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Channel: 碓井広義ブログ
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テレ東「ナンカゲツマチ」は、“ゆるふわ”な深夜版「和風総本家」

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日刊ゲンダイに連載している「TV見るべきものは!!」。

今回は、テレビ東京「ナンカゲツマチ」を取り上げました。


テレビ東京系「ナンカゲツマチ」
“ゆるふわ”な雰囲気が心地よい
深夜版「和風総本家」
待つのが苦手なせいか、いわゆる「行列のできる店」に並んだことがない。ディズニーランドなどでは、待つこともイベントとして楽しむのがコツだというが。要するに“待つだけの意味があるか”の問題で、それは待つ人のもつ価値観にも関わってくる。

テレビ東京系で先月末から始まった深夜バラエティ「ナンカゲツマチ~よくそんなに待てますね~」が面白い。登場するのは、何かを手に入れるために、長い間ずっと待ち続けてきた人たちだ。

たとえば、20万円の「世界に一台の手作りミニカー」を5年待った男性がいる。オスカードロモスという幻のスポーツカーの実物を入手したことを記念し、そのミニカーを発注したのだ。番組では制作者の精緻な仕事ぶりも見せてもらった。

また、3年待ちで220万円の木製自転車も出てきた。ロードバイクと呼ばれる高速走行のための自転車だ。マホガニー製のそれは美しいだけでなく、性能も優れていた。

簡単に入手できない商品や、待たされるサービスには、プロたちの卓越した技が潜んでいることがよく分かる。いわば“深夜の和風総本家“だ。

スタジオ代わりの銭湯「松の湯」には、松嶋尚美、松井玲奈、クリス松村の3人と司会の松丸友紀アナウンサー。「松(待つ)」に引っかけた面々だが、感想トークの深夜らしい“ゆるふわ”な雰囲気が結構心地よい。

(日刊ゲンダイ2015.12.15)

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