日経MJ(流通新聞)に連載しているコラム「CM裏表」。
今回は、サントリーのプレミアムボス「テレビ局編」を取り上げました。
サントリー食品「プレミアムボス テレビ局編」
宇宙人見守る
テレビの裏側
こんな辛口批評がテレビから聞こえてきた。「妙に真面目ぶった番組もあれば、ひたすらクダラナイ番組もある」。うん、確かに。
「視聴率と呼ばれる尺度が重視され評価も決まる」。これもその通り。続いて「ただ、あるとついつい見てしまう」。本当にそうだ。
さらに、「この惑星のテレビは缶コーヒーとどこか似ている」と言われて、思わずニヤリである。
トミー・リー・ジョーンズさん主演の「宇宙人ジョーンズ」シリーズ。今回は出入りの花屋さんに扮してテレビの裏側を見つめている。
カンペ(カンニングペーパー)を書きかけのまま、長椅子で寝てしまったアシスタント・ディレクター)も実にリアルで可笑しい。
どんな番組も、それを支えているのは人だ。出る人、作る人の思いやエネルギーが見る人の気持ちを動かす。
流れては消えていくテレビだからこそ、もっと本気で伝えるべきだし、もっと真剣に遊ぶべきなのだ。宇宙人ジョーンズも見守っている。
(日経MJ 2014.9.29)