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Channel: 碓井広義ブログ
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日テレ「女子アナ内定取り消し」問題などで取材あり

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新聞、雑誌の取材2件あり。

1件は、最近、経済番組もしくは経済情報番組が増加傾向にある
ことに関して。

2件目は、日本テレビの「女子アナ内定取り消し」問題です。

『週刊現代』の独占スクープ(上の写真)ですが、女子大生が日テレを「告訴」って、確かに前代未聞。

記事によれば、日テレはホステスのバイト歴を「高度な清廉さが求められるアナウンサーという職業にふさわしくない」と判断したのだそうです。

さらに、バイト歴の「虚偽申告」に当たるとのことですが、卒業後の
職歴じゃないし、果たしてどうなんでしょう。

それにしても、「高度な清廉さ(心の清らかさ)」ときたかあ(笑)。

取材を受けた記事については、掲載時にまたアップしていきます。



日本経済新聞で、「経済情報番組」について解説

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日本経済新聞に、最近の「経済情報番組」に関する記事が掲載されました。

この中で、解説しています。


長寿化する経済情報番組
生活に密着した内容で視聴者が関心
テレビの経済情報番組が安定した人気を得て、長寿化するケースが増えている。かつては「地味」と敬遠された話題が「お金」と生活に密着したテーマとして視聴者の関心を集めている。

「放送開始当初は半年で終わると言われていたが、予想以上に続いている」。NHKEテレの経済情報番組「オイコノミア」(水曜午後11時25分)の吉村恵美シニアプロデューサーはこう語る。

同番組は2012年4月にスタート。トレードオフ、機会費用など経済学の用語で、結婚や就職、消費税、スポーツビジネス、クリスマス商戦といった身近な経済事象を読み解く内容だ。読書家として知られるお笑いコンビ、ピースの又吉直樹が経済学者に質問をぶつけながら番組を進める。

現場映像を多く

数表や統計が頻出し、難しいイメージが伴う経済学はテレビになじみにくいと考えられてきたが、グラフや数式を最小限にとどめ、経済活動の現場の映像を多く取り入れる工夫を凝らした。当初、ターゲットとした若者だけでなく、中高年からも「勉強になる」などの好意的な反応が相次いでいるという。

吉村氏は「経済学の考え方で解決できる世の中の問題はかなりある。経済で知的好奇心を満たしたいという視聴者の欲求は高まっている」と話す。NHKで11年4月から放送している「サキどり)」(日曜午前8時25分)も、消費の動向や企業のユニークな技術などを分かりやすく紹介する番組だ。

民放で経済情報番組の先駆けといえば、テレビ東京の経済ドキュメンタリー「ガイアの夜明け」(火曜午後10時)だ。02年に始まり、恒常的に6~8%程度の視聴率を稼ぐ看板番組になった。モノづくりから流通、地域経済、雇用まで時代性を重視したテーマ選びを持ち味とする。野口雄史チーフプロデューサーは「どんな視聴者にも有益な情報を提供できる普遍性が重要」と話す。

かつてテレビ業界では、経済情報番組は「絵にならない」「地味」と敬遠される存在だった。しかし、現在は10月からフジテレビ系でお金にまつわるニュースや出来事を追う「マネースクープ」(月曜午後11時)が始まるなど、NHK、民放問わず多くの放送局が経済情報番組をレギュラー枠で放送するようになった。

こうした経済情報番組が増えている背景について、上智大学の碓井広義教授(メディア論)は「経済というと投資、株式など一般市民には無関係な分野だと思われていたが、今は景気、消費税、年金など日常生活に影響する問題だと、視聴者に認識されている。経済を理解し、自分の頭で考えないと生活が守れないという危機感が視聴者にあるのではないか」と指摘する。

生きるヒントに

実際、ビジネスで成功している企業や商品の「もうかる秘密」を伝えるTBS系「がっちりマンデー!!」は、日曜の午前7時半開始にもかかわらず、しばしば視聴率が2ケタを記録する人気番組に成長した。今年4月で10周年を迎え、長期安定飛行を続けている。

TBSでは、科学技術、製造業など様々な分野で革新的な成果を上げる日本人に密着した経済ドキュメンタリー番組「夢の扉+(プラス)」(日曜午後6時半)も、今年10月で放送開始から10年という長寿番組になった。

16日には、植物性のごみから固形燃料を作る技術を開発した井田民男近畿大教授を取り上げる。同番組の黒岩亜純チーフプロデューサーは「登場人物が持つ逆転の発想には、不安な世の中を生きるヒントがある。そこに視聴者のニーズがある」と語る。

経済情報番組の活況は、見えない社会の先行きを少しでも見通したいと願う人々の心理をも反映しているようだ。(文化部 岩崎貴行)

(日本経済新聞夕刊 2014.11.11)

見ないのはもったいない、クドカンドラマ「ごめんね青春!」

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日刊ゲンダイに連載している「TV見るべきものは!!」。

今週は、ドラマ「ごめんね青春!」(TBS)について書きました。


「わかるヤツ、ついてこい!」こそが
クドカンドラマの真骨頂
NHK朝ドラ「あまちゃん」の終了から1年。脚本家・工藤官九郎の新作「ごめんね青春!」(TBS)が登場した。

舞台は静岡県三島市にあるという仏教系男子高とミッション系女子高だ。片や偏差値ガタガタの汗臭い男子生徒たち。片や才色兼備だけど一筋縄ではいかない女子生徒たち。

この2校が隣同士で、しかも女子高の経営難から合併話が浮上する。試験的な共学クラスを担当する教員は、男子高OBの錦戸亮と女子高OGの満島ひかりだ。

さてクドカンの脚本だが、NHKでも朝ドラでもなく、国民的ドラマを求められているわけでもないので、見事なまでにノーテンキな笑いに徹している。生徒も先生も「バカだねえ」と苦笑いするエピソードの連続。

もちろん得意の小ネタも満載で、特に錦戸の父親である風間杜夫や校長の生瀬勝久などが嬉々として演じている。

確かに視聴率は高くない。というか、元々クドカンドラマは万人向けとは言えないのだ。

それは「池袋ウエストゲートパーク」も「木更津キャッツアイ」も同様で、世代を超えた幅広い支持を受けることを狙っていない。むしろ「わかるヤツ、ついてこい!」という暴走こそが真骨頂であり、だからこその魅力なのだ。

クドカンテイストに溢れたこのドラマ、オトナの男も見ないでいるのはもったいない。

(日刊ゲンダイ 2014.11.12)

【気まぐれ写真館】 秋日和のキャンパス

「視聴覚教育」スタジオ実習

今週の「金曜オトナイト」、ゲストはミッツ・マングローブさん・・・

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BSジャパン
「大竹まことの金曜オトナイト」

2014年11月14日(金)
夜11時30分~深夜0時00分
社会問題から性の事まで独断と偏見で選んだニュース。
ニッポンの今を裏から取材した特集。
超毒舌なエンタメコーナー。

レギュラー:大竹まこと、山口もえ、碓井広義(上智大学教授)
進行:繁田美貴(テレビ東京アナウンサー)
ゲスト:ミッツ・マングローブ(女装家、タレント)

◆文化情報コーナー
ミッツ・マングローブおススメの映画
アカデミー賞衣装デザイン賞受賞!
明るくハチャメチャなドラッグ・クイーンたちの抱える
過去や悩みに迫る、感動の映画を紹介!

【気まぐれ写真館】 今週の「繁田(はんだ)美貴アナウンサー」

産経ニュースで、「朝日新聞社長辞任」と「今後」について解説

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産経ニュースに、「朝日新聞社長辞任」と「今後」に関連する記事が掲載されました。

この中で、解説しています。

「第三者」などで構造問題を検証 
再建策どこまで踏み込むか
朝日新聞の慰安婦報道や「吉田調書」報道をめぐっては、12日に見解をまとめた「報道と人権委員会」のほかにも、新設された2つの第三者委員会が過去の報道内容や社内の構造的な問題を検証している。

その一つの「信頼回復と再生のための委員会」には同社役員も加わり、全社的な改革プラン公表を模索。同社が今後、どれだけ踏み込んだ再建策を示せるかが鍵になりそうだ。

同社は過去にも問題が起こるたび、幹部の辞任や組織再編などで再発防止を図ってきた。平成元年のサンゴ記事捏造(ねつぞう)問題では当時の一柳東一郎社長が辞任。

17年には記者が田中康夫長野県知事(当時)に関する虚偽の取材メモを作成し、秋山耿(こう)太(た)郎(ろう)社長(同)の前任だった箱島信一氏が同社取締役と日本新聞協会会長を退いた。また当時、東京本社編集局長だった木村伊量氏も更迭されていた。

上智大の碓井広義教授(メディア論)は、木村社長が「再生をめざす道筋はつきつつある」と辞任を発表したことについて、「第三者機関に検証を任せて幕引きを図ったような印象を受けた」と指摘する。

碓井教授は、12日に報道と人権委員会がまとめた見解について、「一連の問題を引き起こした本質的な朝日の“病巣”に踏み込んでおらず、腑に落ちなかった」と語り、「第三者機関の意見を仰ぐことも大切だが、報道機関が自ら『なぜ誤ったのか』を検証する力を示すことが何より重要だ」と、くぎを刺す。

そのうえで、「朝日が今後、改革プランをまとめる際も、チェック体制の強化といった対症療法を示すだけでは不十分だ。事実を事実として報じるジャーナリズムの原点を記者にどう徹底させるかという視点を重視してほしい」と強調している。

(産経ニュース 2014.11.14)


やっぱり、「紙の雑誌」がいい

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「Pen」の特集、挑戦的でいいですね(笑)。

長年の雑誌中毒者としては、絶滅してもらったら、困ります。

これからも、毎月、毎週、愛読誌を買い続けます。

とはいえ、まさに長年のヘビーユーザーとして、いろんな雑誌の栄枯盛衰を垣間見てきたわけで。

また、実は出版不況ではなく、雑誌不況なのだ、という論評も目にするわけで。

でも、とにかく、やっぱり、「紙の雑誌」がいい(笑)。


今週の「読んで書評を書いた本」は次の通りです。

桐野夏生 『夜また夜の深い夜』 幻冬舎

久世光彦 『嘘つき鳥』 幻戯書房

釈:秦 澄美枝 『皇后美智子さま 全御歌』 新潮社 

船橋晴雄 『中国経済の故郷を歩く』 日経BP社 

上杉孝久 『日本史がおもしろくなる日本酒の話』 サンマーク文庫 

佐々木昭一郎 『創るということ』 青土社

境 真良 『アイドル国富論』 東洋経済新報社

* これらの書評は、
  発売中の『週刊新潮』(11月20日号)
  読書欄に掲載されています。

週刊新潮で、「女子アナ内定取り消し」問題についてコメント

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・「差別的扱いの禁止」を自らの「憲章」で謳っている日本テレビ。

・東洋英和女学院大学4年生の笹崎里菜さん(22)が、アナウンサーの内定を取り消された経緯。

・昨年9月のセミナーの際、「自己紹介シート」を書かされたが、「すべてのアルバイト歴を記載せよ」との注意書きはなかった。

・その後、本試験の面接でも、「他にアルバイトをしていたか?」等の質問は一切なかった。

・ネット上の写真などを削除するよう求められたこと。

・今年3月の内定者顔合わせで、人事担当者に「母の知人の関係者が経営する銀座の小さなクラブでお手伝いを頼まれ、短期間、バイトをした」と説明。一旦は、「大丈夫。人事としても、あなたを守る」と回答。

・5日後、「上に上げたら問題になった。ホステスのバイトがばれたら、週刊誌に好きに書かれる。父親も仕事を失うかもしれない」と軽い脅しで、暗に辞退を勧められる。だが、「辞める気はない」と答えた笹崎さん。

・翌日、人事部長と面談。「元ホステスが女子アナをやっていると週刊誌に書かれてしまう。笹崎自身の問題だ。耐えられるのか。夏目三久の時はいろいろと書かれて、本人が傷つき、退社することになってしまった。笹崎は大丈夫か」

・これに対し、「耐えます。母も応援してくれています」と返答するも、部長は厳しい表情。

・4月2日、人事に呼び出され、「内定辞退という判断もある。取り消しよりは騒がれずに済む」と言われる。

・取り消しの理由として、「申告に虚偽の内容があった場合、該当する」との説明。

・5月2日、人事局長から書簡が届く。

「アナウンサーには極めて高度な清廉性が求められます。他方で、銀座のクラブでホステスとして就労していた貴殿の経歴は、アナウンサーに求められる清廉性に相応しくないものであり、仮にこの事実が公になれば、アナウンサーとしての業務付与や配置に著しい支障が生ずることは明らかです」

・笹崎さんは再度、人事局長に手紙を送ったが、5月28日付で「採用内定取消通知書」が送付されてきた。

・結局、裁判に発展したわけだが、これに関して特定社会保障労務士の杉山秀文氏は、日テレ側の主張に無理があることを指摘。

・記事は、「そもそもアナウンサーとは清廉な存在か」と続く。

・芸能評論家の比留間正明氏が「片腹痛い言い分です」と、過去の女性アナウンサーの不倫や略奪愛を語る。

・その後が、私のコメントになっています。

メディア論が専門の碓井広義・上智大学教授も、「日テレの主張は、ホステスが“清廉さを欠く”職業と明言するもの。“職業に貴賎があると考えている”と思われても仕方がない」

・編集部が日テレに見解を尋ねると、「民事裁判で係争中の事案であり、当社の主張は裁判を通じて明らかにします」との回答。

・記事の最後は、「仮に勝訴して、入社できたとしても、独善的な組織で色物扱いされる苦労は想像に難くない。退くも進むも、彼女には茨の道が続く」。

(週刊新潮 2014.11.20号)


・・・・うーん、「虚偽申告」というのも無理があるし、「清廉性」で攻めるのはもっと無理があります。

それにしても、「夏目三久騒動」は日テレにとって、かなりのトラウマなんですね(笑)。

TBS「深夜食堂3」は、深夜の贅沢な“しめの一本”

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日刊ゲンダイに連載している「TV見るべきものは!!」。

今週は、TBS系「深夜食堂3」を取り上げました。


深夜のぜいたくな“しめの一本”
買ったばかりの漫画誌「ビッグコミックオリジナル」。最初に読むのは長年の習慣で「釣りバカ日誌」だ。そして最後に開くのが安倍夜郎の「深夜食堂」である。“しめの一杯”という感じがするからだ。

ドラマ「深夜食堂3」(TBS系)の、一見コワモテだが、どこか優しいマスター(小林薫)の佇まいは、シリーズを重ねても変わらない。

また相変わらず、「豚バラトマト巻き」や「紅しょうがの天ぷら」など出てくる料理もうまそうだ。しかも料理とストーリーのマッチングが押しつけがましくないことも嬉しい。

そして、このドラマの魅力の一つがキャスティングだ。たとえば第3話の石橋けい。「有言実行三姉妹シュシュトリアン」や平成のウルトラシリーズ以来の根強いファンを持つ。今回の「婚約者の浮気を知って別れ、興信所の調査員をしている30代独身女性」なんて、まさにハマリ役だった。

第4話で「男前な大阪女」を演じた谷村美月もいいキャスティングだ。強がりと健気さが同居したキャラクターを、NHK「さよなら私」の愛人役とは違ったタッチで見せていた。

このドラマ、演出陣に松岡錠司、山下敦弘、熊切和喜など手練れの映画監督が並んでいることも特色だ。30分の1話完結形式がそのまま競作の場となっている。深夜の贅沢な“しめの一本”だ。

(日刊ゲンダイ 2014.11.18)




【気まぐれ写真館】 キャンパスの秋、深まる

週刊文春で、矢口真理「復帰騒動」について解説

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発売中の「週刊文春」最新号に、矢口真理の「復帰騒動」をめぐる記事が掲載されました。

タイトルは、
矢口真理 復帰シナリオ崩壊  “世論”を読み誤った芸能界のドン

この中で、解説しています。

記事全体は本誌をご覧いただくとして、私がお話した部分は以下の通りです。


碓井広義・上智大学教授(メディア論)が解説する。

「結局、(矢口さんは)テレビ局と番組に守られながらの露出を選んだということ。一方、テレビ局としても視聴率を稼げるし、大手事務所に恩を売ることもできる。巧みなメディアコントロールに見えますが、多くの視聴者はそれほど甘くはなく、白々しさを感じ取っているはず」

(週刊文春 2014.11.27号)


・・・・ミヤネ屋のような情報ワイド番組に出れば視聴者に対して有効であるという計算が働いたんでしょうね。

また、彼女が「人間不信」という言葉を口にしていたので、びっくり。

「それはあなたのダンナが言うセリフだろう!」と、視聴者が一斉にツッコミを入れたのではないでしょうか(笑)。

番組で、矢口さんは「需要がなかったら芸能界を辞める」と語っていましたが、実際、どれだけの需要があるのかな?

21日の「金曜オトナイト」は、経済評論家の門倉貴史さんと・・・

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2014年11月21日(金)
夜11時30分~深夜0時00分
大竹まことの金曜オトナイト 
【ゲスト】門倉貴史(経済評論家)

レギュラー:大竹まこと、山口もえ、碓井広義(上智大学教授)
進行:繁田美貴(テレビ東京アナウンサー)



◆オトナイトクイズ!衝撃!!
◇浮気をしない人の7つの特徴とは!?
◇○○する勇気がある人は浮気をしない?
◇新説!? ○○が大きい人は浮気をしない?

◆文化情報コーナー
門倉貴史おススメの映画
アル・パチーノ アカデミー賞主演男優賞作品
『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』
人生に嫌気がさした退役軍人の感動ドラマ


今週の「もえちゃん」

ニッカウヰスキーが飲みたくなる、『ヒゲのウヰスキー誕生す』

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よくドラマのスタートや映画の公開に合わせて、関連本が本屋さんの店先に並びます。

最近だと、NHK朝ドラ「花子とアン」のおかげで、「赤毛のアン」など村岡花子の著作が平台にどっと置かれました。

そして現在は「マッサン」関連ということで、竹鶴政孝について書かれたもの、急きょ出版された“竹鶴とリタ”みたいな本、加えてウイスキー本(?)まで一緒に陳列されています。

そんな中で入手したのが、川又一英『ヒゲのウヰスキー誕生す』(新潮文庫)。

単行本が出版されたのは昭和57年(1982年)ですから、もう32年前です。

その3年後には、ニッカの余市蒸留所の風景がカバーの文庫本が出ました。

でも、いつの間にか、書店の棚で見つけられなくなっていて・・・。

今年7月に、朝ドラ「マッサン」のおかげで、こうして“増補新装版”として復活した次第。

たくさんの竹鶴本の中でも、現地取材を踏まえた、読み応えのある伝記小説だと思います。



今週の「読んで書評を書いた本」は次の通りです。

門田隆将 『慟哭の海峡』 角川書店

西村 眞 『ボスの遺言~昭和四十九年、人間ロケットで富士山を飛び越した男』 青志社

吉田 類 『酒場詩人の流儀』 中公新書

内田 樹 『街場の戦争論』 ミシマ社

稲葉真弓 『少し湿った場所』 幻戯書房

加藤嘉一 『たった独りの外交録』 晶文社

逢坂 剛、南 伸坊 『ハリウッド美人帖』 七つ森書館

* これらの書評は、
  発売中の『週刊新潮』(11月27日霜降月増大号)
  読書欄に掲載されています。


週末のキャンパスは、11月入試

【気まぐれ写真館】 入試終わりの夕景 2014.11.23

産経新聞で、矢口真理「復帰」について解説

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産経新聞で、矢口真理さんの「復帰」が記事になりました。

この中で解説しています。


不倫「矢口真里」超肉食系タレントに「復活」の目はあるか
…「ひどい」「取扱注意物件」「キャラ変更すれば」視聴者はこう見る
不倫騒動で芸能活動を休止していた元モーニング娘。のタレント、矢口真里さん(31)が10月、情報番組に生出演し、約1年ぶりに活動を再開した。カメラの前で謝罪を繰り返し、「新しい人生の第一歩」と再起の誓いを立てた矢口さんだが、復帰については視聴者の中でも厳しい見方が多いようだ。バッシングが続く“肉食系女子”に、復活の目はあるのか。

■「男好きイメージ残る」

矢口さんは昨年5月、週刊誌で不倫疑惑が報じられレギュラー番組を降板。同年10月に無期限活動休止を発表した。それから約1年となる今年10月23日に「情報ライブ ミヤネ屋」に生出演して芸能界に復帰。番組では「私事でお騒がせして申し訳ございませんでした」と謝罪した。

しかし不倫騒動については前夫との約束として多くは語らず、離婚は「すべて私が悪い」とだけ説明。不倫相手とされる元モデルの男性との交際を認める発言もあった。

当時の報道によると、矢口さんは元モデルの男性を自宅に連れ込み、その現場を前夫が目撃したとされる。この騒動を契機に、矢口さんの男性関係をめぐる噂も噴出。ネット上では矢口さんを女性タレントの“男性化”の象徴としてとらえる向きもある。

一連の騒動は注目を集め、芸能界やインターネット上でも物議を醸した。テレビの視聴者には、どんな反応があったのか。

東京都江東区の主婦(50)は「ひどいことをした」と不倫を批判。矢口さんが番組で、活動休止中に批判を受けるなどして「人間不信に陥った」と発言したことにも触れ、「それはあなたが原因でしょうと思った」と違和感を口にした。

千葉県船橋市の男性会社員(50)は、「これまでのような清楚(せいそ)系の仕事は無理でしょ」と断言。「自分から引退表明するのが一番よかったんじゃないか」=女性(75)=との声もあった。

モー娘。世代で千葉県白井市の男性会社員(27)も、「男好きというイメージは拭えない」とバッサリ。番組については、「周囲に迷惑をかけたというのを強調していたが、自分を犠牲にして謝罪する感じが、芸能界に戻りたいという思惑に見えた。もっと『私は何をしました』というのを潔く認めるべきだった」と語る。モー娘。での全盛期を知っているからといって「ひいき目にみることはない」と冷ややかだ。

■復帰応援の声も

エンターテインメント中心のオンラインニュース配信会社「ジェイ・キャスト」(東京都千代田区)は、矢口さんの復帰をインターネット上で報じた上で、「矢口真里さんの今後の活動、どうなると思う?」と題したアンケートを実施。アンケートでは、11月11日時点で「このまま消える」との回答が88・1%にのぼった。

続いて「『いじられ役』に徹して笑いをとる」が3・6%▽「今までのように明るいキャラクターで活躍」が2・9%▽「不倫騒動を逆手にとって小悪魔キャラに転身」が2・8%-などとなった。世間の予想は厳しい。

ただ、復帰後どうなると思うかは別としても、復帰そのものを応援する声もある。「いい印象はない」という一方で、「生活もあるし復帰しないと仕方ないのでは」と祖母目線で語ったのは兵庫県明石市の無職の女性(73)。「こういう問題は、男性がするのに比べて女性がしたときの方が風当たりが強い。そういう意味では少しかわいそうかも」とも話した。

さいたま市のパート従業員の女性(50)も、「問題は個人的には良くないと思うけど、復帰するならあたたかく見守る。今を乗り越えて大人になってほしい」と期待した。

■ハロプロファンは親身に

ちなみにアイドル好きな男性陣はどうみるのか。東京・秋葉原で聞いてみた。

文京区からAKBグループのグッズ専門店に来ていた男性(24)は、復帰の是非は「どちらでもいい」と一言。同じくAKBファンの埼玉県の男性(41)も、「矢口さんのファンじゃないからあまりどちらとも思わない。アイドルに彼氏がいるならそれはそれで…」。夢と現実は割り切るらしい。そして矢口さんも元アイドルとはいえ、グループが違えば関心は低いようだ。

一方、モーニング娘。同様、つんく♂さんがプローデュースするハロー!プロジェクトの「℃‐ute」(キュート)ファンで、新宿区に住む男性会社員(45)は、自分のことのように感想を述べる。「学生時代から芸能活動に打ち込んでいるから、きっと就職も難しいと思う。賛否両論あると思うけど、離れる人は離れるし、ついて行く人はついていくと割り切って活動するしかない」。

不倫には否定的だが、アイドルの恋愛については「女性の一番いいときに恋愛をしないのも不健全。矢口さんもどこかで『元モー娘。』という立場に線引きしたかったのかもしれない」と思いやる。ただ番組については「何が言いたいかよくわからなかった」と不満げだ。元モデルとの同性宣言に触れ、「結局か、という感じ。矢口さんは女性ファンも多い。あまり幸せだと女性人気は落ちるのでは」と推測した。

■テレビ的には「取扱注意物件」

専門家の分析はどうか。元テレビプロデューサーで上智大の碓井広義教授(メディア論)は、復帰時について「質問が予測できない普通の会見ではなく、番組に出演して話をするという、守られながらの露出だった」と指摘。「本来説明が必要な不倫騒動の真相は話さないのに、都合のいいことだけを話す。そのことに対する疑問符は残った。人間不信という発言も、それは前夫が言うことで、自分の立場がわかっていないと視聴者には映ったはずだ」と解説する。

今後の活動についても厳しい分析。「彼女は『取扱注意物件』になった。企業は特に主婦層に与えるイメージを大事にする。女性が受け入れにくい騒動を起こした矢口さんを、あえて自社がスポンサーの番組やCMに出てほしいとは思わないだろう」。

碓井教授は、ほとぼりが冷めてもこれまでのキャラクターで活動するのは難しいとの見方。「矢口さんは、欲望に忠実であるという面で肉食女子を体現している。ただ今回の不倫騒動は世間の肉食女子からしても、『ああいう風にはなりたくないよね』といわれてしまうような事例。これまでの路線を捨て、ちょっと汚れ系の肉食女子というキャラ設定であれば、深夜帯などで需要はあるかもしれない」と話している。

(産経新聞 2014.11.24)

「本音と建前」で笑える、日清カップヌードルのCM

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日経MJ(流通新聞)に連載している「CM裏表」。

今回は、ダチョウ倶楽部が出演している、日清カップヌードルのCMについて書きました。


日清カップヌードル「本音と建前編」
日本人の「不可解」 笑い生む再発見
「Youは何しに日本へ?」(テレビ東京系)という番組がある。成田空港で見つけた外国人に密着取材するドキュメント・バラエティ。

特色は彼らにとっての「NIPPON発見」が、視聴者にとっての「日本再発見」になることだ。日清カップヌードルのCM「本音と建前編」の面白さも、まさにそこにある。

ゴルフで池ポチャの場合も、「ナイスショット!」と声を掛けるオジサンたち。明らかにサイズの合わない服を着た友人を、「ピッタリ!」とホメる女子。外国人が見たら、この言動は不可解だろう。

ましてや熱湯風呂に飛び込む気満々でいるくせに、「絶対押すなよ!」と叫ぶ上島竜兵さんの真意など想定外だ。

日本人なら習慣的に了解している本音と建前の違い。女性の声によるクールなナレーションが、「これは逆の意味です」とダメ押しすることで笑いが生まれる。

上島さんとダチョウ倶楽部の面々による体当たり芸は無形文化財に指定してもいい。

(日経MJ 2014.11.24)

「鏡月」と「ディア・シスター」で快進撃の石原さとみ

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日刊ゲンダイに連載している「TV見るべきものは!!」。

今週は、「ディア・シスター」(フジテレビ系)を取り上げました。


“盛りすぎ”を支える石原さとみの演技力
焼酎「ふんわり鏡月」のCMに出ている石原さとみがいい。

夏に流れた「間接キッスしてみ?」も目が離せなかったが、現在放映中の「冬・こたつ編」がまた憎たらしいほど可愛いのだ。

あの独特のユルさ、無防備感が幅広い世代のオトコたちを刺激する。もはや石原の“代表作”と言えるのではないか。

そんな彼女の新作ドラマが「ディア・シスター」(フジテレビ系)だ。

一応、姉役の松下奈緒とダブル主演ということになっている。しかし石原演じる妹が物語の主軸であることは明らかだろう。

真面目で大人しい姉に比べ、勝手気ままで自由奔放な妹だが、実は家族や友達のことを人一倍心配する優しい娘であることも分かってきた。

また石原は妊娠しており、その相手は松下も憧れていた元高校教師(田辺誠一)だ。さらに石原は難病まで抱えている。

普通はこのあたりで「話を盛り過ぎだろう」と言われそうだが、意外や破綻していない。支えているのは、昨年の「ラスト・シンデレラ」(フジ)で篠原涼子を見事な“おやじ女子”に仕立てた中谷まゆみの脚本であり、かつて演出家のつかこうへいに鍛えられた石原の演技力である。

美人姉妹の恋愛ドラマでありながら、実は結婚とは? 家族とは? 命とは?といったテーマを織り込んだ、なかなか骨太な1本になっているのだ。

(日刊ゲンダイ 2014.11.25)

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