日刊ゲンダイに、「東京ドラマアウォード2015」の助演男優賞を受賞した、俳優の鈴木亮平さんに関する記事が掲載されました。
この記事の中で、解説しています。
東京ドラマアウォード席巻
鈴木亮平「世界で勝負」の可能性
俳優の鈴木亮平(32)が「東京ドラマアウォード2015」の助演男優賞に輝いた。NHK朝ドラ「花子とアン」で演じたヒロイン(吉高由里子)の相手役、そしてTBSテレビ開局60周年記念作品「天皇の料理番」での主人公(佐藤健)の兄役と、大作2本での演技が評価されての受賞。
同アウォードは14年7月から今年6月までに国内で放送された全作品を対象とし、〈世界に見せたい日本のドラマ〉を選奨するもので、助演賞をゲットしたとなれば“世界で勝負できる日本の俳優”としてのお墨付きを得たといったところだろう。今年で役者歴8年目。東京外語大卒で語学堪能で知られるが、この1年間は国内のドラマ界に大きな存在感を印象づけた。
「朝ドラヒロインの相手役は伝統のある役柄。花子さんへの愛情だけを考えて演じました。『天皇の料理番』も愛情の大切さを教えてくれた。スタッフも俳優も愛情を注いで取り組みました」
21日に行われた授賞式後の囲み会見では、愛情という言葉を連呼して喜びを語っていた。朝ドラ放送中には鍛え抜いた肉体美を披露したヌード写真集を出し、アマゾンでは発売初日に売り切れになったことが話題に。
しかも、「演技力も特筆すべきものを持っている。朝ドラの主人公はあくまでヒロインであり、相手役は主人公を輝かせる絶妙のアシストが求められる難役。バランス感覚が問われますが、鈴木亮平という役者は作品に貢献しながら、見事に自身の株も上げました。芝居や雰囲気にギラついた感じはなく、ひと言でいえばクレバー。今後は彼の演じる悪役を見てみたい」(上智大学教授の碓井広義氏=メディア論)。
10月期クールはTBS系ドラマ「結婚式の前日に」で香里奈(31)扮する病に侵された主人公のフィアンセ役として出演。今月31日公開の主演映画「俺物語!!」では短期間で体重を30キロ増やす妥協しない役づくりが注目された。肉体改造に妥協しないストイックな一面が、和製クリスチャン・ベールともいわれるゆえん。英語ペラペラで変幻自在の体形……“世界のスズキ”がハリウッドデビューする日も遠くない。
(日刊ゲンダイ 2015.10.23)