「笑点」が火付け役で
「日テレ燃ゆ」
ホステスに清廉性があるとかないとかで世間の反感を買った日本テレビだけれど、視聴率への悪影響はなかった様子。「ゴールデン」「プライム」「全日」の世帯視聴率で首位となる“三冠王”を獲った昨年の勢いは衰えず、絶好調なのだ。
特に顕著だったのは、2月8日の日曜日。17時半からの「笑点」が231%、18時からの「真相報道 バンキシャ!」165%、19時「ザ!鉄腕!DASH!!」212%、19時58分「世界の果てまでイッテQ!」207%、21時「行列のできる法律相談所」204%・・・と高値を連発し、“バンキシャ”以外の20%超え番組は週間視聴率ランキングの2~5位を独占した。
「その“バンキシャ”にしても14位で、その週のフジテレビの最高記録だった『サザエさん』(164%)おり上です」(芸能記者)
この時はNHK「マッサン」が週間1位だったが、「週によっては“イッテQ”や“鉄腕~”がトップになりますから、朝ドラと張り合える布陣といえる」(同)
“日テレ強し”の理由を、上智大学の碓井広義教授(メディア論)はこう見る。
「本来はNHK大河がライバルとなる時間帯ですが、今期は『花燃ゆ』が奮わず、“敵失に助けられている”感もありますね。また“鉄腕~”以下の番組は世代を選ばない、日曜夜に一家揃って見られるラインナップであるのも強い。固定客が付いていますから、おそらく春の改編でも変更はせず、しばらくはこの状況が続くのではないでしょうか」
さて、他局の打開策は。
(週刊新潮 2015.02.26 号)