『ぼくは散歩と雑学がすき』『いつも夢中になったり飽きてしまったり』に続いて、植草甚一さんの『こんなコラムばかり新聞や雑誌に書いていた』が、ちくま文庫から出ました。
えらいぞ、筑摩書房!(笑)
単行本が晶文社から出版されたのは、ちょうど40年前の1974年で、私の大学時代だ。
この本の中の「中間小説研究」は、月刊小説誌のほとんどをひたすら読んで、アンテナに引っかかったものについてひたすら書くという、東京新聞の連載だった。
66歳でこれをやっていたんだから、やはり植草さんはすごい。
この文庫本には、前2作と違って、巻末に「索引」が付いている。
これも実に貴重で、有難いモノなのです。
ということで、今週の「読んで書評を書いた本」は次の通りです。
永江 朗 『誰がタブーをつくるのか?』 河出書房新社
石光 勝 『生誕101年 「カミュ」に学ぶ本当の正義』 新潮社
逢坂 剛 『私のミステリー』 七つ森書館
千葉雅也 『別のしかたで〜ツイッター哲学』 河出書房新社
* これらの書評は、
発売中の『週刊新潮』(9月25日号)
読書欄に掲載されています。