NEWSポストセブンで、「テレビマンと芸能人の結婚」について話しました。
TVマンは芸能人と結婚できるって本当?
照明マンはモテる説も
今年も芸能界でさまざまなカップルが結婚した。芸能人同士がやはり多いが、少数だが毎年、必ずいるのが女優や女性タレントとテレビ関係者との結婚だ。今年6月には、アイドリング!!!の元メンバー、谷澤恵里香(25)がテレビ制作会社に勤務する男性との結婚を発表した。2015年にはキンタロー。(34)が、11年にはギャル曽根(30)が、谷澤同様に制作会社勤務の男性と結婚している。シェリー(32)も14年に日本テレビの社員と結婚した。
このような話を聞いて、「芸能人と付き合うためにテレビマンになるぞ!」と思う若者がどれほどいるかは分からないが、実際によくある話なのか、気になるところではある。
元テレビプロデューサーで上智大学教授(メディア論)の碓井広義さんに尋ねてみた。
「一般論として、打ち合わせやリハーサル、本番、さらに番組によってはロケやナレーションなど、ある期間に濃密な時間を過ごすスタッフと出演者が親しくなりやすいということはいえます。実際に、誰と誰が付き合っているという話を聞くこともありました。女性スタッフは少ないこともあり、いずれも男性スタッフ、女性芸能人という組み合わせです。
私の身近なところでは、当時は局アナなのでまだ芸能人ではありませんでしたが、私が参加していた制作会社『テレビマンユニオン』の後輩ディレクターが元TBSの小島慶子さん(43)と結婚しました。背が高く、筋肉質でハンサムな男です。私とは年が離れているので詳しく聞いたわけではありませんが、同社が制作している『世界ふしぎ発見!』(TBS系)のミステリーハンターとして小島さんが出演していたこともあり、その縁で仲良くなったのでしょう。
『ふしぎ発見!』のロケでは、一週間くらいかけてジャングルの奥地に行くようなこともあります。通常、ロケのメンバーは、ディレクター、AD、カメラ、音声、ビデオエンジニアの5人くらいで、そこに出演者やその関係者が加わりますが、小島さんのような局アナの場合は通常一人で参加します。不慣れな土地で行動をともにした時に、小島さんが『頼れる人だな』と思ったのかもしれませんね」(碓井広義さん・以下「」内同)
二人のように結婚に至ればメデタシだが、一般企業でいえば男性社員が取引先の女性に手を出すようなもので、会社にとってはリスクも高い。恋愛禁止を通達されることはないのだろうか。
「決まりとしては聞いたことがありませんが、『商品に手を出すな』というのは暗黙のルールとしてあります。ただ、業界には女性芸能人と付き合うのを男の勲章と見る風潮もあり、破ったからといって悪く言われることもありません。
もちろん、暗黙のルールを守る人も多いですよ。私も地方ロケなどの際に、女性芸能人が同じホテルに泊まっていても、打ち合わせがあるからといって部屋に行くようなことは絶対にしませんでした。出来るだけオープンな場でやり取りしました」
基本的には自由恋愛ということだが、テレビマンと恋に落ちる女性芸能人はいずれもタレント。女優とは縁がないのだろうか。
「ドラマの撮影中はスタッフも常にバタバタしているので、女優さんと話せる機会はほとんどありません。女優さんの場合は待ち時間が長いので、共演俳優と仲良くなりやすいですね」
6月に結婚を発表した優香(35)と青木崇高(36)もドラマ共演がきっかけだ。女優狙いはハードルが高いといえそうだが、そんな中でも女優にモテる職種があるのだという。
「知り合いの照明マンが、ある女優さんと結婚しました。残念ながらその後、二人は離婚してしまいましたが、照明マンがモテるのには理由があります。10代20代の若い女優さんは、どんなふうに撮ってもきれいに映りますが、30代になると、照明一つで美しさがまるで違います。女優さんにとって、自分が美しく映るかどうかは照明マン次第なのです。私の知人は、その女優さんを美しく見せるためにひたすらいい照明を当て続けました。彼女も『いつも私にいい照明が当たっている』と感じて好意に気づいたのかもしれません。
恋愛までいかなくても、女優は照明マンに好かれていないといけないので、現場で女優からの差し入れが一番多いのも、照明部門でした(笑い)」
恋愛も職業選択も、個人の自由。どうぞご参考までに。
(NEWSポストセブン 2016.12.29)