ワケあり家政婦
「米倉涼子」が稼いだ視聴率17%
開局ウン周年!と民放各局が盛り上がる中、咋年2月から始まったテレビ朝日の55周年記念期間も、今年3月末で終了する。
その3月最初の日曜日、スペシャルドラマ主演を飾ったのが米倉涼子(38)。専ら「視聴率女王」と評判で、
「元々モデル上がりでパッとしなかったのが、04年、テレ朝で松本清張原作『黒革の手帖』に主演。鬼気迫る悪女を飄々と演じ、いい化学変化を起こした。今やテレ朝の“契約社員”」(コラムニスト・丸山タケシ氏)
特に12年、13年の続編共に大ヒットした『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』は、テレ朝の年間視聴率2冠に大貢献した。で、今回は『家政婦は見た!』。あの主演・市原悦子、清張原作の人気シリーズだ。
12年の年末にも、55周年記念第1弾『熱い空気』で米倉が主演したが、市原版と違い、ワケあっておかっぱのカツラにそばかすのブスメイクで美貌を隠し、派遣先の不幸を楽しむ性悪役。
これで前回18.6%、今回17.4%を稼ぎ出し(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、
「旧来の『家政婦』ファンと、テレ朝×米倉ドラマのクオリティに期待する視聴者を取り込んだのでしょう」(メディア論の碓井広義上智大教授)
好成績にシリーズ化も予想されるが、懸念もある。
「清張原作の前回と違い、今回はオリジナル。資産家の前に隠し子だという女性が現れ、相続争いの中、彼女が誘拐される。家政婦も巻き込まれるが、それは女性の自作自演だった、とのオチが見え見え。最後まで引っ張りましたが、今後もこの内容では、厳しいかも。また『ドクターX』含め、いい作品は続けて欲しいですが、キャラもの続きによるイメージの固定化は本人も避けたいでしょうね」(芸能ライター・上杉純也氏)
蜜月期間はいつまで?
(週刊新潮 2014年3月13日号)