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【気まぐれ写真館】 千歳市「柳ばし」の特製タラフライ定食
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毎日新聞で、「坂上忍さん」についてコメント
ひと’14 ありのままキラリ
俳優・坂上忍さん 毒舌ににじむ素顔
司会を務めるフジテレビ「バイキング」の生放送、衆院選に触れ「勝った与党は『謙虚にやる』って言うけど、謙虚だったらこんな時期に選挙やらないって」とバッサリ。料理番組では「おいしくない」。天才子役と呼ばれ40年、毒舌キャラで再ブレークした。その言葉が共感を呼ぶ。
碓井広義上智大教授(メディア論)は「ひな壇芸人ばかりのバラエティー番組では異質な存在です。視聴者はそこに『お約束』に縛られない自由さを感じる。テレビにはその人の本性もにじみ出てしまうから」と語る。
本人は「会社や学校で自分らしく生きるのが難しい時代。だから思ったまま話す僕が個性的に見えるだけ。視聴者の皆さんの方がよほど頑張ってますよ」と拍子抜けするほどまっとうだ。丁寧な言葉遣いながら誠実さが感じられない一部の政治家とは、全く別物なのは言うまでもない。<文・小林祥晃/写真・竹内紀臣>
(毎日新聞 2014.12.20)
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朝日新聞<回顧2014 放送>に、「私の3点」を寄稿
回顧2014 放送
問われた「公共性」
「公平」要請、選挙扱う時間が激減
改めてテレビの公共性が問われた1年だった。
1月、就任会見に臨んだNHKの籾井勝人会長は「政府が右と言うことを左と言うわけにはいかない」「(従軍慰安婦は)戦争をしているどこの国にもあった」などと発言。公共放送のトップとして適格性が問われた。配下の理事から日付の入っていない辞表を集めた姿勢にも疑問符が付き、国会がNHKの予算を全会一致で認めてきた慣例が、8年ぶりに崩れた。
経営委員の百田尚樹氏も選挙で特定候補の応援演説に立つなど、政治的な発言を繰り返した。立場を超えて支えられるべきNHKの根幹は、なお揺らいでいる。
年末の衆院選では、自民党が在京キー局に報道の「公平」を求める文書を送っていたことが明らかになった。「世間が無関心で視聴率が取れない上に、公平性にクレームが付くリスクがあるなら無理をしない」(民放幹部)と、情報番組を中心に選挙を取り扱う時間は激減し、解散から1週間では前回衆院選の3分の1に。本来は報道という使命を果たすために公共の電波利用を許されているテレビ局の姿勢としては、首をかしげる事態だ。メディアに対して注文を繰り返す安倍政権とテレビのありようは、予断を許さない。
■ネット活用の流れ
テレビとインターネットの垣根が低くなった1年でもあった。6月に放送法が改正され、NHKは放送とネットの同時送信を試験的に始める方針を明らかにした。民放も見逃したドラマを無料で見られるネットサービスを各自で始めたほか、在京5社が共同のサイト開設を検討し始めた。
高精細の4K試験放送も6月に始まり、2020年の東京五輪には8Kも含めた視聴環境を整えるロードマップが総務省主導でまとめられた。ラジオではAM局がFMでも同じ放送を流し始めた。
■視聴率、日テレ独走
視聴率争いでは、昨年2冠のテレビ朝日が息切れし、視聴習慣を育てた日本テレビが独走でゴールを迎える。低迷のフジは「笑っていいとも!」の32年の歴史に終止符を打った。
個別の番組では、ゲームやグッズと連動したアニメ「妖怪ウォッチ」(テレビ東京)が大ブームに。ドラマでは昨年の「半沢直樹」(TBS)のような特大ヒットは生まれなかったが、続編が反響を呼び、米倉涼子主演の「ドクターX」(テレビ朝日)は最終回まで視聴率20%超を記録。木村拓哉の「HERO」(フジテレビ)とともに、組織にありながら「自立した個」を見せつけて喝采を浴びた。
NHKの朝ドラ「花子とアン」も、さまざまな話題を提供してドラマ界の中心に。脚本家山田太一が「時は立ちどまらない」(テレビ朝日)で、東日本大震災をフィクションで描くことに挑戦し、各賞を受けた。
山田と1983年から「ふぞろいの林檎たち」を手がけ、「ドラマのTBS」を作った大山勝美と、日本テレビでバラエティー分野の開拓者だった井原高忠という伝説的プロデューサー2人が世を去った。(中島耕太郎)
■私の3点(敬称略)
<碓井広義(上智大教授、放送批評懇談会理事)>
▲「さよなら私」(NHK)(1)
▲「時は立ちどまらない」(テレビ朝日系)(2)
▲「KAZEOKE チャンピオン大会スペシャル」(WOWOW)(3)
(1)奇抜な設定で40代女性の微妙な心理を丁寧に描いたベストドラマ。(2)被災者の「支援される側の心の負担」と向き合った秀作。(3)同じ発端と結末で異なる物語を競作する企画の勝利。
<中町綾子(日本大学教授、テレビドラマ分析)>
▲「時は立ちどまらない」(テレビ朝日系)(1)
▲「ごちそうさん」(NHK)(2)
▲「私という運命について」(WOWOW)(3)
(1)異なる立場にある人と共に生きる現実を、(2)暮らしの中にある命の根源を、(3)自分のひとつひとつの選択のかけがえのなさをしっかりとみつめさせた、そんなそれぞれのドラマです。
<桧山珠美(テレビ評論家)>
▲「笑っていいとも!グランドフィナーレ 感謝の超特大号」(フジテレビ系)(1)
▲「LIFE!~人生に捧げるコント~NHKなんで」(NHK)(2)
▲「テレビ東京開局50周年特別企画 50年のモヤモヤ映像大放出! この手の番組初めてやりますSP」(テレビ東京系)(3)
(1)国民的番組の最後は盛大に。タモリが再評価された。(2)「NHKのバラエティーは低俗」という批判にコントでお返し、制作者の矜持(きょうじ)を見た。(3)50年前からブレることなく独自路線を追求するテレ東。今日の躍進は当然か。
(朝日新聞 2014.12.20)
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沖縄からサンタビールがやって来た!
沖縄から、“サンタビール”が届きました。
私はサンタビールと呼んでいますが、沖縄「ヘリオス酒造」のサンタエールです。
この逆三角形の巨大なフラスコみたいな瓶がやって来ると、「ああ年末だあ」と思います。
ヘリオス酒造は沖縄・名護市にあるメーカーで、以前から人気の「古酒」で知られています。
実は、以前教壇に立っていた慶応SFCで、一緒に切磋琢磨した学生の実家なんですね。
本人は、いずれ社長というか蔵元を引き継ぐべく、父上の薫陶を受け続けています。
ビール党の私のために、毎年こうして送ってくれるサンタビールは、「元気でやってますよ」の便りでもあるわけです。
「今年のサンタはスパイスのバランスが絶妙な、クリスマスにぴったりのビールに仕上がりました」とのこと。
そうそう、このサンタエールは冬季限定で、残念ながら今年の分はすでに完売しています。
ぜひ来年、ネットで注文してみてください。
・・・・ということで、すみませんが(笑)、今年もサンタビール、いただきます!
ヘリオス酒造
http://www.helios-syuzo.co.jp/
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「鏡月」CMで小悪魔度アップの石原さとみさん
日経MJ(流通新聞)に連載している「CM裏表」。
今回は、石原さとみさんの「鏡月」について書きました。
サントリー ふんわり鏡月「冬・こたつ編」
ユルめの雰囲気 大学生メロメロ
大学生の間で石原さとみさんの人気が高い。
今年放送された「恋愛ショコラティエ」「ディア・シスター」といったドラマの影響かと思ったが違った。鏡月のCMらしい。
特に夏に流れた「ちょっと間接キスしてみ?」。
あの何とも無防備(もちろん演技)で、ちょっとユルめの雰囲気(当然演技)に、若い衆もすっかりやられたようなのだ。「年上もいいですね」などと生意気を言っている。
「冬・こたつ編」の舞台は室内だ。こたつに入った石原さんが「なんか静かだねえ。世界中で二人っきりだったりして」と話しかけてくる。
ふと一瞬の間があり、「もう一人いるね」。それは外から聞こえてくる焼き芋屋さんの声だ。静けさを際立たせる絶妙な音量が心憎い。
突然石原さんが「ちょっと、くすぐんないで」と笑いながら抗議する。一緒にいる誰か(きっと男だ)が足を伸ばして触ったに違いない。
つい悔しくなって鏡月のボトルに手が伸びてしまいそうだ。
(日経MJ 2014.12.22)
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週刊ポストで、大河ドラマ主演の井上真央さんについてコメント
発売中の「週刊ポスト」最新号に、「美女イレブンの年末決算」という特集記事が掲載されました。
イレブンの一人が井上真央さんで、記事の中でコメントしています。
っていうか、週刊誌はもう新年号なんですねえ(笑)。
記事タイトル:
井上真央
「異例の経緯で決まった大河」のロケ先で「素人」に間違われた
記事の内容を要約すると・・・・
・1月から大河ドラマ「花燃ゆ」が始まる。
・主演の井上真央は朝ドラ「ひまわり」のヒロインも務めた。
・今回の大河は、安倍晋三首相の地元である山口県(長州)が舞台。
・「NHKが時の政権に配慮したのではないか」とも言われている。
・注目作のヒロインとなった井上だが、現場での評判は上々。
・制作関係者も「勉強熱心だ」とホメている。
・5歳で子役デビューした井上。NHKとの仕事も多かった。
・成長してからも謙虚な姿勢は変わっていない。
・・・・といった記述があり、私のコメントになります。
ドラマの見どころについて碓井広義・上智大学教授(メディア論)が語る。
「知名度の低い難しいヒロイン役を務めるのは、子役時代からNHKに出演して演技力を磨いてきた井上真央さんが適役。すでに朝ドラの主役を経験している彼女が今回の大役も演じきれば、国民的女優の座を不動にできるはずです」
(週刊ポスト 2015.1.1/9号)
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【気まぐれ写真館】 2014クリスマスの夜
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壮観なり! 「テレビ東京 女性アナウンサーカレンダー2015」
BSジャパン「大竹まことの金曜オトナイト」でご一緒している、テレビ東京の繁田美貴(はんだ みき)アナウンサー。
その繁田さんから、「テレビ東京女性アナウンサーカレンダー2015」を頂戴しました。
初の卓上型です。
クリスマスと、お歳暮と、早めのお年玉を兼ねた、三位一体型プレゼントですね(笑)。
ありがとう!
パラパラとめくると、お馴染みの方々が並んでいますが、ほんと、
皆さん、美しい。
壮観です。
当然ですが、今年のカレンダーに大江麻理子さんは入っていません(笑)。
定価1700円にて絶賛発売中ですので、興味のある方は、ぜひ!
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コメントした、「週刊ポスト」井上真央さんの記事全文
井上真央
「異例の経緯で決まった大河」の
ロケ先で「素人」に間違われた!
1月4日から大河ドラマ『花燃ゆ』(NHK総合、日曜午後8時~)が始まる。主演の井上真央(27)は、朝ドラ(2011年の『ひまわり』)と大河の両方で主演する3人目の女優(他の2人は松嶋菜々子と宮崎あおい)となり、名実ともに2015年は「NHKの顔」としてフル稼働する。
『花燃ゆ』は、幕末から明治維新にかけての日本の動乱期に長州(山口県)の萩を舞台に活動した吉田松陰ら長州藩士の姿を、彼らを支えた家族の視点から描く。井上は松陰の妹・文(ふみ)を演じる。
注目されることになった井上だが、そんなプレッシャーを見せることなく、現場での評判は上々だという。
「とにかく勉強熱心です。事前に松陰の生家や墓を訪れ、資料もかなり読み込んでいます。脚本に対して『その時は〇〇でしたよね』と史実がしっかり頭に入っているようです。最初は方言に慣れなかったようですが、テープを繰り返し聞いてかなり上達しています。
近年、大河ヒロインを務めた若手女優の中には演出家と折り合いが悪く撮影が滞るような女優さんもいましたが、井上さんは指示を的確に理解してくれるのでスタッフ受けは抜群です」(制作関係者)
井上は5歳で子役デビューし、小3の時にNHKドラマ『藏』に出演。その後『キッズ・ウォー』(TBS系)でブレイクした。子役出身者に多いといわれる尊大さは一切なく、謙虚な姿勢は一貫している。
「撮影開始前のロケハンで山口に行った時、タクシーの運転手さんが井上さんに気づかずに『来年の大河はあなたと同い年くらいの女優さんが演じるからぜひ見てよ』と言うハプニングがあったのですが、彼女は笑顔で『はい!』と答えたそうです」(前出・制作関係者)
ドラマの見どころを碓井広義・上智大学教授(メディア論)が語る。
「知名度の低い難しいヒロインを務めるのは、子役時代からNHKに出演して演技力を磨いてきた井上さんが適役。すでに朝ドラの主役を経験している彼女が今回の大役も演じきれば、国民的女優の座を不動にできるはずです」
(週刊ポスト2015年1月1・9日号)
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「金曜オトナイト」で、田嶋陽子さんと・・・
BSジャパン「大竹まことの金曜オトナイト」の放送も、26日が年内ラスト。
ゲストは田嶋陽子さんでした。
田嶋さんというと、法政大学教授から参議院議員、そして討論番組の論客というイメージですが、実は歌手だったりします。シャンソンですね。
えーと、幸い、いえ不幸にも私はまだ拝聴しておりませんが(笑)。
今週の「もえちゃん」
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何だかスゴイぞ、「進撃の巨人展」
上野の森美術館へ。
ずっと気になっていて、なかなか行けなかった「進撃の巨人展」。
大人気で、毎日、行列だそうです。
中へ入ると、いきなりオープニングシアター「上野、陥落の日」が待っていた(笑)。
漫画の世界に一気、です。
そして、圧倒されるのが原画ならではのチカラ。
立体映像を用いたバーチャル体験も面白かったなあ。
ツアー音声ガイドを借りて、聴きながら歩いたのですが、かなり作品世界を理解するのに役立ちました。
トータルで、「進撃の巨人」の世界観を現出させた展示構成に拍手です。
開催は1月25日(日)まで。
年末・年始も休みなし。
「館内ほぼ撮影可」の大サービスです。
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【気まぐれ写真館】 西郷さん似!?
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日経MJ(日経流通新聞)「テレビCMトップ10」を選ぶ
日経MJ(日経流通新聞)の年末恒例企画、「テレビCMトップ10」が発表されました。
この1年間に放送されたテレビCMのうち、「広告効果が高い」と思われるものについて、識者10人にトップ10を挙げてもらい、点数化したもので、1位の最高点は100点。
私を含む選者(回答者)10人は以下の通りです。
碓井広義(上智大学文学部新聞学科教授)
川島蓉子(ifs未来研究所所長)
草場滋(メディアプランナー)
佐々木豊(日本デザインセンターブランドデザイン研究所所長)
関根心太郎(CM総合研究所代表)
田中理沙(宣伝会議取締役編集室長)
松田久一(JMR生活総合研究所代表)
神酒大亮(ムービーインパクト代表)
村山らむね(通販評論家)
山田美保子(構成作家・コラムニスト)
五十音順
「2014年のテレビCMトップ10」
1位 41点
ジョージア(日本コカ・コーラ) 出演:山田孝之
2位 35点
SoftBank(ソフトバンクモバイル) 上戸彩、堺雅人ほか
3位 28点
ワンダーコア(オークローンマーケティング) 宇梶剛士
4位 21点
ロト7(全国都道府県および全政令市) 柳葉敏郎、妻夫木聡
4位 21点
エコナビ家電(パナソニック) 西島秀俊
6位 16点
TOYOTOWN(トヨタ自動車) 堺雅人、ジャン・レノほか
6位 16点
カップヌードル(日清食品) ダチョウ倶楽部
8位 15点
プレミアムボス(サントリー食品インターナショナル) タモリ、トミー・リー・ジョーンズ
9位 13点
タント(ダイハツ工業) 菅野美穂、石倉三郎ほか
9位 13点
ふんわり鏡月(サントリー酒類) 石原さとみ
「売り上げに貢献しそうなタレント・有名人」
女性
1位 綾瀬はるか
2位 杏
3位 ローラ
4位 米倉涼子
5位 石原さとみ
6位 上戸 彩
7位 水原希子
7位 土屋太鳳
9位 広瀬すず
10位 桐谷美鈴
男性
1位 西島秀俊
2位 斎藤 工
3位 錦織 圭
4位 桜井 翔
5位 羽生結弦
6位 岡田准一
7位 堺 雅人
8位 山田孝之
9位 相葉雅紀
10位 福士蒼汰
私のコメントは、綾瀬はるかと石原さとみについて・・・
(綾瀬は)昨年のNHK大河ドラマ主演に続き、今年もドラマ「きょうは会社休みます。」などで個性的な役柄を演じキャラクターの幅を広げた。
CMベスト10で9位に入った「ふんわり鏡月」で艶っぽい「きわどいユルさ」(碓井広義氏)を見せた石原さとみも5位に。(今後)「この2人が“オトナの女”度を加えてパワーアップしていくはず」(同氏)
(日経MJ 2014.12.26)
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サンデー毎日で、NHK「朝ドラ」ベスト3を選ぶ
発売中の「サンデー毎日」最新号に、NHK「朝ドラ」ベストランキングという特集記事が掲載されました。
この中で、歴代の朝ドラの中からベスト3を選び、コメントしています。
以下は、私のコメント部分の抜粋です。記事全体は、ぜひ本誌をご覧ください。
記事タイトル:
ツウが選ぶ「朝ドラ」ベストランキング
朝ドラ通の次の6氏にそれぞれのベスト3を選んでいただいた。
亀和田武氏(作家)、コージー富田氏(タレント)、吉田潮氏(コラムニスト)、宇佐美毅氏(中央大教授)、碓井広義氏(上智大教授)、田幸和歌子氏(ライター)。
評価が高かったのは、まだ記憶に新しい「あまちゃん」(13年前期)。
碓井氏と富田氏が1位に上げている。碓井氏の2位は「ひらり」(92年後期)、3位は「マー姉ちゃん」(79年前期)。富田氏の2位は「花子とアン」(14年前期)、3位は「梅ちゃん先生」(12年前期)となっている。
「あまちゃんは朝ドラ史上に残る名作」という碓井氏が語る。
「朝ドラの王道ではなく異色作だった『あまちゃん』は、だからこそ良かったんです。それまでのように女性の一代記ではなく、わずか数年間を描くこと。ヒロインの成長物語でもなく、北三陸を含めまわりが成長していくこと。また、笑える小ネタをふんだんに取り入れていること。これらが見事に成功し、本来の朝ドラのセオリーから外れている異色作でありながら傑作でした」
それを可能にしたのは、脚本家の宮藤官九郎によるところが大きい。独特の世界観で、間口を狭めることによって深さを出した作品となっている。
優れたヒロインが登場した作品として、碓井氏は79年前期の「マー姉ちゃん」を上げる。
「藤田弓子さんと熊谷真実さん、田中裕子さんは、それぞれがヒロイン役をこなせる女優さんです。力のある女優が一つの家族を構成している強さがあります。家族という最小単位で、お互いに助け合っていく展開は、『金八先生』も担当した小山内美江子さんの脚本が優れていたといえるでしょう。それまではある意味、問題のある家族を描いてきたのですが、この作品では理想の家族を投影させたのでしょう」
朝ドラ史上最高の視聴率を誇ったのは「おしん」(83年)。平均52・6%という、今では考えられない数字である。
碓井氏も次のように語る。
「幼少期から描く、本当の意味での一代記で、朝の大河ドラマのようでした。放送時はバブル期に差しかかる時代でしたが、あえてその逆を描いた着眼点が良かった。超消費時代にあって、私たちはそんなに浮かれていていいのか、ということを貧しい時代を通して伝えてくれていたようでもあります。慧眼ですね」
(サンデー毎日 2015年1月4日/11日新春合併号)
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【気まぐれ写真館】 今年のあれこれ水に流して、よいお年を!
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【気まぐれ写真館】 信州より謹賀新年!(二年参り)
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【気まぐれ写真館】 信州より謹賀新年!(初クレーンゲームで)
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【気まぐれ写真館】 信州より謹賀新年!(安曇野2014.01.02)
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あらためて、新年のごあいさつ
あらためまして、新年おめでとうございます。
いつものように故郷で年を越し、元気に帰京しました。
徐々に日常モードへと戻しているところです。
2015年。
私の専門分野でいえば、
「放送90年」の年ということになります。
90年前の1925(大正14)年に
日本のラジオ放送が始まったからです。
今年は、これを機会に
「放送」そのものについての検証や議論が
活発に行われるのではないでしょうか。
また2015年は「戦後70年」にも当たります。
こちらも様々な形で
日本の「これまで」と「これから」を
考える機会が増えるはずです。
そんなこんなを踏まえつつ、
今年もあれやこれやを考察していきたいと
思っておりますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
2014年1月3日
碓井 広義
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逃げ場のない“戦場”を体感する、映画『ヒューリー』
ブラッド・ピットの新作『ヒューリー』を見てきました。
1945年4月、ナチスがはびこるドイツに総攻撃を仕掛ける連合軍に、ウォーダディーというニックネームのアメリカ人兵士(ブラッド・ピット)がいた。カリスマ性のあるベテラン兵士である彼は、自らフューリーと名付けたアメリカ製の中戦車シャーマンM4に3人の兵士と一緒に乗っていた。そんなある日、ウォーダディーの部隊に新兵ノーマン(ローガン・ラーマン)が加わることになり……。
ブラッド・ピットと『サボタージュ』などのデヴィッド・エアー監督がタッグを組み、ナチスドイツ相手に戦車で戦いを挑む男たちの姿を描く感動の戦争ドラマ。第2次世界大戦末期、戦車を駆使して敵軍に立ち向かう5人の兵士たちの過酷なバトルを追う。『欲望のバージニア』などのシャイア・ラブーフや、『ウォールフラワー』などのローガン・ラーマンらが共演。アメリカとドイツ双方が誇る戦車の激突はもとより、強い絆で結ばれた男たちのドラマが琴線に触れる。
第二次大戦中の戦車による壮絶な戦い。
激戦で米軍の僚友が全滅し、たった一台だけ残った戦車がヒューリーです。
リーダーであるブラッド・ピットの指揮が見事で、もう無理か、と思われる局面も切り抜けていく。
ピットをはじめ、それぞれの得意技をもつベテラン兵士たちと新兵の対比も絶妙です。
作品全体として、ピットたちをいわゆる英雄として描いたりせず、戦争もしくは戦場とはどんなものかを見せてくれます。
形を変えた、もう一つの『地獄の黙示録』、と言ったら言い過ぎかな?
とにかく戦場の描写がリアルで、自分が戦ったわけでもないのに(笑)、見終わったら疲労コンバイの極致でした。
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