桑子真帆アナが「ニュースウオッチ9」に大抜擢
NHKのウラ事情
春の番組改編を目前に控え、NHKで、目玉人事があるという。平日午後9時から放送の報道番組「ニュースウオッチ9」でのことだ。
「2015年4月から、河野憲治キャスター(54)、鈴木奈穂子アナ(35)のコンビで臨んでいますが、昨秋頃から視聴率が低迷し、10%を切ることもあった。今年1月下旬に行われた、番組の出演者を検討する『キャスター委員会』で2人の降板が決定的となりました」(NHK関係者)
低迷の原因として問題視されるのが、河野キャスターだという。河野キャスターはワシントン支局長を歴任するなど、国際畑を歩んできた。
「決して人は悪くないが、キャスターとしては物足りなさがある。あらかじめ決められたコメントしか言わないし、関心の幅も狭く、アメリカ情勢以外のことにはまるで興味がない様子でした」(同前)
後任として白羽の矢が立ったのが、現在「ニュースチェック11」に出演中の桑子真帆アナ(29)と有馬嘉男キャスター(51)だ。桑子アナは10年入局で現在7年目。「ブラタモリ」では2代目アシスタントを務め、タモリ相手に物怖じせず、軽妙な掛け合いをするキャラクターがお茶の間の人気を呼んだ。
「入局当初は失敗も多く、ニュース原稿をよく噛んでいたので、付いたアダ名が“噛み子アナ”。でも、『ブラタモリ』に出演してからは一皮むけたようです。今も有馬さんと共に、上手く番組を回している。気さくで人懐っこい性格なので、上層部からの好感度も高い」(別のNHK関係者)
そして、今後「ニュースチェック11」は国際部の女性記者が担当するとみられる(新年度のキャスターについて、NHK広報局は「2月中に発表する予定」と回答した)。
NHKは、1月25日に籾井勝人氏(73)に代わる新会長として上田良一氏(67)を迎えたばかり。今春の番組改編は、上田新体制の今後を占う上でも重要な意味を持つ。
「『ニュースウオッチ9』はNHKの顔とも言える番組です。桑子アナで視聴率は期待できますが、『ブラタモリ』のようなカジュアルな雰囲気が入り込み、NHKの民放化などと批判される可能性もある。その点は留意すべきです」(上智大学・碓井広義教授)
果たして桑子アナはNHKの顔になれるか。
(週刊文春 2017年2月9日号)