思えば、「心がポキッとね」とは、なかなか大胆なタイトルを付けたものです。
主演は阿部サダヲ。
実にユニークな役者さんであり、びっくりするようなお芝居を見せてくれる人ですが、それは映画やドラマの企画内容がうまくハマった時です。
果たして、今回のドラマは、阿部さんにとって良かったのか、どうか。
何しろ、どう見ても、山口智子が悪目立ちしています。
暴走気味で、しかも誰も止められないみたい。
主演は阿部サダヲなんだけどなあ。
というわけで、週刊新潮の「春ドラマ特集」の記事で、「心がポキッとね」の山口智子について、以下のようにコメントしました・・・・
上智大学の碓井広義教授(メディア論)は、
「山口智子に関しては、人によって評価が全く違うと思います。甘えたような、ヘラヘラした喋り方の往年の山口節は、中高年層へのサービスのつもりでしょう。
でも、画面の中の彼女は、役柄というより、良くも悪くも山口智子そのものに見えてしまう。『だよねえ~』という喋り方を聞くと、『アナタもう50だろう。ちゃんと喋ろうよ』と突っ込みを入れたくなります。このドラマでは邪魔になっている気がします」
(週刊新潮 2015.04.30)