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「HERO」は単なる”キムタク・ドラマ”ではなく、”優れたキムタク・ドラマ”だった

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日刊ゲンダイに連載している「TV見るべきものは!!」。

今週は、フジテレビ「HERO」について書きました。


フジテレビ「HERO」
“優れたキムタク・ドラマ” だった
先週、フジテレビ「HERO」が最終回を迎えた。視聴率は22.9%。全話の平均視聴率も21.3%と最近のドラマとしては好記録を残した。そこで、あらためてこのドラマを総括してみたい。 

まず、主演の木村拓哉について。どんな主人公を演じても変わらない。役柄よりキムタクであること。それが“キムタク・ドラマ”と揶揄される所以だ。

確かに「安堂ロイド」の未来型ロボットも、「月の恋人」のインテリアメーカー社長も、「PRICERESS」の貧乏男も、みんなキムタクにしか見えなかった。

だが、そのこと自体が悪いわけではない。役柄がキムタクに合ってはいないのに、“キムタク・ドラマ”という一点だけで押し通そうとしたことに無理があった。 

しかし、「HERO」は違う。キムタク自身が「かくありたい」と思うキムタクと、久利生公平というキャラクターとの間の誤差が少ないのだ。だから見る側も安心して「久利生≒キムタク」を楽しむことができた。 

それを可能にしているのは、主役を立てながらも群像劇としての面白さをしっかり組み込んだ、福田靖の脚本だ。シリアスとコミカルのバランスも絶妙だった。また、そんな脚本を体現した役者たちにも拍手だ。

トータルで、「HERO」は単なる”キムタク・ドラマ”ではなく、“優れたキムタク・ドラマ” だったのである。

(日刊ゲンダイ 2014.09.30)

読売新聞で、「報道ステーション」誤報問題についてコメント

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1日付の読売新聞が、「報道ステーション」誤報問題に関する記事を掲載しました。

この中で、コメントしています。


テレビ朝日社長が謝罪
川内原発安全審査「報道ステーション」誤報で
テレビ朝日のニュース番組「報道ステーション」が、九州電力川内(せんだい)原発の安全審査に関して誤った報道をした問題で、テレビ朝日の吉田慎一社長は30日の定例記者会見で「あってはならないこと。全面的におわびする」と謝罪した。

同社は再発防止策と関係者の処分を検討しているが、識者からは「検証が不十分」との声も上がる。

◆「ミス」強調

問題となったのは9月10日夜の放送。

この日、原子力規制委員会が川内原発1、2号機について、安全審査の「合格証」にあたる審査書を決定し、田中俊一委員長が記者会見した。この決定で、同原発は再稼働の条件をクリアした。

同番組は、田中委員長が会見で、周辺の火山に対する安全審査基準の修正を示唆したと報じ、ナレーションで「修正した正しい基準で再審査すべきだ」と批判した。ところが、田中委員長が修正を示唆したのは、実際には火山ではなく、竜巻の審査基準だった。

さらに同番組は、火山の審査基準に関する質問に対し、田中委員長がほとんど応じていたにもかかわらず、その大部分を省き、回答を拒んだように編集した。

吉田社長は30日の会見で、スタッフの取材メモが「極めて不完全で、雑な省略があった」ことが最大の原因と説明。放送されたVTRの内容をデスクがチェックしきれないなど、「ミスが重なった」と強調した。

ただ、同番組は過去にも火山への備えが不十分だと主張しており、メディア論が専門の碓井広義・上智大教授は「世論を反原発の方向へ誘導しようとしたと言われても仕方がない」と指摘する。

◆検証「不十分」

放送翌日の11日、規制委事務局の原子力規制庁には「田中委員長の受け答えはおかしい」などの苦情が相次いだ。規制庁は同日夕、テレビ朝日に「事実誤認がある」と説明を要求。

同社は社内調査を行い、12日夜の同番組で古舘伊知郎キャスターが「大きな間違いを犯した」と謝罪したが、誤報の経緯や原因には言及しなかった。

30日の会見で吉田社長は、再発防止策を講じるとともに、番組関係者らの処分も検討するとしたが、その結果を番組で伝えるかどうかは明言を避けた。

青山学院大の大石泰彦教授(メディア倫理)は「12日の放送を見ても、なぜ誤報が起きたのか分からなかった。きちんと検証し、視聴者に伝えるべきだ」と話している。

(読売新聞 2014年10月01日)


・・・・原発推進論、一方の反原発論、それぞれの是非は一旦置いておきますが、今回の「報道ステーション」のやり方は、やはり間違っています。

実際の田中委員長の会見と、番組で流された内容を、フツーに比較してみれば、これが「なかったことを、あったことに」、また「あったことを、なかったことに」した意図的な編集であることは一目瞭然だからです。

「報道ステーション」が、もしくはテレビ朝日が、それなりの信念をもって反原発を訴えること自体は構いません。

ただ、こんな具合に、自分たちの主張のために事実をねじ曲げて伝えてしてしまうと、反原発論そのものの信憑性まで疑われかねない。

それは「権力のチェック機関」としての、つまりジャーナリズムとしての信頼を失うことにつながります。

どのメディアも横並びの、もしくは同じ方角を向いている状態は、健全とはいえません。

朝日新聞や「報道ステーション」のように、現政権を厳しく批判するメディアが存在している必要があるのです。

それだけに、自分で自分の首を絞めるような過ちを犯してはいけません。

反政権も反原発も、事実を事実として伝えながら訴えてほしいと思います。

東海ラジオの源石和輝アナウンサー、上智大学に現る!

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つい先日まで、東海ラジオ「源石和輝モルゲン!!」を担当していた
源石和輝(げんいし かずてる)さんが、四谷キャンパスに立ち寄ってくださいました。

4年半の間、毎朝6時になると、東海3県に向けて「起きろー!!」と叫んでいた(笑)名物アナウンサーです。

9月26日の第1169回をもって「モルゲン」は終了。

そして、今度の日曜から、「源石和輝 音楽博覧会」という新番組が始まります。

(番組サイト:http://www.tokairadio.co.jp/program/expo/)

12時から15時までの3時間の生放送。

昭和40〜60年代の邦楽・洋楽をガンガン流す番組だそうです。

しばしの休息時間を使って東京に来ていた源石さんが、わざわざ上智大に私を訪ねてくださったわけで、いやあ、嬉しかったです。




「テレビ制作」や「視聴覚教育」といった授業を行っているスタジオも見学していただきました。

さすが東海ラジオの看板アナ。

アナブースで、「これ、高級マイクですよお」と言いながら、マイクの前に座った源石さんの姿は、やはりピタッと決まっていました(笑)。



新番組もまた「ラジコ・プレミアム」のおかげで、「モルゲン」と同様に、PCを通じて聴くことができます。

全国の皆さんもぜひ!

源石さん、頑張ってください!

日刊ゲンダイで、テレ朝「ドクターX」シーズン3について解説

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今月シーズン3が始まる、テレビ朝日の「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」。

日刊ゲンダイで、記者会見の模様が記事になっており、その中で解説をしました。


キムタク「HERO」超えは確実!?
米倉涼子「ドクターX」に死角はないか
30日に行われたドラマ「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」(9日21時スタート、テレビ朝日系)の制作記者発表会。この会見のためだけに作られたという「X」の巨大オブジェをバックに、主演の米倉涼子(39)をはじめ、豪華キャスト陣が顔を揃えた。

「いたしません」「私、失敗しないので」の決めゼリフでおなじみ、今回でシリーズ第3弾の人気医療ドラマ。あちこちから“米倉ドラマ”にかけるテレ朝の意気込みがビンビンに伝わってくる。

この夏クールは、キムタク率いる「HERO」が平均視聴率21.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)をたたき出し、ひとり勝ちの状態だった。米倉のドクターXはこの数字がひとつの目安になるだろうが、昨年放送の第2弾の平均視聴率が23.0%だったことを考えるとキムタク超えは確実だろう。

「第2弾が終了した時点で、米倉もプロデューサーも“続編はいたしません”と打ち止め宣言をしていた。それでもシリーズ続投となったのは、完全な“局都合”です」(テレビ関係者)

視聴者のドラマ離れが進む中、みすみすヒットシリーズにピリオドを打つテレビ局はないだろうが、テレ朝が存続に必死なのは間違いない。

■テレ朝「勝利の方程式」

上智大教授の碓井広義氏(メディア論)が言う。

「ドクターXは『相棒』と並ぶテレ朝の“二枚看板”としてつくられたドラマです。相棒の“男性2人のバディが活躍する刑事もの”とはバッティングしないよう、ドクターXは“単独ヒロインの医療ドラマ”を制作した。どちらも固定ファンの多い設定で、極めて戦略的につくられています。民放他局より中高年齢層の視聴者が多いテレ朝らしい作品づくり。ドクターXも第3弾で終わりではなく、長期継続させたいというのが本音でしょう」

そんな二枚看板による“勝利の方程式”で視聴率競争に挑むテレ朝だが、死角はないのか。

「動きがあるとしたら、主演である米倉のプライベートぐらいでしょう。昨年末に買い物デートを“フライデー”されたフリー編集者の年下彼氏とは継続中とか。第3弾放送後に晴れて結婚なんて話も聞こえてくる」(芸能関係者)

この日、特注の「御意ケーキ」にメスを入れるパフォーマンスをした米倉は「ケーキ入刀も気持ちいい」と喜んでいた。

芸能界を“寿引退”なんてことはないだろうが、この発言に制作関係一同、ヒヤリ!?

(日刊ゲンダイ 2014.10.02)

「金曜オトナイト」、3日(金)のゲストは壇蜜さん

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レギュラー出演している、BSジャパン「大竹まことの金曜オトナイト」。

3日(金)のゲストは、あの壇蜜さんです。

ていうか、「あの」ってナンだ?(笑)

先日の収録の合間に行われていた壇蜜さんへの取材が、毎日新聞で記事になっていました。

「アラサーちゃん 無修正」(テレビ東京系)と、「オトナイト」についての感想などが載っていますので、以下、転載しておきます。


(私の席から見た取材風景。丁寧に応じる壇蜜さん)


壇蜜:初主演ドラマ最終回前に意気込み 
「記憶に深く残れば」
タレントの壇蜜さんが9月30日、東京都内で行われたBSジャパンの情報バラエティー「大竹まことの金曜オトナイト」の収録に臨み、報道陣の取材に応じた。

現在放送中の自身初の主演ドラマ「アラサーちゃん 無修正」(テレビ東京系)について聞かれた壇蜜さんは、「原作プラスαの映像効果であったり、私たちが出せる力を最終回に向けてどんどん出していきますので、原作では細かく描写されなかった人間模様が最後に映像としてみなさんの記憶に深く残ればいいなと思っています」と10日放送の最終回に向けて意気込みを語った。

「大竹まことの金曜オトナイト」は、政治から最新エンタメ、男女のあれこれなど、大人の好奇心を刺激する情報を扱う深夜番組で、毎週金曜午後10時54分放送。壇蜜さんは3日放送の「秘境の集落に迫る!ネットで世界中から注目!?過疎化が進む集落で何が起こっている!?」と、10日放送の「あなたならどうする?『墓を都会へ移す』『血縁頼らぬ合葬』」「意外な夢の実態とは?」のゲストとして出演する。番組には、大竹さん、山口もえさん、上智大学の碓井広義教授、同局の繁田美貴アナウンサーも出演する。

同番組初出演の感想について、壇蜜さんは「『オトナイト』はタイトル通り、やはり大人のため、夜のためのバラエティー番組でした。私たちが思っている以上に視聴者が考えることが多い内容だなと思いました」と振り返った。最近気になったニュースについては「私自身の勝手な見解ですが、種もなく、皮も薄くなって果物や野菜がどんどん食べやすくなっているので、そういう果物や野菜は次世代にどうやって種を残していくのかなってすごく気になっています」と話していた。

ドラマ「アラサーちゃん 無修正」は「週刊SPA!」(扶桑社)で連載中の峰なゆかさんの人気4コママンガが原作。30歳前後の“アラサー”世代の日常を通じて男女の本音を描いている。毎週金曜深夜0時52分から放送中。

(毎日新聞 2014.10.02)

読売新聞で、激化する「朝日新聞」攻撃についてコメント

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読売新聞が、激化する「朝日新聞」への攻撃に関する記事を掲載しました。

この中で、コメントしています。

ネット上だけでなく、職場に脅迫状が送り付けられる現状は、やはり問題です。



慰安婦報道  ネットで元朝日記者攻撃 
勤務先や家族も対象

いわゆる従軍慰安婦問題を巡り、今年8月に取り消された記事を執筆した元朝日新聞記者の勤務先の大学が脅迫を受けていたことが発覚したが、インターネット上でも朝日への「攻撃」が激しさを増している。

元記者個人だけでなく、家族への書き込みもみられ、専門家らは「朝日への批判があっても、元記者個人やその周辺に対する脅迫的行為は決して許されない」と警鐘を鳴らす。

<すべての日本人に汚名を着せた>
<一家皆殺しでいい>
<追いつめる>

「2ちゃんねる」などのネット掲示板やツイッターなどには、過激な文言が次々と書き込まれている。慰安婦報道にかかわった朝日の元記者の個人名や顔写真などに加え、家族とされる情報まで掲載されている。

ネット問題に詳しい岡村久道弁護士は「今回は、慰安婦報道に関する朝日の謝罪が遅れたことが騒ぎを大きくした」とした上で、「ネットの一部の人は極論で注目を集め、匿名で『炎上』させている。写真や経歴、家族などの情報をさらすことは、プライバシーの観点から行き過ぎだ」と指摘する。

ジャーナリストの武田徹氏は「ネット住民にとって朝日は『仮想敵』で、不祥事があればたたかれるのは当たり前。しかし主義主張の気に入らない問題があれば冷静に反論すべきであって、記者の家族らに対する攻撃は間違っている」と話している。

警察では「殺す」といった身体に危害を加える文言があれば脅迫容疑、「学校に爆弾を仕掛けた」などの文言であれば業務妨害容疑で捜査する。警察幹部によると、手紙による脅迫文と同様に、ネット上の書き込みも脅迫罪などにあたる可能性があるという。

ただ今回の朝日に対する書き込みでは、脅迫を示唆する文言はあるものの、脅迫行為の実行を明言したり、呼び掛けたりする直接的な文言はほとんど見られない。

過去のサイバー捜査では、発信者を匿名化するツールが使われ、特定に時間がかかったケースがある。国内にはプロバイダーに通信履歴(ログ)の保存を義務づける法律や制度がないため、通信相手や日時といった発信者を特定する情報が消滅し、捜査が手詰まりになったケースもある。

ネット以外でも、9月13日には、「強制連行した」とする記事を執筆した朝日の元記者が教授を務める帝塚山学院大(大阪府大阪狭山市)に脅迫文が届いた。北星学園大(札幌市厚別区)でも、従軍慰安婦報道に関わった別の元朝日記者の非常勤講師を辞めさせないと学生に危害を加える、といった内容の脅迫文書が届けられた。警察は威力業務妨害容疑で捜査を進めている。

メディア論が専門の碓井広義・上智大教授は「過ちを犯したことに対する正当な批判はすべきだが、個人を特定し、職場に圧力をかけるなどして本人を窮地に追い込むような卑劣な行為は許されない」と話している。

(読売新聞 2014年10月03日 )

「金曜オトナイト」で、壇蜜さんと・・・

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3日の「大竹まことの金曜オトナイト」、ゲストは壇蜜さんでした。

うーん、確かに妖艶(笑)。



しかも、話していると、極めてクレバーなことが分かります。

番組で流した過疎の村のVTRにも、大竹さんが振ってくる無茶な話題にも、落ち着いて、自分の言葉で返していました。

さらに、テレビを含むメディアにおける、自分自身の位置というか、求められているものというか、需要みたいなものも十二分に把握していて、プロとしてそれに応えようとしている。

いやあ、壇蜜さん、見事に「壇蜜」してました。





今週の「もえちゃん」

【気まぐれ写真館】 今週の「繁田美貴アナウンサー」


週刊新潮「松田龍平・翔太」兄弟の記事全文

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先日、週刊新潮に掲載された、「松田龍平・翔太」兄弟に関する記事の中でコメントしましたが、新潮社のサイトに全文がアップされました。

以下に転載しておきます。


「松田優作」の背中が遠い
「龍平」「翔太」芸能界の明暗
俳優・松田優作が生前、数々のトラブルを起こしながらも芸能界で干されることがなかったのは、余人をもって代え難い存在感と鬼気迫るような演技力があったからである。では、父と同じ俳優の道を歩む2人の息子はどうか。着実に芸能界での地歩を固めつつある長男・龍平(31)に対して、次男・翔太(29)は……。

1989年に松田優作ががんで死去した際、龍平は6歳、翔太は4歳。龍平は99年に大島渚監督の映画『御法度』でデビュー、父と同じ道を歩み始めた。

「龍平さんは2007年に出演したNHKのドラマ『ハゲタカ』で評価が高まった。龍平さんが演じたIT企業の社長は、何を考えているか分からず、捉えどころのない男。普段は笑顔も見せないが、一旦“やる”と決めたら突き進む。そういう役柄を演じている時の彼は、父である松田優作を思わせるものがあります」

と、上智大学の碓井広義教授(メディア論)は語る。

「ですから、龍平さんと翔太さん、どちらが親父に近いかといえば、それは龍平さんの方だと思います。その表情からは読み取れないものの、きっと内面では色々な葛藤を抱えているんだろうな……。そんな思いを、彼は見る人に抱かせることができる。そういった演技は父親譲りだと思います」

芸能記者に聞いても、

「龍平は昨年の映画『舟を編む』で、日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞など各賞を総ナメにした。父・優作に比べれば“まだまだ”ですが、俳優としての高い評価は定着しつつある」

■“やりたくねぇ”

一方の翔太は05年にデビュー。多くの映画やCMなどで活躍し、“露出度”という点では兄に引けを取っていないように思えるが、

「翔太には、“これが代表作”と言えるものがない。今年はCM出演を除くと単発ドラマ1本、話題にもならなかった映画1本にしか出演していません」(同)

そんな翔太は今年2月、所属していた大手芸能事務所の「研音」を退社。母で女優の松田美由紀が代表を務め、兄の龍平も所属する「オフィス作」に移籍した。

「表向きは“円満移籍”とされていますが、実は違う。移籍の原因は、翔太の“問題行動”だったのです。昨年、彼はフジテレビの月9ドラマ『海の上の診療所』で離島の医者を演じました。その収録現場で、彼は“俺はこんな役やりたくねぇ”などと言って現場の雰囲気を壊してしまったのです」

と、テレビ局社員。

「この翔太の態度を研音が問題視。半ば追い出されるような形で母親の事務所に移ったというわけです。こういうことがあるとテレビ局としても使いにくくなる。このままだと、彼はいつの間にか芸能界から消えてしまうかもしれません」

父や兄の背中が遠くなるばかりか、芸能界での居場所を失ってしまう可能性すら指摘される翔太。ドラマ収録現場での彼の“問題行動”について「オフィス作」の担当者はこう言う。

「把握しておりません」

先の碓井教授の話。

「個人的な意見としては、翔太さんは兄と同じ事務所に移ったことだし、一度、共演してみるといい。兄弟でぶつかり合うことで翔太さんの力も湧くだろうし、起爆剤になるはず」

草葉の陰の父もそれを望んでいるに違いない。

(週刊新潮 2014年10月2日号)

なるほど、テレビは“クイズ化”していたのだ

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放送批評懇談会が発行する放送専門誌『GALAC(ぎゃらく)』。

発売中の11月号に、『クイズ化するテレビ』の書評を寄稿しています。


『クイズ化するテレビ』(青弓社ライブラリー)
黄菊英(ファン・クギョン)、長谷正人、太田省一:著
表題作は黄の修士論文が元になっている。研究のきっかけは外国人らしい素朴な好奇心だ。

日本に留学し、テレビを見ると緊張した。画面からの質問に一生懸命答えようとしたからだ。クイズ番組に限らず、バラエティーもニュースも、黄には質問の嵐に見えた。日本のテレビが「無数の質問とクエスチョンマークであふれている」ことを発見したのだ。

黄はまずクイズを3つの視点で分析する。一つはクイズの「啓蒙」。仮想の教室を設定しての教育的コミュニケ―ションだ。次は「娯楽」で、「時間」をコントロールする演出が特徴だ。そして最後が「見せ物化」である。

黄はさらに、テレビの中にクイズと認識されない形でクイズが偏在することを確かめる。特に答えを「秘密化」して視聴者の興味を喚起する手法は、ニュースからバラエティーまで広く浸透していた。

こうした現象を、黄は「テレビのクイズ化」と呼ぶ。テレビの優先順位が低下しているこの時代、「クイズ性」は生き残るための現実的措置でもある。

しかしテレビは、「クイズ性」を用いて媒体として何かを伝えるよりも、「媒体としてのテレビそのもの」をアピールしようとしていると黄は言う。「クイズ性」の誤用と乱用だ。

本書には太田の『クイズ番組とテレビにとって「正解」とは何か』と、長谷の『テレビの文化人類学』も収められている。どちらも補論や解題の枠を超えた、読み応えのあるものであり、中でも長谷が指摘する「何もかも儀礼化してしまうテレビ」という分析は刺激的だ。

先行研究としては、石田佐恵子・小川博司編『クイズ文化の社会学』(世界思想社、03年)が知られている。黄たちの論考は、同書刊行から現在までの10余年を埋める、大きな成果だと言っていい。

(GALAC 2014年11月号)


週刊新潮で、NHK朝ドラ「マッサン」について解説

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酔えるかなあ
テレビ小説「マッサン」トリビア
9月29日からスタートしたNHK連続テレビ小説「マッサン」は、初回視聴率21.8%で滑り出し上々。

ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝と、スコットランド人の妻、リタをモデルにした作・・・・のはずだが、玉山鉄二(34)演じる“マッサン”は「亀山政春」、米女優シャーロット・ケイト・フォックス(29)の名は「エリー」だ。

NHK大阪に尋ねると、「国際結婚した夫婦の人情喜劇、冒険物語として描くフィクションです」

夫婦善哉と007のブレンドかな。

「2010年に『バクマン』という漫画をアニメ化した際も、原作に登場する『集英社』は『遊栄社』に、『週刊少年ジャンプ』は『週刊少年ジャック』に変更されました」(芸能ライター)

だから今回も社名は出ない? それでも、ニッカ社創業の地である北海道・余市町の蒸留所で、妻の遺影を見つめる“マッサン”の姿からドラマは始まる前から、“元ネタ”は明らかだ。

朝ドラ史上初の外国人ヒロインを務めるシャーロット嬢は、521名の中からオーディションで選ばれた。

「祖母がスコットランドの方で、無名ながら舞台を中心に活動し、端役で、マット・デイモンの主演作に出たことも。今回は、日本語、そのローマ字表記、英訳が載った彼女専用の台本が用意されました」(同)

物語は、結婚した2人の帰国あら描かれる。スコットランドでの2人の出会いについては、後回し?

フシギな構成のワケを上智大学の碓井広義教授(メディア論)に解説頂くと、

「泉ピン子(67)演じる政春の母は“外国人の嫁なんて”とエリーを認めません。今後、受け入れていく姿を描くのでしょうけれど、それは見る側も同じ。“初の外国人ヒロイン”を、朝ドラ視聴者が少しずつ受け入れるのと同じ構造なのです」

蛇足ながら、NHKからは「飲酒を助長する表現にならないよう描き方に配慮しています」との説明が。ま、スコッチずつね。

(週刊新潮 2014.10.09号)

【気まぐれ写真館】 台風一過

新潮文庫の100年、日本文学の100年

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新潮文庫が、創刊から100年になるそうです。

めでたい!

100年記念出版として、「日本文学100年の名作」と銘打った中短編のアンソロジーの刊行が開始されています。

100年を10年ずつで区切って、全10巻の予定。

編者が、池内紀、川本三郎、松田哲夫の3氏というのが素晴らしい。

第1弾が「夢見る部屋」。



第2弾は「幸福の持参者」。



どちらも、なかなかいいタイトルです(笑)。


今週の「読んで書評を書いた本」は次の通りです。

ロジャー・ホッブス:著、田口俊樹:訳 『ゴーストマン 時限紙幣』 
文藝春秋

下村敦史 『闇に香る嘘』 講談社 

曽根中生 『曽根中生自伝〜人は名のみの罪の深さよ』 文遊社

三輪裕範 『50歳からの知的生活術』 ちくま新書

松久信幸 『お客さんの笑顔が、僕のすべて!』 ダイヤモンド社 

撮影:石川直樹ほか 『The Nude』 日本カメラ社

練馬区立美術館:編 『あしたのジョー、の時代』 求龍堂

* これらの書評は、
  発売中の『週刊新潮』(10月9日号)
  読書欄に掲載されています。

「日本民間放送連盟賞」優秀賞を受賞した取り組み

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北海道新聞に連載している「碓井広義の放送時評」。

今回は、道内各局が入賞した「日本民間放送連盟賞」の事績に
ついて書きました。


「日本民間放送連盟賞」優秀賞受賞の道内各局
詐欺撲滅 継続は力なり
放送界には、放送批評懇談会が選ぶ「ギャラクシー賞」、全日本番組製作社連盟(ATP)の「ATP賞」など、いくつかの大きな賞がある。「日本民間放送連盟賞」もその一つで、その名の通り全国の民放局で構成される日本民間放送連盟が主催しているものだ。

先月、今年の結果が発表されたが、テレビやラジオの異なる部門で道内の5作品が優秀賞を受けた。その中のテレビに関する事績について、各取り組みの意味を考えてみたい。

まず「テレビエンターテインメント番組」部門で受賞した、HBC北海道放送『北海道まるごといただきま〜す!わんぱく保育園の食育日記』。小樽の「かもめ保育園」を舞台に、大人が一日入園することで、成果を上げている食育の現場を分かりやすく伝えていた。中でも「食の生産に子供たちが関わる」という試みがユニークだ。教育評論家・尾木直樹と子育て中のココリコ・田中直樹のコンビの起用も成功していた。

次が特別表彰部門「青少年向け番組」のSTV札幌テレビ『どさんこワイド179〜みる・みる・みらい スペシャルウイーク〜』だ。この番組の特色は、帯広農業高校酪農科学科養豚班の3年生に半年間も密着したことにある。彼らは豚の出産から育成、出荷、そして最後は食べることまでを体験する。「命とは何か?」と自分に問いながら学ぶ姿が印象的だ。

そして同じ特別表彰部門の「放送と公共性」では、HTB北海道テレビ『HTB詐欺撲滅キャンペーン「今そこにある危機」』が受賞した。年々増加する振り込め詐欺は高齢者が被害者となることが多い。HTBは夕方の情報ワイド番組「イチオシ!」にコーナーを設け、1年以上も警鐘を鳴らし続けてきた。

注目すべきは、このキャンペーンを毎日、放送してきたことだ。現在も、記者たちは日常活動と併行して素材を探し、1日も欠けることなく詐欺に関する情報を流している。表面に出ることを嫌いがちな被害者の証言を伝え、再現も含めて新たな手口を具体的に紹介する。「自分だけは大丈夫」と思っている人ほど危ないのが振り込め詐欺なのだ。

たとえ時間・人数・予算が限られていようと、「今伝えるべきこと」を発信し続ける地域メディア。これは今後のローカル局のあり方に大きな影響を与える取り組みでもある。

STVとHTBの事績で特に顕著なのが「継続」の力だ。半年の継続取材、1年以上の継続報道と、粘り強く取り組むことで生まれるものは実に豊かだ。

(北海道新聞 2014.10.06)

産経新聞コラム【甘辛テレビ】で、「花子とアン」について解説

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産経WESTの連載コラム【甘辛テレビ】の中で、「花子とアン」に
ついて解説しています。


「マッサン」「花子とアン」、
意外な共通点とNHK制作陣の“秘密主義”
NHK連続テレビ小説が「花子とアン」から「マッサン」へバトンタッチされました。心配された視聴率も上々で、首脳陣もホッとしているようです。そんな中で明らかになったNHKのドラマ制作陣の意外な“秘密主義”について触れたいと思います。

「マッサン」ですが、9月29日の初回視聴率が関西地区は19・8%で、過去10年で最高を記録。その後も19・8%→21・6%→20・6%→19・4%→19・8%と好調に推移し、関東も初回21・8%→21・8%→21・8%→22・3%→20・6%→19・5%。両地区とも週間ランキング上位をほぼ独占しました。視聴率ばかりとお叱りを受けそうですが、制作のNHK大阪放送局首脳も「視聴者の方からさっそく高評価をいただいている。中身が濃く面白いと思う」と胸をなで下ろしています。

もっとも、主人公のマッサン夫妻(玉山鉄二さん、シャーロット・ケイト・フォックスさん)へのインタビュー依頼が、すでに今夏段階で新聞・雑誌・ウェブ媒体など30社を軽く超えるなど注目度は抜群。朝ドラ抜きでテレビ界は語れないという現状を目の当たりにしました。

■「スコットランド」つながり

ところで、これに先立って先月18日に大阪局で行われた両番組のバトンタッチセレモニーで意外な事実を知りました。

「マッサン」のモデルとなった“日本のウイスキーの父”竹鶴政孝氏の妻、リタさんがスコットランド人なら、「花子−」が翻訳した「赤毛のアン」のL・モンゴメリもスコットランド系カナダ人。しかも、主人公の2人は、明治末期から大正・昭和という同じ時代を生きたのです。恥ずかしながら、全く気づきませんでした。

それにしても、片や日本から外国を覗き、片や外国から日本を垣間見る。何とも見事な連係プレー…と考えそうですが、実はそうではありません。僕が驚いたのはここからです。「マッサン」の櫻井賢チーフプロデューサー(CP)が明かしてくれました。

■絶妙の連携プレーかと思いきや…「まったくの偶然でした」

「実は、NHK(の制作陣)は結構、秘密主義と言いますか…。私が『マッサン』の企画を持ち込んだとき、加賀田(透)先輩(CP)が『花子とアン』の企画を着々と進めていることを全く知りませんでした。しかも、互いの番組でバグパイプが流れるなんて」

以前、同局の編成幹部に「朝ドラで前後の作品でのつながりはあまり考慮していない」との話は聞いたことがありました。でも、まさか制作責任者から“秘密主義”という言葉で表現されるとは。この辺は、同じ社内で独自ダネを狙って化かし合う新聞記者と似ていますね。

加賀田CPも「(スコットランドつながりは)全くの偶然。逆に、発想とかどんな物語を作りたいかということについて、櫻井君と通じ合うものがあるのかなあと思いました」と振り返ります。

朝ドラは、昭和39年の「うず潮」から数えて、今回の「マッサン」ですでに91作目。ネタ枯れが心配される中、制作責任者は新しいものを狙っていろんな方向にアンテナを張り巡らせます。それが、昭和59年入局の加賀田、平成6年入局の櫻井という、新旧の敏腕プロデューサーが同じ「スコットランド=海外」に“鉱脈”を見いだしたのは、決して偶然だけで片付けられない気もします。

加賀田CPは、今回の朝ドラ初の外国人ヒロイン起用に「国際結婚は思いつかなかった。その手があったかぁ…との思いですね」と脱帽します。

■「王道」に「通俗性」加えたのが成功の要因

その「花子−」ですが、元テレビプロデューサーで上智大学の碓井広義教授(メディア論)は次のように総括しています。

「ドラマで実在の人物を描くのは難しい。しかも、花子にはエピソードが少なかった。ところが、世紀のスキャンダルといわれた白蓮事件がうまく機能した。不倫スキャンダルなど、これまで朝ドラがやることはなかった。それを照れずに上品に盛り込み、朝ドラを支える女性層をつかんだ。朝ドラの『王道』に『通俗性』を加えたのが成功の要因だと思う」

その伝でいけば、「マッサン」も間違いなく王道でしょう。竹鶴氏は関連書が多岐にわたり、エピソードも多そうです。初の外国人ヒロインにも注目です。ただ、それだけで押し切れるかどうか。いろんな意味で今後が楽しみです。(豊田昌継)

(産経WEST【甘辛テレビ】 2014.10.07) 



産経新聞【甘辛テレビ】の豊田昌継さんと・・・

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産経新聞の編集委員で、産経WESTの名物コラム「甘辛テレビ」の執筆者である豊田昌継さん。

ふだんは大阪本社にいらっしゃる豊田さんが、四谷キャンパスに立ち寄って下さいました。

私は「甘辛テレビ」の愛読者ですが、特に新聞記者という枠を超えた(笑)洒脱な文章にいつも感心していました。

今回、豊田さんの「夕刊フジ」時代のお話をうかがい、「なるほど、
“街場”で鍛えられたのか」と納得した次第です。

主張中のことでもあり、短い時間でしたが、東京と大阪でなかなか
お会いする機会がなかったので、大変楽しいひとときでした。

ますますの健筆を祈っております。

NHK朝ドラ「マッサン」、上々の滑り出し

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日刊ゲンダイに連載している「TV見るべきものは!!」。

今回は、先週始まったNHK朝ドラ「マッサン」を取り上げました。


NHK朝ドラ「マッサン」
「外国人の嫁」に立ちはだかる
鬼母・ピン子の設定はうまい!
先週スタートしたNHK朝ドラ「マッサン」にはいくつかの特色がある。

まず、主人公が男性であることだ。女性の一代記を基本とする朝ドラでは、95年の「走らんか!」以来19年ぶりのトライとなる。

次に、「花子とアン」に続いて実在の人物であること。ニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝(ドラマでは亀山政春)だ。近年、ビールや焼酎などと比べて影の薄いウイスキー。しかもサントリーではなくニッカという渋い選択が挑戦的でいい。

そして今回の目玉が初の外国人ヒロインだ。政孝がリタ夫人(ドラマではエリー)を伴って帰国したのは大正9年。夫を支えながら昭和の戦中・戦後を生きぬいた。

このドラマ、主人公は玉山鉄二が演じるマッサンだが、エリー役のシャーロット・ケイト・フォックスと二人三脚の夫婦物語となるはずだ。

第1週で際立っていたのが、国際結婚に断固反対するマッサンの母親(泉ピン子)の存在だった。

この設定は上手い。

なぜなら、「外国人の嫁なんて」と2人の前に立ちはだかる鬼母・ピン子を置くことで、視聴者は“初の外国人ヒロイン”を応援する気持ちになるからだ。慣れない日本で頑張ろうとするエリーと、同じく日本のドラマに初挑戦する女優・シャーロットが重なって見えてくる。

二枚目俳優・玉山が演じる二枚目半のマッサンも含め、上々の滑り出しだ。

(日刊ゲンダイ 2014.10.07)

大先輩の訃報、続く

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すっかり秋の空となったこの頃。

大学で、そしてテレビ界で接してきた大先輩の訃報が続いています。

藤田博司先生(元上智大学新聞学科教授) 
10月5日逝去、享年77 
1961年に共同通信社に入り、サイゴン(現ホーチミン)特派員、ニューヨーク、ワシントンの両支局長、論説副委員長などを歴任。上智大学教授や早稲田大学大学院客員教授なども務めた。著書に「アメリカのジャーナリズム」「どうする情報源 報道改革の分水嶺(ぶんすいれい)」などがある。2006年から今年3月まで、朝日新聞社の第三者機関「報道と人権委員会」(PRC)の委員。

大山勝美さん(テレビプロデューサー) 
10月5日逝去、享年82 
32年生まれ。旧満州(中国東北部)で幼時を過ごし、鹿児島県の旧制中学で学んだ。57年に東京放送(TBS)入社。ドラマ「岸辺のアルバム」「ふぞろいの林檎たち」などの制作に携わった。92年に定年退職して制作会社カズモを設立、社長に。ドラマ「蔵」(NHK)、「長崎ぶらぶら節」(テレビ朝日)などを世に送り出した。テレビのあり方について積極的な発言を続けた。著書に「テレビの時間」など。


それぞれの分野における貢献とご指導に感謝し、お二人のご冥福をお祈りいたします。

合掌。

【気まぐれ写真館】 夕暮れの天王洲界隈

今週の「金曜オトナイト」も、壇蜜さんと・・・

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10日(金)夜11時半、BSジャパン「大竹まことの金曜オトナイト」。

先週に続き、ゲストは壇蜜さんです。

例によってのギリギリトークで、壇蜜さんの爆笑、苦笑、微笑がふんだんに(笑)。

◇時代の流れは「墓」にも影響!?
墓は都会に移す!?合葬もアリ!?
葬儀屋で働いていた壇蜜が当時を語る

◇男性が好きな「女性のアンダーヘアの形」
第1位は意外な結果に!大竹が女性陣に迫る!

◇女性も夢精する?悪夢は良い前兆?
意外な夢の実態とは?

◆文化情報コーナー
壇蜜オススメのお仕置きにまつわる映画
マイナスの力を生きる希望に変えた女性
S?M?壇蜜驚きの発言!
あなたのしたいお仕置き、されたいお仕置きは?


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