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Channel: 碓井広義ブログ
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11月1日(日)、「TBSレビュー」に出演します

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MCの木村アナ、見学のゼミ生たちと

「TBSレビュー」
11月1日(日)
午前5時30分~6時

テーマ
「クレイージージャーニー 挑戦する深夜番組」

出席者
上智大学教授 碓井広義

進行
木村郁美アナウンサー



内容
その新しい視点と実験精神から、 若い世代を中心に評判となっている番組があります。「クレイジージャーニー」です。

スタジオで語られるゲストたちの話、そしてそれを映像化したVTRドキュメントは、どんな本にも書いていない驚くことばかりです。

一見、キワモノと思えるテーマも多いが番組全体に抑制が効いていて品性を保っています。そして番組を見た多くの人はこう思うだろう。こんな世界があるのか。こんな人間がいるのか。これこそテレビの醍醐味ではないか。

番組では極めて挑戦的な番組「クレイジージャーニー」を例に、人の話を伝えるテレビの力とはなにか。スタジオという空間で語られる人の話により心が動かされるのはなぜか。テレビトークが作り出す独自の世界とその魅力について探ります。


ハロウィンの日のHTB「イチオシ!モーニング」 2015.10.31

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MCの愛里さん、依田アナ

野球解説の岩本さん

ファイターズガールの畠山さん、安念さん

スポーツ担当の五十畑アナ

今週の「木村愛里さん」

依田アナ、オクラホマ藤尾さん、ニュース担当の福田アナ

オンちゃんもハロウィン

【気まぐれ写真館】 札幌駅 2015.10.31

【気まぐれ写真館】 ハロウィンの日の千歳市「柳ばし」 2015.10.31

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「ハロウィンの日」特製 カボチャのコロッケ定食

【気まぐれ写真館】 新千歳空港の「初音ミク」 2015.10.31

【気まぐれ写真館】 新千歳空港の「ガンダム」 2015.10.31

週刊新潮で、最近の「能年玲奈」についてコメント

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のたりのたり
「能年玲奈」の散歩日記
書店に『朝ドラの55年』(NHK出版)という書籍が並び始めた。1961年の第1作『娘と私』から放送中の『あさが来た』まで全93作品を解説したもので、巻頭では、歴代の人気ヒロイン16人がインタビューに答えている。

『おはなはん』の樫山文枝、『水色の時』の大竹しのぶ、『澪つくし』の沢口靖子など、現在でも活躍を続ける女優に混じって、第88作『あまちゃん』の能年玲奈(22)が、久々に登場している。

「近年の朝ドラ・中興の祖といっても申し分のないヒロインですからね。あの1作だけでも芸能史に残る女優ですが、それだけに変わって欲しくない思いと、違う能年を見てみたいとも」

とは上智大学教授の碓井広義氏(メディア論)だ。

高視聴率はもとより、“じぇじぇじぇ”は流行語大賞、挿入歌『潮騒のメモリー』は日本レコード大賞作曲賞、番組終了後には“あまロス”なる現象も。冒頭の書籍には、『あまちゃん』グッズの広告がいまだに掲載されているほどである。

だが、『あまちゃん』以後の能年は、映画2本に主演したが、いずれもヒットと呼べるものではなかった。

「さらに事務所との確執が報じられると、テレビ局からもお呼びがかからなくなり、表舞台から遠ざかってしまった」(芸能担当記者)

能年の現在がわかるのは彼女のブログのみ。10月15日には『あまちゃん』で共演した薬師丸ひろ子のコンサートに出かけた報告も。

「ひねもすのたりのたりかな、といった感じで好きなところに行って、ポエムのような文章を書いています。唯一残ったラジオのレギュラーも終了し、更新される頻度が高まっていますね。気ままに自然にやっているような記述ですが、それがかえって痛々しく見えてしまう。女性ファッション誌のグラビアのように衣装を替え、発信を続けていかないと忘れられてしまうという思いがあるのかもしれません」(前出・碓井教授)

インタビューで能年は、“演技はそのときそのときでいつも新しいものが生まれる。それが本当に楽しいです。だから、ずっと頑張って続けていきたい”と宣言しているのだが。

(週刊新潮 2015年10月29日号)

東京新聞で、エイベックスの「JASRAC離脱」について解説

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音楽著作権「独占」に風穴
JASRAC エイベックスが離脱へ
音楽の著作権管理でシェア99%を占める日本音楽著作権協会(JASRAC)から、エイベックス・グループ・ホールディングスが離脱する。独占状態の音楽著作権業界に風穴を開け、競争による業界の活性化につながるのか。(沢田千秋)

JASRACは、作詞家や作曲家などから委託を受け、三百万曲以の著作権を管理する。2014年度の著作権使用料の徴収額は1025億円に上る。日本の音楽著作権管理を一手に握ってきた。

例えば、CDの場合、CD価格の6%を使用料として徴収し、その6%をJASRACが手数料として受け取る。飲食店や洋品店などでBGMとして流した場合の使用料は、店舗の面積ごとに区分され、最も安い500平方㍍以内の店は年間6000円。手数料は10%だ。

カラオケ店は、「包括利用許諾契約」を結べば、定員10人までの部屋1室の使用料が月額4000円。要集総額をリクエストデータに応じて著作権者に振り分け、JASRACは、著作権者ごとに手数料26%を得る。

NHKや民放連加盟放送局もJASRACと年間包括契約を結んでおり、放送事業収入の1.5%を使用料として払う。放送業界からの徴収額は総額300億円以上とされ、JASRACの手数料は12%だ。

大半の著作権者がJASRACに委託する理由は、強固な営業基礎と高い徴収力が大きい。全国の営業マンが熱心に一店一店を回り、支払を求める。

今年6月には、BGMの使用料を支払わない全国約260施設を相手に、JASRACが簡易裁判所に民事調停を申し立て、「街角から音楽をなくすのか」と反発を呼んだ。

放送局との年間包括契約については、最高裁が今年4月、「ほぼすべての放送事業者が長期間にわたり、JASRAC以外の事業者が管理する音楽を利用しづらくなっている」として、独占禁止法違反の疑いがあるとの判断を示した。

このJASRACに反旗を翻したのが、音楽業界大手のエイベックス。歌手の安室奈美恵さんやEXILEら人気アーティストを多数抱える。10万曲をJASRACに管理委託していた。

今後、著作権者の合意が得られ次第、系列の著作権管理会社「イーライセンス」に移行する方針を決めた。CDの場合、手数料はJASRACより低い5%で、販促用無料CDは使用料を徴収しない選択もできる。

エイベックスのコーポレート広報課は「競争環境が生まれサービスがよくなれば、業界活性化も見えてくる。新しい創作活動が、より自由にできるようになる」と強調する。

著作権に詳しいアヴァンセリーガルグループの山岸純弁護士は「JASRACが最初に努力したことは認めるが、その後、他社の参入を阻むような仕組みをつくったのがいけない。JASRACと契約しない限りほとんどの楽曲を使えないという状態では、音楽業界自体の発展も止まってしまう」と話す。

上智大の碓井広義教授(メディア論)は「著作権料の振り分けが不透明で、本当に著作権者に還元されているか疑問、不信感があると聞く。JASRACの長い独占体制下で、アーティスト、ユーザーとも手数料や使用料に意見できない雰囲気がある」という。

「せ使用料が下がれば、地方の小さなFM放送局や店舗でも気軽に楽曲を流せ、ユーザーが新しい音楽に触れる機会が増えるかもしれない。独占が解消され、ソフトやコンテンツが自由に動ける健全な音楽業界が望まれる」。

(東京新聞 2015.10.28)

週刊新潮で、「秋ドラマ」について解説

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『相棒』を『下町ロケット』が狙い撃つ 
特集「秋ドラマ」最前線
猛暑も遠のき「鑑賞の秋」到来である。ひとつ腰を据えて面白いドラマでも、といった期待に応えるべく、各局とも満を持して新作を世に放ったことだろう。が、早くも明暗のコントラストは鮮明になりつつあるようで……。そんな10月期の“攻防最前線”をお届けする。

改編期を迎えるたび、視聴率争いとともにクローズアップされるのが「女優対決」。今期は、天海祐希vs篠原涼子という、実力派同士の好カードである。

『偽装の夫婦』(日テレ系水曜22時)は、人間嫌いの天海が、沢村一樹演じるゲイと“偽装結婚”するという筋書き。天海はおよそ1年半ぶりの連ドラ主演だが、初回視聴率は14・7%と順調な滑り出しだった。ライターの吉田潮氏が言う。

「天海はこれまで、正しくて強い女性を演じる女優のイメージでしたが、今回は全く異なる心の狭い役。彼女が内心で相手を罵る時に『クソガキ』『ババア』といったセリフが字幕で現れる演出も秀逸で“偽悪ぶり”が楽しめるドラマです」

作家の麻生千晶氏も、こう称えるのだ。

「なよなよした役の沢村さんを相手に、表情豊かな天海さんが切り込んで決断していく姿は、観ていて気持ちが良いですね。遊川和彦さんの脚本もよく練られています。NHK朝ドラの『純と愛』は賛否両論ありましたが、やはり民放の方が相性が良いのでは。今期、一番楽しみな展開の作品です」

一方、天海のライバルに擬せられた篠原は、『オトナ女子』(フジ系木曜22時)で2年半ぶりの連ドラ主演。共演の吉瀬美智子や鈴木砂羽と、恋に仕事に奮闘するアラフォーを演じている。が、

「タイトルからして駄目だと思います」

そう断じるのは、コラムニストの丸山タケシ氏だ。

「世間では“餃子女子”などと言いますが、散々使い古された言葉は、すでに飽きられていることが多い。そんな中で臆面もなくタイトルを打つところに、フジテレビの危うさを感じます」

演出においても、時代を取り違えているという。

「第1話は、篠原が斎藤工演じる年下のヒモ彼氏に浮気された挙げ句、フラれる展開でした。その際に土砂降りの雨の中で泣くシーンがあり、そこで江口洋介に慰められるのですが、フラれて泣いて雨が降る、なんて演出は“昭和の手法”ですよ。大体、若い男が去ったくらいで泣いていたら『オトナ女子』でも何でもなく、小娘でしょう」

初回は篠原が江口から、

〈40歳の女を女子とは言いません〉

そんな台詞を浴びせられる場面があるが、これに尽きるというわけか。さすがに数字は容赦なく、こちらは初回が何と9・9%。かつて視聴率女王と持て囃されたのも今は昔、緒戦は天海に軍配が上がった――。

■香里奈の女優生命は

上智大学の碓井広義教授(メディア論)は、

「フジテレビの悪い癖である“バブルを引きずった感”が明白です。篠原さんは女優としては悪くないのに、2分に1回、髪の毛をかき上げるという演出がついていて、仕事をするなら髪を縛れ、と思わせてしまう。恋愛モノというと、すぐにお洒落でファッショナブルで……と考えるフジは感性が止まっているのだと思います。内容も40代の切迫感がなく、上滑りしている。初回からひとケタというのは、視聴者を舐めてはいけないという戒めなのだと思います」

フジでもう一つ。かつてのヒット枠「月9」も、今や隔世の感は否めないが、石原さとみ主演の『5→9~私に恋したお坊さん~』(月曜21時)は、少女漫画が原作だけあって、石原扮する英会話講師と彼女に思いを寄せる寡黙な僧侶(山下智久)という奇抜な取り合わせのラブコメディー。

「設定が奇想天外すぎて、両者のファン以外はついて行けません。第一、表参道で英会話を教えるなんて何年前の物語か、と鼻白んでしまう。ここでも、中途半端にバブルなフジの体質が出てしまった格好です」(スポーツ紙芸能デスク)

ストーリーのみならず、同作では他にも驚くべき事態が生じている。

「エンドロールのクレジットは石原から始まりますが、実質的にW主演である山Pこと山下の名が、なんと最後に登場するのです。共演の大ベテラン・加賀まりこを差し置いて、大御所がクレジットされる“トメ”の位置を占めているのだから、違和感を禁じ得ません」(同)

天地がひっくり返ってしまったというのか。

「フジは当初から石原主演で進めていましたが、相手役に山下を充てたところ、ジャニーズ事務所から“主演にしてほしい”と要望が出された。そのため、いったんはW主演という案が浮上したものの、石原の所属するホリプロが首を縦に振らず、苦肉の策として、山下を2番手クレジットより格上のトメに置くことで収めたのです」(民放関係者)

知恵の使い方を間違えている気もするが、ともあれ今期は、奇抜な設定や配役のミスマッチが豊富である。

例えばTBS系『結婚式の前日に』(火曜22時)で、挙式間近で脳腫瘍と診断される花嫁を演じている香里奈。昨年3月にしどけない寝姿が写真誌で報じられたのはご存知の通りだが、

「余命云々とか、運命に逆らう若い女性といった話は、既視感だらけで陳腐です」

と、碓井教授は嘆きつつ、

「そもそも、なぜ香里奈さんが主演なのかと誰もが疑問に感じているはず。視聴者には今、彼女を観る動機が何もないのですから」

前出の丸山氏も呆れ返る。

「31歳にもなった香里奈が、わざとバカっぽい台詞を吐く箇所が気になります。病気を婚約者に打ち明けるシーンで『なんでアタシなの?』『意味わかんない』などと、実に軽々しい。無理して今風の女の子らしく見せるあたりが浅はかで、現実の同じ状況でそんな言葉が出てくるのかと。この番組に関しては、TBSはやる気がないのかもしれません」

お茶の間にもそんな空気が伝わったのか、フタを開けてみれば初回から7・7%とシビアな結果に。先の芸能デスクが言う。

「実は香里奈は、復帰作で主演を張ることには消極的でした。ところが事務所は“1作目が今後を決める”と考え、話題作りになると踏んだTBSと思惑が一致して組み込まれてしまったのです。この数字が続くならまだしも、先々5%を割るような事態になれば、本当に女優生命の危機を迎えるでしょう」

ドラマと同じく、シリアスな結末にならないとも限らないのだ。続いて、ガッキーこと新垣結衣が、1日で記憶が失われる探偵を演じる日テレ系『掟上今日子の備忘録』(土曜21時)。こちらもライトノベルが原作で、新垣の芝居はさておき、見どころは銀髪に丸眼鏡の「コスプレ」だという。

「一般の視聴者は、突飛なストーリーより彼女の姿かたちに目が向きます。普通のOLや学生役より、こうして作り込んだ役柄の方が、本来の美貌が演技力をカバーすることで観られる作品になる。それが今回の発見でした」(碓井教授)

■波瑠が抱かせる期待感

さて今期のもう一つの見せ場は、「鉄板シリーズ」vs「ヒット軍団三たび」であろう。シーズン14を数え、新たに反町隆史を迎えたテレ朝系『相棒』(水曜21時)と、『半沢直樹』『ルーズヴェルト・ゲーム』と続けて大当てしたTBSが同じチームで臨む『下町ロケット』(日曜21時)である。

「前シーズンの『相棒』は、成宮寛貴が実は連続暴行事件の犯人で逮捕されるというエンディングだったため議論を呼び、新相棒への注目ががぜん高まりました。一方『下町ロケット』は、前2作と同じく、今や“ドラマ化イコール大ヒット”が定番となった池井戸潤氏の原作。両局とも、明らかに今年の最高視聴率を狙いに来ています」(前出デスク)

その第1ラウンドは『相棒』18・4%、『下町ロケット』16・1%という結果に。『相棒』ファンだというコラムニストの林操氏は、

「反町の起用はひとつの転機かと思います。成宮も及川光博も、これまでの相棒役はメジャーになるための登竜門でした。ところが反町はすでにメジャーで、最近大当たりがない状態。もし今回、復活を遂げたら、『相棒』は俳優再生工場の役割も果すことになります」

むろん死角もあるわけで、

「大前提として、反町が法務省のキャリア官僚にまるで見えないのが弱点です」

とは、先の吉田氏だ。

「及川や成宮になかった“オス臭”があるのが反町の新味ですが、肝心のエリート臭が全くしない。本来なら水谷演じる右京より知的レベルが高くてもおかしくないのですが……。官僚らしい台詞も体得しておらず、棒読みも目につきました」

実際に初回は、オーバーアクションと相まって「事務次官」などという、普段口にしたことがなさそうな単語を辛そうに発する姿が印象的だった。

一方、小差でトップをうかがう『下町ロケット』は、

「期待通りの初回でした。まず、ロケット事業という非常に専門的で複雑な世界をテーマにされた池井戸さんが素晴らしい。並の作家ならばすぐに馬脚を現してしまうところです。町工場の社長・佃航平役の阿部寛さんは格好良く、『半沢直樹』で見られた顔のアップ手法が用いられているのも良いですね」(麻生氏)

主役もさることながら、脇を固める面々が作品の“推進剤”たり得ていると指摘するのは、さるテレビウオッチャーである。

「佃の弁護士役の恵俊彰が真面目な役柄をこなしているのが意外でした。敵対する悪徳弁護士に池畑慎之介(ピーター)というのも、『半沢直樹』における片岡愛之助のように話題を呼びそうです。他にも銀行支店長の東国原英夫やその部下の春風亭昇太、また佃に接近するロケット開発責任者という重厚な役どころに吉川晃司など、これでもかと言うくらい多彩です」

さて、ここで公共放送も見ておこう。『あまちゃん』以来の朝ドラ熱はいまだ覚めぬようで、現在のところ『あさが来た』は、毎週20%台を堅持している。

「前作の『まれ』は、ヒロインがパティシエを目指していたはずが突然妊娠したりと、ご都合主義的な作りで迷走しましたが、今回は幕末から明治にかけて実業家として活躍した女性の実話がベース。アウトラインがきちんとしており、安心して観ることができます」

そう碓井教授が言えば、前出の麻生氏も、

「土屋太鳳さんや吉高由里子さんなど、これまでのヒロインは優等生的な美人でしたが、今回の波瑠さんはファニーフェイスの美人。商家の娘に生まれ、さまざまな事業を興していく役柄にふさわしい、何かをしてくれそうな期待感を抱かせてくれます」

秋の陣は、まさに火蓋が切られたばかりである。

(週刊新潮 2015年10月29日号)

書評した本: 一橋文哉 『人を殺してみたかった~名古屋大学女子学生・殺人事件の真相』ほか

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「週刊新潮」の書評欄に書いたのは、以下の本です。

一橋文哉 
『人を殺してみたかった~名古屋大学女子学生・殺人事件の真相』
角川書店 1620円

今年6月、神戸連続児童殺傷事件を起こした「酒鬼薔薇聖斗」が、「元少年A」の著者名で手記『絶歌』を出版した。被害者遺族はもちろん、自身の家族や支援者などの反対を押し切っての強行出版だった。

出版や表現の自由は何人にも保障されており、守られなければならない。ただ内容に関して倫理観や道徳心に照らしての判断は別個の問題だ。版元は「少年犯罪を考える上で大きな社会的意味がある」と大義名分を掲げていたが、果たしてそうだったのか。今も疑問が残る。

また、この手記を手にした人の多くは共通の疑問への答えを求めていたはずだ。「なぜこんなことを?」である。しかし、読み終えても疑問は氷解しなかった。むしろ増したかもしれない。たとえ本人であっても、その答えを知っているとは限らないのだ。

本書が扱っている事件は昨年12月に発生した。名古屋大学理学部1年の女子学生が、自分のアパートの部屋で77歳の主婦を殺害したのだ。手斧で殴りつけた上での絞殺だった。

この女子学生と被害者は知り合いだったが、両者の間にトラブルはなかった。金銭が目的でもなく、何らかの怨恨があったわけでもない。犯行後は主婦の遺体を浴室に放置し、その所持品も収納スペースに放り込んだままだった。全てが雑で無造作だ。

著者は、この不可解な殺人者がたどってきた19年の軌跡を丹念に検証していく。祖母による、甘やかし過ぎと放任主義。酒鬼薔薇事件の少年Aに対する憧れと崇拝。愛読書となった、英国の連続毒殺魔について書かれたノンフィクション。そして、硫酸タリウムなど毒劇物を含む薬品の収集。少女は、徐々に“その日”へと近づいていく。

驚くのは、今回と酷似した過去の凶悪事件の存在だ。あたかもトレースしたかのような犯人の人物像と経緯に戦慄を覚える。それはまた著者が到達した「なぜこんなことを?」の核心部分に触れる瞬間だ。


小川 恵 『指輪の行方~続・小川国夫との日々』
岩波書店 1944円

作家の妻とは如何なる存在か。日常を共にする者の目に作家はどう映るのか。さらに一人の女性として体験した修羅も、美しく、かつ大胆に告白したエッセイだ。第7回小島信夫文学賞・特別賞を受賞した前著『銀色の月』に続く、小川文学ファン必読の一冊。


マイケル・ハリス:著、松浦俊輔:訳 『オンライン・バカ』
青土社 2376円

今や当たり前になったネットの常時接続状態。それが我々の日常にどんな影響を及ぼしているのか。カナダ在住のライターであり編集者である著者が、仕事から性関係までを変えてしまう「機械」の深層を探る。ニコラス・カー『ネット・バカ』も参照したい。


大塚信一 『宇沢弘文のメッセージ』
集英社新書 799円

宇沢弘文が亡くなったのは昨年9月。ノーベル経済学賞の有力候補として何度も名前が挙がったが、本人が目指したのは「社会を本当によくすること」だった。自動車の社会的費用、地球温暖化、教育など難題に取り組み続けた。名編集者による宇沢思想入門の好著。

(週刊新潮 2015.10.29号)


ドラマ「下町ロケット」が描く、技術者たちの底力 

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北海道新聞に連載している「碓井広義の放送時評」。

今回は、ドラマ「下町ロケット」について書きました。


連続ドラマ「下町ロケット」
物語、役者、演出そろう 
民放の10~12月期の連続ドラマが出そろった。恋愛物から医療物まで多彩な企画が並んでいるが、今期の真打ちと呼べるのは「下町ロケット」(TBS-HBC)だ。

原作は池井戸潤の直木賞受賞作。脚本・八津弘幸、音楽・服部隆之、プロデューサー・伊與田英徳、演出・福澤克雄の「チーム半沢(直樹)」が、期待通りの本格ドラマに仕上げている。

魅力の第一は、起伏に満ちた骨太なストーリーだ。ロケットエンジンの開発研究員だった佃(阿部寛)が、打ち上げ失敗の責任をとって辞職したのは7年前。今は父が遺した町工場の社長を務めている佃を、経営的危機が連続して襲う。

突然、取引先から取引中止を言い渡され、ライバル企業からは特許侵害で訴えられ、さらに巨大メーカーが特許の売渡しを迫ってくる。しかも社内には、利益に直結しない研究開発費を投入し続けることへの不満もくすぶっている。佃はこの内憂外患をどう乗り切っていくのか。

次に、隅々にまで気を配った絶妙なキャスティングだ。主演の阿部寛は、ヒット映画「テルマエ・ロマエ」と同じく、このドラマでも堂々の座長芝居を見せている。

身に覚えのない特許侵害で被告席に立たされた佃が怒りを込めて叫ぶシーン。「たとえこの裁判に負けたとしても、特許を奪われたとしても、屁でもありません。培ってきた技術力だけは決して奪えない。正義は我にありだ!」。

中小企業であるがゆえに悔しい思いをしている町工場は多い。全国の技術者たち、モノを作る人たちの思いを代弁した名台詞だ。

脇役も一筋縄ではいかない。佃製作所の経理部長に、昨年の「ルーズヴェルト・ゲーム」で注目された落語家の立川談春。ライバル企業の顧問弁護士が池畑慎之介。そして佃側の弁護士は恵俊彰。

また特許を狙う巨大メーカーの敏腕部長にミュージシャンの吉川晃司、その部下が若手演技派の新井浩文だ。それぞれが自分の役割をよく理解し、ドラマ全体に寄与しながら、自身の存在感も示している。

加えて、聞き覚えのある声による朗々たるナレーションは、元NHKの松平定知アナウンサーだ。「半沢直樹」の山根基世もそうだったが、今回も物語に重厚感を与えている。

ドラマで最も大切な要素である物語(脚本)。それを体現する優れた役者(演技)。そしてメリハリの効いた緩急自在の演出。アベノミクスならぬ、ドラマ作りの3本の矢が、「いいドラマが見たい」という視聴者の気持ちの真ん中を射抜いたのである。

(北海道新聞 2015年11月02日)

オリコン「コンフィデンス」で、俳優・滝藤賢一さんについて解説

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オリコンのエンタメ専門誌「コンフィデンス」から取材を受け、俳優・滝藤賢一さんについて解説しました。


“怪優”滝藤賢一の強みは「自己客観力」
滝藤賢一のNHK土曜ドラマ「破裂」での怪演が話題だ。

同ドラマで滝藤は、椎名桔平が演じるエリート医師・香村鷹一郎が発明した“夢の治療法”の“副作用”を利用し、高齢者を抹殺しようとする策略家の敏腕官僚を演じている。

現在38歳の滝藤は、元々仲代達矢主宰の「無名塾」の出身。半沢の同僚役を演じた13年の「半沢直樹」でブレイクし、14年には「俺のダンディズム」でドラマ初主演。以降も数々の作品で活躍している。

上智大学文学部新聞学科教授の碓井広義氏は、「一見か弱く、繊細、神経質そうに見えるそのビジュアルを上手に活用しながら、どんな複雑な性格の役でも演じきることのできる数少ない俳優。なかでも崖っぷちにいる人間の弱さと追い詰められた者の強さ、内に籠る狂気を表現させたら、彼の右に出る者はいない」と演技力について高く評価をする。

また、「作品の中での役柄、位置付け、もっと言うと自分の価値を客観的に見て理解しているのを感じる」と言い、「だからこそ相手との間合いの取り方が巧み。主張するだけの俳優とは違い、どの作品でも自身の役割をしっかり果たしているところは見事」と称賛する。

12月には「杉原千畝 スギハラチウネ」「はなちゃんのみそ汁」の2作の出演映画が公開。来年は「残穢(ざんえ)~住んではいけない部屋~」「64 ロクヨン~前編・後編」「テラフォーマーズ」の公開が決定と、勢いは留まりそうにない。さらなる活躍が期待できそうだ。

(コンフィデンス 2015.11.02号)

【気まぐれ写真館】 晴天の「テレビ制作」撮影実習

朝ドラ『あさが来た』、好調の理由を探る

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週刊ポストに、朝ドラ「あさが来た」に関する特集記事が掲載されました。

この記事の中で、コメントしています。


朝ドラ『あさが来た』 
スピード感とイベント目白押しが魅力
93作目にして初めて幕末がストーリーの始まりとなったNHK朝ドラ『あさが来た』。スタートから好調が続き、視聴率は4週連続で20%の大台を突破。第3週には21.4%、第4週は22.3%と右肩上がりだ。  

波瑠演じるヒロイン・あさは、京都の豪商・今井家の次女で、相撲好きのおてんば娘。大阪の両替商・加野屋に嫁ぎ、明治維新後の混乱の中、傾きかけた加野屋の経営を立て直そうと奮闘中だ。  人気の秘密はどこにあるのか。『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』(太田出版刊)の著者でライターの田幸和歌子氏はこう分析する。  

「現代を舞台とする朝ドラは小さくまとまりがちですが、『あさが来た』はヒロインが時代の荒波をすいすいと泳ぎたくましく生きていく。スピード感があるから、視聴者が退屈しない。同じくモデルが存在した『マッサン』と比べても物語の進行が早く、今後も大きなイベントが目白押しなので、期待できそうです」  

あさのモデルは「明治の女傑」と呼ばれた広岡浅子。物語は今後、ヒロインが女性実業家として激動の時代を切り開き、日本初の女子大設立に奔走する姿を描いていくことになる。

めまぐるしく展開が変わるが、朝ドラウォッチャーとして知られる上智大学教授(メディア論)の碓井広義氏はその魅力をこう語る。  

「物語の軸がしっかりしていて、なによりヒロインがいい。ドラマではいろんな出来事が起こりますが、彼女は明るくて、めげないし、しかも女性らしい柔らかさがある。朝から見ていて気持ちがいいんです。後に女傑と呼ばれるようになりますが、“鉄の女”ではなく、裏に優しさがありますね」  

あさは今後、東京に行き、女性実業家として成功の道を歩むことになる。そこで出会う人物たちにも注目だ。  

「渋沢栄一、大隈重信、井上馨など明治の政財界の大物たちと出会っていきますが、彼らをどんな人物像で描き、どんな役者が演じるのか。楽しみは尽きません」(同前)  

そしてこの先も気になるのが、たびたび登場する五代才助(大阪府権判事=後の友厚)との関係だ。
 
「あさが一緒に上京する相手は、夫の新次郎ではなく、五代なんですよ」(テレビ誌記者)田幸氏は「さすがに朝ドラで主人公の不倫はないでしょう」と予測するが、もしかしてあさの口癖である「びっくりぽん」な展開が待っていたりして……。見逃せない朝が続きそうだ。

(週刊ポスト2015年11月13日号)

【気まぐれ写真館】 ふるさとでの講演会


書評した本: 入江敦彦 『ベストセラーなんかこわくない』ほか

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「週刊新潮」の書評欄に書いたのは、以下の本です。

入江敦彦 『ベストセラーなんかこわくない』
本の雑誌社 1944円

ベストセラーは時代の空気と触れあって熱を帯びる。だから、「冷ましてから読むべし」と著者。名言だ。並ぶのは『恍惚の人』『日本沈没』『窓ぎわのトットちゃん』など46冊。その内容の吟味から、売れた理由までが開陳される。本で辿る現代世相史でもある。


小田嶋 隆 『超・反知性主義入門』
日経BP社 1620円

日経ビジネスオンラインに連載中のコラム「ア・ピース・オブ・警句」の単行本化も本書で第5弾。安倍政権が生み出す嫌な空気を指摘し、「愛国者のふりをしないと孤立する社会」への警戒を強めている。巻末の森本あんり・ICU副学長との対談もお得感あり。


垣谷美雨 『老後の資金がありません』
中央公論新社 1728円

気になるタイトルの書き下ろし長編小説だ。篤子はごくフツーの主婦。老後のための貯金もしてきた。ところが、娘の派手な結婚式に大金を投じる破目になる。しかも自分はパートの契約を打ち切られ、夫までリストラの憂き目だ。さあ、この苦境をどう脱するのか。

(週刊新潮 2015.11.05号)

BPO「クロ現」意見書を高く評価します

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BPOが、「クロ現」問題に関する意見書を公表しました。

その直後に、通信社から取材を受け、以下のように答えました。

コメントとして整理された上で、各地の地方紙などに配信される予定です。


まず最初に、委員会の真摯かつ的確な検証に敬意を表し、意見書の内容を高く評価します。

意見書全体から、誤った意識と方法による報道に対する強い憤りと、今回の問題が今後、放送の自律や表現の自由に影響を及ぼすとことへの懸念が伝わってきました。

意見を向けた相手は3者でした。

当事者である記者に対して、重大な放送倫理違反があったと指摘。報道番組で許容される範囲を大きく逸脱した取材方法や表現を用いたことを強く批判しています。

次にNHKに対して、内部における「やらせ」の概念には、視聴者が持つ一般的な感覚と距離があることを指摘。報道番組における、事実の「わい曲」を問題視しています。また、セクショナリズムの弊害など、組織的な問題点にも言及しています。

さらに、政権与党に対して、個々の番組に介入すべきでないこと、またメディアの自律を侵害すべきではないと強調。今回の問題をきっかけに、政権によるメディア・コントロールがさらに強まることを警戒し、けん制していますが、BPOの矜持を感じます。放送に携わる人間は全員が読むべき意見書だと思います。


ぜひ、この意見書全体を読んでみてください。

NHK総合テレビ「クローズアップ現代」
“出家詐欺”報道に関する意見
http://www.bpo.gr.jp/wordpress/wp-content/themes/codex/pdf/kensyo/determination/2015/23/dec/0.pdf

【気まぐれ写真館】 秋深まる

フライデーで、「下町ロケット」について解説

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発売中の「フライデー」最新号に、ドラマ「下町ロケット」の関する記事が掲載されました。

記事タイトル: 徹底解説「下町ロケット」を10倍楽しむ深掘りガイド

この中で、解説しています。

以下は、私が話をさせていただいた部分です。

記事全体は、本誌をご覧ください。


元テレビプロデューサーで上智大学教授の碓井広義氏も絶賛する。

「ドラマで大事なことは売れっ子役者の起用ではなく、物語の面白さなんだと痛感しています。中小企業が夢のために大企業に立ち向かう話には誰もが感情移入できる。さらに恋愛など余計な要素を削いで、仕事をするオトコたちにスポットを当てていることも勝因だと思います」

今後について・・・

前出の碓井氏は原作では出番の少ない女性二人の活躍に期待する。

「佃の長女役に朝ドラ『まれ』の土屋太鳳を起用したからには、父と娘のエピソードをもっと描いてほしい。離婚した元妻役の真矢ミキさんも、今後はもう少し佃に絡んでくるのでは。彼女たちの存在が物語にふくらみや奥行を与えています」

(フライデー 2015.11.20号)

産経新聞で、「秋の民放ドラマ」について解説

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産経新聞に、「秋の民放ドラマ」に関する特集記事が掲載されました。

この記事の中で解説しています。


下町ロケット、新相棒、釣りバカ日誌…
力作ぞろい、秋の民放ドラマ
民放テレビの10月期の連続ドラマが出そろった。目立ったヒット作のなかった7月期とは打って変わり、話題作がそろい、全体的に視聴率も上々だ。主な作品の序盤の動向と見どころを探る。(三品貴志)

■下町 痛快な逆転劇

◆キャスティング絶妙
8日現在、最新話の視聴率が10%以上を維持しているのは、日本テレビ系「偽装の夫婦」▽TBS系「下町ロケット」▽テレビ朝日系「相棒season14」▽フジテレビ系「5→9~私に恋したお坊さん~」など計6作。7月期には、2話時点で2桁超えが2作しかなかったのと比べ、活況を呈している。

中でも「下町ロケット」(日曜21時)は、視聴率を第3話(18・6%)まで右肩上がりに伸ばし、好調を維持(第4話は17・1%)。「半沢直樹」で知られる作家、池井戸潤さん原作のドラマで、ロケットエンジン開発に情熱を注ぐ下町企業の奮闘を描いている。

主演の阿部寛演じる工場経営者らが、大企業の圧力をはね返す逆転劇が痛快。上智大の碓井広義教授(メディア論)は「立川談春、吉川晃司、池畑慎之介など重厚さと意外性を組み合わせたキャスティングが絶妙で、俳優の好演が目立つ。物語、役者、演出が三位一体となって、映像が作り込まれている」と称賛する。

■新・相棒 反町隆史に注目

◆サイレーン評価上昇
テレ朝の人気刑事ドラマ「相棒」新シーズン(水曜21時)は、名物刑事、杉下右京(水谷豊)の4代目相棒に決まった反町隆史に注目が集まる。法務省から警視庁に出向中のキャリア官僚で、頭は切れるが、おちゃらけた一面も。けれん味のある人物像はファンの間に定着するだろうか。

日テレ「偽装の夫婦」(水曜22時)は「家政婦のミタ」の遊川和彦さんが脚本を担当。人嫌いの女(天海祐希)と同性愛者の男(沢村一樹)が偽装結婚し、奇抜な人物が続々と登場する。ただ、碓井教授は「笑える場面もあるが、凝った設定ばかりが先行し、物語自体に不自然さが漂う」と、からめの評価だ。

フジ「5→9」(月曜21時)は、英会話講師(石原さとみ)と僧侶(山下智久)を中心としたラブコメディー。田中圭や古川雄輝といった俳優の存在感が光り、若者を中心に支持を集めているが、コメディー演出に物足りなさを指摘する声もある。

このほかにも注目作は多く、TBS系「コウノドリ」(金曜22時)は産科医療のリアルな現場を描き、視聴者の満足度を数値化するオリコンの調査「ドラマバリュー」でも高い数値を記録。連続殺人鬼を菜々緒が迫力たっぷりに演じているフジ系「サイレーン」(火曜22時)への評価も上昇しているという。

■釣りバカ ハマった浜田岳

◆余韻残る掘り出し物
そんな中、テレビ番組に詳しいコラムニストの桧山珠美さんは、テレビ東京系「釣りバカ日誌~新入社員 浜崎伝助~」(金曜20時)を推す。「主演の浜田岳が役柄にハマっている。シリーズに新しい風を吹き込み、昔の映画版を見返したくもなる」と話す。

また、TBS系「おかしの家」(水曜23時53分)についても、「何げない下町の日常を描いていて、心地良い余韻が残る掘り出し物」と、好意的だ。

一方、作り手の狙いと視聴者の期待が、うまく一致していない作品もあるようだ。桧山さんは、アラフォー女子の恋愛模様を描いたフジ系「オトナ女子」(木曜22時)について、「主演の篠原涼子の魅力を生かせておらず、トレンディードラマ風の物語にも共感できない」と手厳しい。ただ、「恋愛ドラマの火を絶やしてなるものかと、恋愛ものにこだわり続ける姿勢は買いたい」とも語る。

昨年7月期のフジ系「昼顔」のように、中盤以降、口コミやインターネットを通じて支持が広がる作品が出てくるのも連ドラの面白さ。力作ぞろいの今秋は、大いに「夜長」を楽しめそうだ。

(産経新聞 2105.11.10)

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