問題意識が伝わってくる。

次に独特の整理法にも好感をもった。たとえば、「秘密保護法制」という項目がある。ここでは明治憲法下における軍事機密の扱いから、最近の特定秘密保護法まで言及している。それによって、特定秘密保護法をめぐる問題を歴史的視点に立って考察することが可能になる。

また「自主規制制度」についても、わざわざ出版、新聞、放送の3つ分けて述べている。こうした姿勢が事典としての精度を上げているのだ。

記述にも多くの配慮が為されている。例を挙げれば、「報道倫理」に関する要点を解説した後、「倫理違反を違法行為として罰してよいのか、そもそも倫理とは何なのか」という大きな課題を示すことを忘れていない。

さらに「発掘!あるある大事典2事件」「テレビ離れ」「図書館の自由」など、この事典ならではの項目設定にも注目したい。

中でも驚いたのは「電通」が入っていたことだ。広告業界を牽引してきた一方で、寡占化やガラパゴス化など「日本の社会的コミュニケーションの閉鎖性を促してきたのではないか」と厳しい指摘も行っている。

もちろん、「ソーシャルメディア」などの新語も収容されていた。市民の多くが発信者になることの意義だけでなく、「誹謗中傷やデマが拡散しているなどの問題点も指摘されている」との記述も重要だ。

事典を”日常使い”する

アナウンサー志望の女子学生が鞄の中に「アクセント辞典」を忍ばせ、“ゼミ飲み”の席でもチェックしている姿を見かけたことがある。その意気や良し。

ならばジャーナリスト志望の学生諸君は、すべからく本書を常時携帯し、随時ひも解くべきだろう。そのための並製(ソフトカバー)仕様でもある。

「金曜オトナイト」生放送&拡大SP、無事オンエア!

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みんな、放っておいてもしゃべるゲストばかりで、いやあ、大騒ぎでした(笑)。

草野さん、森永さん、東国原さんとは、すでにこの番組でご一緒していますが、今回、初めてお会いしたのが坂上忍さん。

出演者、スタッフに、きちんと挨拶をする姿が印象的でした。

また、ポイントを押さえた発言とタイミングもお見事。

長いキャリアは伊達ではありません。









とにかく、時間があっという間に過ぎていき、終了。

生放送って、この潔さがいいんですね(笑)。



今週の「もえちゃん」

【気まぐれ写真館】 ひと休み

新作「GODZILLA ゴジラ」は、前作よりはマシ!?

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思えば、ゴジラとのつき合いも、ずいぶん長いですねえ。

1954年の「ゴジラ」第1作目の時は、さすがに生まれていませんが(笑)、第3作の「キングコング対ゴジラ」(62年)くらいからは、昭和のゴジラも、平成のゴジラも、アメリカ製ゴジラも、映画館で、全部リアルタイムで見てきました。

初期の欠けていた作品も、学生時代に名画座の一挙上映で補ったりして。

だいぶオトナになってから(テレビプロデューサー時代)、WOWOWがゴジラ特集をやった時には、志願してあの着ぐるみに入りました。

それから、「ゴジラ2000ミレニアム」では、“逃げ惑う群衆”の一人として、エキストラ参加しています。

しかも映画館で見たら、映ってはいるけど、一瞬のロングショット(中央の赤いTシャツ)と、寄りの映像は首から下だけでしたね(笑)。




立っているのは西田尚美さん  赤いTシャツ男の私

そんなこんなで、マニアというほどではないかもしれませんが、フツーに“ゴジラ好き”だと思います。

ただ、途中からどんどん子供っぽいというか、子供向けの内容になっていってしまい、私自身もまだ子供(小学生)だったにも関わらず、何だか困ってしまいました。

6作目の「怪獣大戦争」(65年)くらいまでが、私がフツーに楽しめたギリだったかもしれません。

次の「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」(66年)でゴジラが「シェー」をしたり、8作目の「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」(67年)で、まさに「息子」なんかが出てきちゃうと、「おいおい、大丈夫か」と思ったものです(笑)。

でも、その後も新作を見るのは止めなかったなあ。

“平成のゴジラ”は、自分の中では、昭和モノと線引きをして、いわば割り切って見てきました。

とにかくスクリーンでゴジラが見られるだけでも、「有難いじゃないか」と思っていたので。

そうやって長い年月が過ぎて、98年にハリウッド版が登場しました。

あれには困った。

だってトカゲじゃん(笑)。

というわけで、ようやく今回の「GODZILLA ゴジラ」になるわけです。

で、いきなり結論を言うと・・・・

前回よりはマシでした(笑)。

ゴジラの顔は凶悪なだけで可愛げが無さすぎるし、頭と首が一体化したような造形もイマイチでしたが、全体として、前回よりはマシ。

でも、「じゃあ、いいのか?」と聞かれたら、「うーん」と困ったりして(笑)。


見終わった直後の「メモ書き」を抜粋してみます・・・・

・ゴジラ、ちっとも出てこない
・ゴジラを見せないゴジラ映画?
・別の怪獣(MUTO)ばっかり
・MUTOの造形、残念
・戦いもあまり見せない
・(ジュリエット)ビノシュ、もったいない
・芹沢博士(渡辺謙)は何をした?
・ストーリーが陳腐

・・・・てな文言が並んでいます。

何となく、困っている様子が伝わりますよね(笑)。

でも、曲がりなりにも“ゴジラ映画”というものを、映画館で眺めることができたので、個人的には「まあ、それだけでもいいじゃないか」という感じでした。


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