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Channel: 碓井広義ブログ
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週刊朝日で、「コロナ自粛でコンテンツ無料配信」について解説

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コンテンツ無料配信企業続々

「コロナ自粛のなか」自宅で楽しむ

 

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、大人も子どもも自宅で過ごす時間が増える傾向にあるなか、動画や漫画といったコンテンツを無料配信する企業が続々と現れている(エイベックスを除き、情報は3月19日現在のもの)。

動画配信サイトのParaviは「ドラゴン桜」「ROOKIES」など人気ドラマを会員登録の手続きなしで視聴可能になっている。Huluは日本テレビ系のドラマやバラエティーなどを無料配信中。スカパー!も各チャンネルを順次無料開放中だ。

アマゾンプライムは「ポケットモンスター」「シンカリオン」といった子ども向けコンテンツを有料会員でなくても視聴できるようにしている。niconicoは「涼宮ハルヒの憂鬱」「けいおん!」など、学生が主人公の京都アニメーション作品を配信中だ。

集英社は「週刊少年ジャンプ」の今年1号から13号まで、『ONE PIECE』のコミックス1巻から60巻までを無料公開。小学館は「週刊少年サンデー」の今年1号から12号まで、「月刊コロコロコミック」の1月号からを無料公開中だ。

音楽系ではBiSHなどの所属するWACKやaikoなどが、無観客ライブを無料配信した。AKB48は劇場公演を、LDHもEXILEなどのライブ映像やレッスン動画、ドキュメンタリーなどを無料配信中だ。

エイベックスは浜崎あゆみやAAAら所属アーティストのライブ映像を期間限定で無料配信中。

「アーティスト公演を期限付きで自粛しているなか、『エンタメで少しでも日々の楽しみに貢献できたら』という思いです」(同社担当者)

このライブ映像解禁後、YouTubeの公式チャンネルへの登録者数が約12万人増加したという(16日現在)。

こうした無料提供の広がりについて、上智大学の碓井広義教授(メディア文化論)はこう語る。

「特に中高年層はなかなか触れる機会のなかったコンテンツを、PCやスマホで簡単に見ることもできる。『けいおん!』やaikoなどはファン獲得のきっかけになるかもしれません。その裾野の広がりが今回の波及効果ともいえるのでは」

 【本誌・太田サトル】

(週刊朝日 2020年4月3日号)

 


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