酔えるかなあ
テレビ小説「マッサン」トリビア
9月29日からスタートしたNHK連続テレビ小説「マッサン」は、初回視聴率21.8%で滑り出し上々。
ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝と、スコットランド人の妻、リタをモデルにした作・・・・のはずだが、玉山鉄二(34)演じる“マッサン”は「亀山政春」、米女優シャーロット・ケイト・フォックス(29)の名は「エリー」だ。
NHK大阪に尋ねると、「国際結婚した夫婦の人情喜劇、冒険物語として描くフィクションです」
夫婦善哉と007のブレンドかな。
「2010年に『バクマン』という漫画をアニメ化した際も、原作に登場する『集英社』は『遊栄社』に、『週刊少年ジャンプ』は『週刊少年ジャック』に変更されました」(芸能ライター)
だから今回も社名は出ない? それでも、ニッカ社創業の地である北海道・余市町の蒸留所で、妻の遺影を見つめる“マッサン”の姿からドラマは始まる前から、“元ネタ”は明らかだ。
朝ドラ史上初の外国人ヒロインを務めるシャーロット嬢は、521名の中からオーディションで選ばれた。
「祖母がスコットランドの方で、無名ながら舞台を中心に活動し、端役で、マット・デイモンの主演作に出たことも。今回は、日本語、そのローマ字表記、英訳が載った彼女専用の台本が用意されました」(同)
物語は、結婚した2人の帰国あら描かれる。スコットランドでの2人の出会いについては、後回し?
フシギな構成のワケを上智大学の碓井広義教授(メディア論)に解説頂くと、
「泉ピン子(67)演じる政春の母は“外国人の嫁なんて”とエリーを認めません。今後、受け入れていく姿を描くのでしょうけれど、それは見る側も同じ。“初の外国人ヒロイン”を、朝ドラ視聴者が少しずつ受け入れるのと同じ構造なのです」
蛇足ながら、NHKからは「飲酒を助長する表現にならないよう描き方に配慮しています」との説明が。ま、スコッチずつね。
(週刊新潮 2014.10.09号)