週刊新潮で、NHKの土曜時代劇「忠臣蔵の恋~四十八人目の忠臣~」についてコメントしました。
武井咲、48人目の忠臣に
浅野家再興を描く
クライマックスの討ち入りで終わらぬ忠臣蔵――。しかも主演は女優の武井咲(22)というのが、9月24日にスタートするNHKの土曜時代劇「忠臣蔵の恋~四十八人目の忠臣~」(全20回、18時10分~)である。
「第1回歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞した『四十八人目の忠臣』(諸田玲子著)を原作に制作することが発表されたのは今年3月でしたが、8月12日にようやくキャストと制作開始が発表されました」(放送記者)
それによると浅野内匠頭役にタッキー&翼の今井翼(34)、浅野の妻・阿久利を“なっちゃん”田中麗奈(36)、大石内蔵助は石丸幹二(51)、イケメン四十七士の礒貝十郎左衛門に福士誠治(33)、その礒貝と恋仲になる奥女中きよを演じるのが武井である。この“おきよさん”が誰かといえば、後に7代将軍・家継の生母となる月光院で、大奥の実力者となって浅野家再興を計る。それゆえ四十八人目の忠臣というわけだ。
上智大学の碓井広義教授(メディア論)はいう。
「土曜の夕方という時間帯は誰に見せたいのか。子どもに忠臣蔵はないでしょうし、年配者に武井咲の時代劇が通用するのか。それが来年2月まで……おそらく討ち入りシーンは12月でしょうから、その後は四十七士もいなくなり、彼女一人がクローズアップされるのでしょう。難しい役どころであることは間違いない。現代劇でもこれが代表作といえる作品がない彼女が時代劇で“咲く”ことが出来るのか、興味深いですね」
武井咲の再興がかかる。
(週刊新潮 2016年8月25日秋風月増大号)