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7日のTBSレビューで、「下町ロケット」について話します!

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MCは木村郁美アナウンサー


「TBSレビュー」
2016年2月7日 (日)
あさ 5時30分〜6時

町工場の技術者の夢と誇りを、
エンターテインメントに徹して描いた
「下町ロケット」。

昨年、
視聴者から最も支持された
TVドラマでした。

その理由を探り、
今後のドラマの可能性とあり方を
考えていきます。

【気まぐれ写真館】 週末は入試 2016.02.07

「羽鳥慎一モーニングショー」で、ベッキー問題についてコメント

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テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」で、ベッキー問題についてコメントしました。

放送では、電話取材で話をした内容の一部が、パネルになっていました。

なんだかテレビっぽいですね。

って、テレビか(笑)。




「ダメな私に恋してください」は、深キョン“観察”ドラマ

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日刊ゲンダイに連載しているコラム「TV見るべきものは!!」。

今週は、深田恭子主演「ダメな私に恋してください」(TBS)を取り上げました。


TBS系「ダメな私に恋してください」
つい毎週見てしまう理由は・・・
何はともあれ深キョン、深田恭子である。CMでは常に目にするが、連続ドラマの主演は1年前の「女はそれを許さない」以来だから久しぶりだ。

深キョン、何してたんだろう。そういえば、私生活もよく分からない。ま、そういう生活感というか、現実感が希薄なところが深田の持ち味だ。

今回のヒロイン・柴田ミチコは、そんな深田の“ゆるふあ感”が存分に生かされている。「職なし、金なし、彼氏なし。貢ぎ体質の30歳。会社が倒産し仕事も失う。無類の肉好きで肉のためならどんな努力も惜しまない」というキャラが、こんなに似合う女優はいない。

そして、このドラマの深田は理屈抜きでかわいい。正確に言えば、33歳の深田が演じる30歳のミチコがかわいいのだ。自分に自信がなくて、臆病で、思い込みが激しくて、恋愛を含む人間関係においても不器用なミチコ。でも、その明るさと、世間ずれしていないピュアな内面は、“愛すべき珍獣”と呼びたくなる。

そう、つい毎週見てしまうのは、番組視聴というより、ミチコ=深キョンという珍獣の“観察”なのかもしれない。年下のカレシ・三浦翔平との進展も、元上司で間借り先の大家でもあるディーン・フジオカとの関係も目が離せないのだ。

ライト感覚のラブコメでありながら、全体が実に丁寧に作られていることにも好感が持てる。

(日刊ゲンダイ 2016.02.09)

書評した本: 鶴見俊輔 『まなざし』ほか

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「週刊新潮」の書評欄に書いたのは、以下の本です。

鶴見俊輔 『まなざし』
藤原書店 842円

昨年7月に他界した著者の追悼出版だ。石牟礼道子、岡部伊都子、小田実など、敬愛する人物たちについて書かれた文章の鋭さと的確さ。また祖父・後藤新平、父・鶴見祐輔、姉・鶴見和子など血縁を語る言葉の公平さと温かさ。じっくりと味わいたい。


御厨貴・橋本寿朗・鷲田清一:編
『わが記憶、わが記録~堤清二×辻井喬オーラルヒストリー』
中央公論新社 3456円

巨大流通グループを率いた実業家・堤清二。谷崎潤一郎賞や野間文芸賞を受賞した小説家・辻井喬。一人の人間の内部で両者はいかに共存し、また分裂していたのか。3人の優れた聞き手による29時間のインタビューは、個人史であると同時に貴重な現代史でもある。


アニエス・ジアール:著  山本規雄:訳 
『[図説] “特殊性欲”大百科 ~“ビザール”の生態学』
作品社 2592円

著者はフランスの女性ジャーナリストであり性文化研究者。取材で集めた当事者の証言と豊富な図画像は、人間の性的欲望の形は無限とさえ思わせる。ラバーフェチからペットガール、武器愛好者までの294態は、果たしてビザール(奇怪、異様)な快楽か?

(週刊新潮 2015年2月4日号)


週刊朝日で、「今期ドラマ」の堀北真希、斎藤工についてコメント

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「うざいんだよ、どけ!」
毒舌の堀北真希が話題
暖冬なのに、“ふた桁視聴率がとれれば万々歳”というドラマ厳冬時代の新春ドラマが始まった。

今期は、“キャラ変え”で新境地を切り開いた役者も話題を集めている。

その一つが、「ヒガンバナ~警視庁捜査七課~」(日本テレビ系・水曜22時)で毒舌巡査を演じる堀北真希だ。これまで「梅ちゃん先生」など、上品で清純なイメージが強かったが、今回は黒いライダースジャケットを着た“ブラック堀北”が「バーカ」「ウザいんだよ、どけ!」と言い放つ。

「電撃結婚後、“交際0日婚”や“中華料理をあまり食べたことがない”など、不思議で変わった一面が垣間見られているので、ホワイト堀北よりも、むしろハマっていますね」(コラムニストの桧山珠美氏)

さらに、他人の心の声を聞くことができ、事件現場に残った犯人や被害者の心の叫びまで聞き取れる“特殊能力”で事件を解決していく。現場で核心に迫る声を聞き「シンクロ(同調)しました」と言って堀北が失神、チームが出動するという奇妙な筋書きなのだ。

「事件の核心に迫る声が聞けるなんて、『これって、ありなの』と思っちゃうキワモノ設定に苦笑い。おもしろいという視聴者もいる一方で、特殊すぎて苦手意識をもつ視聴者もいるのではないか。ただダークな堀北の陰で、飄々としたキャラで重要人物を演じるDAIGOが対照的でおもしろいですね」(上智大学の碓井広義教授[メディア論])

突拍子もない設定だが、事件の題材は、動画での殺害予告、カリスマ主婦ブロガーの実相など、“ネット社会の闇”が描かれている。

「現代社会の合わせ鏡としてのドラマという意味では、ネット社会の問題に切り込んでいて評価できる」(同)

一方、セクシー担当の斎藤工が、犯罪学者という新たな一面を見せている作品が、有栖川有栖の人気小説が原作の「臨床犯罪学者 火村英生の推理」(日テレ系・日曜22時30分)だ。斎藤演じる火村と窪田正孝演じる推理作家有栖のコンビが、警察そっちのけでスピード解決する、これもまた異色作。

斎藤の代名詞といえば“壁ドン”だが、1月中旬に出演した「おしゃれイズム」では、壁ドンを披露して勢い余ってセットを壊した“珍事”が話題となった。

「セットを壊したことで、“壁ドン俳優”というイメージを壊す伏線になったのではないかと、笑い話になるほど和気あいあいとした現場です」(日テレ関係者)

これまでヒロインを引き立てる役が多かったものの、「ようやく俳優としての評価が問われる期待作。『女なしでもやっていける』と言わんばかりのイキイキした演技に注目ですね」(碓井教授)

(週刊朝日 2016年2月19日号)

書評した本: 逢坂剛、南伸坊、三谷幸喜 『ハリウッド黄金期の女優たち』ほか

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「週刊新潮」の書評欄に書いたのは、以下の本です。

逢坂剛、南伸坊、三谷幸喜 『ハリウッド黄金期の女優たち』
七つ森書館 2700円

往年のハリウッド美人女優164人の写真を前に、映画好き3人が純愛、熱愛、偏愛を語り合う。『ハリウッド美人帖』の続編だが、三谷の参戦でテンションが上昇。「性欲は?(笑)」「強いと思う」などと失礼な妄想も頻出している。女優愛、ここに極まれりだ。


井上麻矢 『夜中の電話~父・井上ひさし最後の言葉』
集英社インターナショナル 1296円

著者がこまつ座の社長に就任したのは2009年秋。井上ひさしが、がんの告知を受けた頃だ。残された時間の中で、父は娘に演劇と劇団について語り続ける。「どんな仕事も一個一個片づけていけばいい」をはじめ、収められた77の言葉は知恵と愛情に満ちている。


都築響一 『圏外編集者』
朝日出版社 1782円

若者たちの自室、独居老人、さらに珍スポットまで、それまでなかったテーマの本を生み出してきた著者。だが、「編集のノウハウなんて存在しない」が信条だ。ネットに頼らない。興味をもった人や場所には直接当たる。「自分で見つける」醍醐味こそが原動力だ。


松本博文 『東大駒場寮物語』
角川書店 1944円

東大駒場寮をめぐるノンフィクションだ。明治期に一中(後の一高)の寄宿舎として始まった学生寮が、大正、昭和を経て、15年前に幕を閉じた。それぞれの時代と社会を背景に、学生たちが過ごした破天荒な青春。著者は存続運動にも携わった元寮委員長である。


馬場マコト『朱の記憶~亀倉雄策伝』
日経BP社 1944円

約半世紀前の東京オリンピックで使われたエンブレム。朱色の太陽と黄金の五輪、そしてTOKYO1964の文字で構成された力強いデザインは亀倉の作だった。戦中のプロパガンダから戦後の国家的イベントまで、日本のデザイン界をリードし続けた男の生涯をたどる。

(週刊新潮 2016年2月11日)


「週刊女性」で、脚本家の倉本聰さんについて話しました

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【人間ドキュメント・倉本聰】
あの人気ドラマの始まりは“怒り”だった
『前略おふくろ様』『北の国から』『風のガーデン』など数々のヒットドラマを世に送り出してきた倉本聰さん。大震災、原発事故、安保法案などで社会が揺らぐ中、7年ぶりの公演となる舞台『屋根』に何を込めたのか――。粉雪の舞う、氷点下の北海道・富良野に訪ねた。

この正月で81歳になった脚本家の倉本聰さん。1977年秋に北海道富良野市に移住して38年になる。

「富良野はね、夏は35~36度になるし、冬はマイナス35度くらいまで、当時は下がった。四季の激しいところに住みたかったんです」

取材した日も零下10度近い厳寒。サラサラのパウダースノーが積もった道を、杖を手にした倉本さんはしっかりと踏みしめながら歩く。

今も脳裏によぎるのは、富良野で迎えた最初の夜。森に建てた家には工事の手違いで電気が入っていなかった。シュラフ(寝袋)にもぐり込み、ひとり恐怖に震えた─。

「最初は熊とか現実的なものの怖さ。それが、時間がたつにつれ、何か霊的なものの怖さに変わりましたね。自然の中でいちばん怖いのは“闇”なんですよ。真の闇の中にいると、自分の手も見えないから、船酔いみたいになります。早く太陽が上がってくれと震えていると、小鳥の声が聞こえて白んできた。初めて太陽のありがたさに気がつきました」

冬を迎えると、ひどいうつになった。何もする気が起きず、死にたくなる。外は零下30度だ。ジープの中で寝てしまえば死ねる――。

フラフラと外に出て行こうとすると、飼い犬のヤマグチが飛んできて、服の裾を引っ張って引き戻してくれた。

「ヤマグチは熊狩りに使う北海道犬なんですが、何か感じたんでしょうね。医者に行くと、“毎年冬になるとうつが出ますよ”なんて言われましたが、僕の場合、たぶん、あまりのカルチャーショックが原因じゃないかなと思っているんです。いまでは、冬になると落ち着きますから」

間もなく、東京にいた妻で舞台女優の平木久子さんも富良野で一緒に暮らし始めた。

地元に知り合いが増えると、厳しい自然の中、知識に頼るのではなく、知恵で乗り切る北海道人のたくましさに、感動を覚えた。

もし、こうした富良野での体験がなかったら、倉本さんの代表作『北の国から』(フジテレビ系)は生まれなかったかもしれない。

'81年10月にスタートした『北の国から』は、翌年の3月まで24話を放送。その後も『'83 冬』『'84 夏』など8話のドラマスペシャルが、2002年まで放送された。21年という長い間、同じ俳優が同じ役を演じ、30パーセントを超える高視聴率をしばしば記録した。

この人気テレビドラマの始まりは“怒り”だった。

「東京の人がイメージする北海道のドラマを書いてくれませんかとプロデューサーに言われて、僕はコチンときて、“ふざけるな!”と。それで、北海道の人が見て、本当の北海道だと感じるドラマを書きたいと思ったんですよ」

物語は富良野出身の黒板五郎が長男・純と長女・蛍を連れて、東京から戻ってきたところから始まる。最初に住んだ家には電気も水道もない。純は“電気がない!?”と驚く。

純「電気がなかったら暮らせませんよー!」

五郎「そんなことないですよ」

純「夜になったらどうするの?」

五郎「夜になったら眠るんです」

やがて五郎は風力発電で電気を起こし、沢から水を引いて質素な生活を続ける。子どもたちは地元の人たちに見守られ、逞しく成長していく。

『北の国から』の魅力を、上智大学教授で、かつて倉本さんとドラマを作っていた碓井広義さん(60=メディア論)はこう解説する。

「ドラマが始まった'80年代初めは、やがてバブルに至る景気のいい時代ですが、世の中の浮かれ調子とは真逆の方向に五郎さん一家は進んでいった。それがすごく新鮮で、驚きでもありました。泣いたり笑ったり楽しく見せてくれながら、倉本先生は本質的なテーマを奥のほうに潜ませているんですよね。本当に人間にとって何が大切なのか。お金より、ときに1杯の水が大事だったりするとか。もう、ずるいくらい上手だから(笑い)、非常に厚みのある奥深いドラマになっていたんです」

碓井さんによると、倉本さんが人物を書くときの造形方法は独特なのだという。

「倉本先生は登場人物を履歴書から作るんです。いつどこで生まれて、どんな子ども時代を過ごし、どんな友達がいて社会に出てどんな体験をしてきたのか。あそこまで徹底的に掘り下げる脚本家はほかにいないですよ。だから、うわべだけの人間は出てこないしウソくさくないんですよ」

富良野市郊外の麓郷地区には、五郎が作った小屋など、ロケで使った施設が保存され公開されている。

「拾って来た家」の運営管理をする「ふらの観光協会」の北島範男さんによると、オープンした2003年には40万人が来訪。最高で1日に1万人が来た日もあったそうだ。

「富良野はスキーの街でしたが、ドラマのおかげで、こんなにきれいな街なんだと知れ渡りました。ドラマが終わって13年たちますが、今も年間15万人が訪れます。毎年来てくださるリピーターもいて、すごいねと、みんな感心しているんですよ」

JR富良野駅近くにある「北の国から」資料館には、平成26年度は2万人が訪れた。来訪者は若者から高齢者まで幅広く、涙を流しながら見入るファンもいるそうだ。

その後、フジテレビで'05年に『優しい時間』、'08年に『風のガーデン』が放送された。舞台になった喫茶店やガーデンは富良野の人気スポットになっている。

取材・文/萩原絹代

(週刊女性 2016年2月9日号)

週刊朝日で、「スペシャリスト」「家族ノカタチ」についてコメント

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視聴者共感できず…
低迷の今季ドラマでSMAPメンバーに明暗
視聴率低迷が目立つ今季ドラマだが、解散騒動のSMAPにもはっきり明暗が分かれたようだ。

「やはりメイン視聴者は中高年層なので、ラブストーリーよりも、いつ巻き込まれてもおかしくない“事件と医療モノ”が一定の数字が見込める鉄板ネタ。それに、事件や医療モノなら老若男女幅広く役者を起用できるので、警察や病院を舞台にしたドラマが増えるのです」(ドラマ制作関係者)

そんな中、初回から視聴率17.1%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)と唯一、15%超えで好発進したのが、過去4回の単発ドラマが連ドラ化された草なぎ(※)剛主演の「スペシャリスト」(テレビ朝日系・木曜21時)。冤罪(えんざい)で10年間服役した刑事が、あらゆる犯罪者の犯行手口や動機、心理を全て頭にたたき込んだスペシャリストとして事件を解決するという大胆な設定だ。

上智大学の碓井広義教授(メディア論)は、こう絶賛する。

「テレ朝と東映がタッグを組んで制作しただけあり、見応え十分。大どんでん返しもある、先が読めない斬新な脚本で、刑務所で鍛えられた“特殊能力”で解決の糸口をつかむというのはわかりやすい。“第2の相棒”になるかもしれない」

SMAP解散騒動の渦中での初回放送だったが、現場は和やかだったという。

「草なぎさんは最近ギターにハマっているようで、サプライズで行われた南果歩さんの誕生日のお祝いにも、ギターを持ち込んで生演奏を披露してくれました」(撮影現場関係者)

一方、香取慎吾演じる40歳目前の独身貴族とその家族を描いた「家族ノカタチ」(TBS系・日曜21時)は、3話までの平均視聴率が9%台と苦戦している。

「ロケ先の飲食店が某週刊誌編集部の近くで、香取が発見されてしまった。騒動についてコメントをもらおうと狙われて、なんとかガードしたものの、ヒヤヒヤしました」(現場関係者)

騒動の余波もあったSMAPドラマだが、なぜ明暗が分かれたのか。コラムニストの桧山珠美氏が言う。

「『家族ノカタチ』は、『結婚できないんじゃなくてしないんだ』というセリフでおなじみのように、阿部寛主演の人気ドラマ『結婚できない男』と酷似していて既視感バリバリ。筋トレ好きな偏屈男という役柄なので、RIZAPで鍛えた肉体美だけが見どころ。ファンだけが満足できるのではないでしょうか」

人気作の“二匹目のどじょう”を狙ったようだが、

「こだわりが強くて独身ライフを謳歌(おうか)しているという同じ設定でも、香取演じる独身男は、他人を拒否し、いつもイライラしていて不機嫌な人にしか見えない。共感できない主人公だと、どうしても視聴者はついてこないのです」(碓井教授)

※「なぎ」は弓偏に前の旧字体。その下に刀

(週刊朝日 2016年2月19日号)

中盤戦に入った「連ドラ」のオススメは!?

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「ダメな私に恋してください」

視聴率がイマイチ振るわないことが話題になる今期の連続ドラマ。しかし、面白い作品がないわけではありません。視聴率という数字に惑わされず、自分が楽しめる1本を見つけるのもドラマウオッチングの醍醐味です。ちょうど中盤戦に入った今期の連ドラの中から、エンターテインメントとしてオススメできる何本かを挙げてみます。


“ポスト相棒”を探る戦略商品
「スペシャリスト」(テレビ朝日系)

今期のドラマには、独立騒動で揺れたSMAPのメンバーの主演作が複数ある。1本は香取慎吾の「家族ノカタチ」(TBS系)。そして、もう1本が草なぎ剛主演による、この「スペシャリスト」だ。

まず、無実の罪で10年間服役していた刑事・宅間善人(草なぎ)という設定が意表をついている。刑務所で学んだ犯罪者の手口や心理など、いわば“生きたデータ”を武器にしているのだ。

連ドラで重要なのは、“お試し客”をも引きつける初回だが、これがかなり面白かった。

首を吊った小説家の死体が自宅で見つかる。自殺かと思いきや、背中にはナイフが刺さっていた。

奇妙なのはそれだけではない。いわゆる「密室殺人」であり、「見立て殺人」であり、被害者が犯人を示唆する「ダイイングメッセージ」まで残っていた。ミステリー小説の定番要素がてんこ盛りの現場だ。

宅間は捜査を開始する。ところが、途中で容疑者の男が射殺されてしまう。しかも宅間がその犯人として逮捕され、法廷で裁かれ、刑務所に逆戻りするという意外な展開となる。

この辺りから、ベテラン脚本家・戸田山雅司の技が冴えまくる。登場人物が連続して死んでいくことで事態は二転三転。先が読めないので、見る側もワクワクしてきた。

その後、回が進んでも、草なぎは飄々としていながら洞察力に秀でた主人公を好演している。「コメとマイナンバーは一生ついて回るよぉ~」などとつぶやく、ひと癖ある上司(吹越満)や、勝手に動き回る宅間に振り回される女性刑事(夏菜)といった脇役陣も上手く活かされている。

大人が見ても楽しめるのは、さすが東映との共同制作と言うべきか。“ポスト「相棒」”を探る戦略商品だ。

(文中、草なぎの「なぎ」は弓偏に前の旧字体。その下に刀です)


“特殊能力刑事(デカ)”堀北真希
「ヒガンバナ」(日本テレビ系)

「ヒガンバナ~警視庁捜査七課~」の主人公・来宮渚(堀北真希)は、異色の女性刑事だ。事件現場に残る犯人や被害者の強い感情にシンクロ(同調)して、彼らの声が聞こえるのだから。

死者と会話が出来た「BORDER」(テレビ朝日、14年)の小栗旬にも負けない、いわば“特殊能力刑事(デカ)”である。

この設定、並の女優だと、嘘くさくて見ていられなかったはずだ。しかし堀北には、この特殊能力をもった、しかも偏屈な刑事がよく似合う。

むしろ普通のパイロット(「ミス・パイロット」フジ、13年)や、普通の看護師(「まっしろ」TBS、15年)のほうがどこか浮いていた、というか居心地が悪そうだった。現実とは違うフィクショナルな存在を、リアルに演じられるのは堀北ならではだ。

また、このドラマでは大地真央、檀れい、YOUら、“濃いめ”の女優たちの競演も堪能できる。中でも堀北に振り回される、正義感いっぱいの相棒が、発泡酒のCMで世の男たちを振り回しているはずの檀れいというのは、ちょっと苦笑いだ。

だが、それ以上に興味深いのは、動画での犯罪予告、スマートフォンを使ったいじめ、そしてカリスマ主婦ブロガーの実相など、“ネット社会の裏面”をストーリーに取り込んでいることだろう。社会の合わせ鏡としてのドラマという意味で、意欲的な1本といえる。


“愛すべき珍獣”を観察する
「ダメな私に恋してください」(TBS系)

何はともあれ(?)、“深キョン”こと深田恭子である。CMでは常に目にするが、連続ドラマの主演は1年前の「女はそれを許さない」(TBS系)以来だから久しぶりの登板だ。

深キョン、ここしばらく、何してたんだろう。そういえば、私生活もよく分からない。ま、そういう生活感というか、現実感が希薄なところも深田の持ち味だ。

今回のヒロイン、「ダメな私」であるところの柴田ミチコには、そんな深田の“ゆるふあ感”が存分に生かされている。「職なし、金なし、彼氏なし。貢ぎ体質の30歳。会社が倒産し仕事も失う。無類の肉好きで肉のためならどんな努力も惜しまない」というキャラが、こんなに似合う女優も少ない。

そして、このドラマの深田は、何とも理屈抜きでかわいい。正確に言えば、33歳の深田が演じる30歳のミチコがかわいいのだ。

自分に自信がなくて、臆病で、思い込みが激しくて、恋愛を含む人間関係においても不器用なミチコ。でも、その明るさと、世間ずれしていないピュアな内面は、“愛すべき珍獣”とでも呼びたくなる。

つい毎週見てしまうのは、番組の視聴というより、ミチコ=深キョンという珍獣の“観察”なのかもしれない。そう、観察ドラマだから、年下のカレシ・三浦翔平との進展も、元上司で間借り先の大家でもあるディーン・フジオカとの関係も目が離せないのだ。

ライト感覚のラブコメでありながら、全体が実に丁寧に作られていることにも好感が持てる。

(ヤフー!ニュース「碓井広義のわからないことだらけ」2016.02.15)


碓井広義のわからないことだらけ:
http://bylines.news.yahoo.co.jp/usuihiroyoshi/

フジテレビのWEBニュース専門局「ホウドウキョク」に電話出演

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フジテレビのWEBニュース専門局「ホウドウキョク」。

16日夜、「あしたのコンパス」に電話出演しました。

テーマは、「放送の“政治的公平”について政府統一見解」でした。




<報じられていること>

2月12日、総務省は、放送の“政治的公平性”について、理事懇談会に政府統一見解を提出し、公表しました。

高市総務大臣が8日の衆議院予算委員会で、放送事業者が、政治的な公平性を欠く放送を繰り返した場合に電波法に基づき電波の停止を命じる可能性について、「将来にわたって罰則規定を一切適用しないということは担保できない」と繰り返し答弁し、民主党などが政治的公平性を巡る政府の考え方を明確に示すよう求めていました。

統一見解では、「放送法4条で規定された政治的公平性が確保されているかを判断する際には、1つの番組ではなく放送事業者の番組全体を見て判断するとした、従来からの解釈には何ら変更はない」としています。

さらに、「『1つの番組のみでも認められない場合がある』などとした高市大臣の見解は、選挙期間中などにことさらに特定の候補者のみを取り上げ、選挙の公平性に明らかに支障を及ぼすと認められる場合などといった極端な場合には、一般論として、政治的な公平性を確保しているとは認められないという考え方を示すものだ」ともしています。

こうした解釈や判断基準については、「これまでの解釈を補充的に説明し、より明確にしたもの」と説明しています。

公明党の井上義久幹事長は、「法律の建前を繰り返し、担当大臣が発言するのは、別の効果をもたらす可能性もある。慎重であるべきではないか」と批判的に捉えています。

また、民主党の山井和則予算委理事は、「国民の知る権利を妨げる検閲にもつながりかねない、深刻な政府統一見解が出てきた」
として、15日以降の国会審議で追及する考えを示しています。




<番組で話したことの概要>

「政治的公平性」を政府が判断するという姿勢をとっており、高市総務相の言う「停波」ということもありえます。

懐にある刃物をチラ見させている感じであり、政府の統一見解は、高市発言に対する実質的な追認という印象です。

放送法第4条は、憲法21条の“表現の自由”がベース。誤解されているが、報道機関に対して権力が介入する事を防ぐための規定です。政府はこの大前提を忘れているのではないか。

政府は、権力や政権を維持するためには、
あらゆる手段を使います。そのための大きなツールが放送やメディア。そういう意味で干渉を受けないようにしなければならない。メディア側は権力に対して、おかしいと言う立場であり、それが役目です。

ところが、権力に対しておかしいと言う役割を果たすメディアに対して、停波する権限を政府が握っている。批判を受けるかもしれない側が「免許」を押さえているわけで、制度そのものに矛盾があるのです。

現政権のメディアコントロールが強まっている。かつてであればオブラートに包んだことが、権力の表出がストレートになっている。政権側が「自分たちが民意だ」という形でものを言うのも危険です。

放送局側も気をつけないといけない部分がある。政治的介入を防ぎたいと思うなら、“自律”した番組作りをする必要があります。




中盤でも謎だらけ「怪盗山猫」の魅力

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日刊ゲンダイに連載している「TV見るべきものは!!」。

今週は、ドラマ「怪盗山猫」を取り上げました。


亀梨が悪ガキ好演…
中盤でも謎だらけ「怪盗山猫」の魅力
怪盗アルセーヌ・ルパンの孫が活躍する「ルパン三世」、「名探偵コナン」のライバルとして人気の怪盗キッドなど、日本テレビと“怪盗”は相性がいい。ドラマ「怪盗山猫」(日本テレビ系)も、その系譜を継ぐ一本になりそうだ。亀梨和也(29)がヤンチャな怪盗を喜々として演じている。

原作は神永学の「怪盗探偵山猫」シリーズ。悪いやつから金を盗むだけでなく、悪事も暴いてしまうダークヒーローである。

脚本の武藤将吾は映画「テルマエ・ロマエ」などで知られているが、原作を生かしながら人物を巧みにデフォルメしていく。このドラマにおける山猫も、生意気で自信満々なところは原作通りだ。しかし、武藤はそこに一見ハチャメチャな“おふざけ”キャラを加えた。

仲間の里佳子(大塚寧々)や勝村(成宮寛貴)や真央(広瀬すず)などといる時の山猫は、まるで手のつけられない悪ガキみたいだ。この増幅キャラのおかげで、山猫の本性は容易につかめない。視聴者の「コイツ、本当は何者なんだ?」という興味が持続していく。それは大塚寧々や広瀬すずなど女性陣も同様で、中盤に至っても謎だらけだ。また、誰と誰が裏でつながっているのか、その意外性も物語を刺激的にしている。

そうそう、女性刑事役の菜々緒(27)が大健闘だ。クールさと可愛さの合わせ技なら、今、彼女にかなう者はいないかも。

(日刊ゲンダイ 2016.02.17)



【気まぐれ写真館】 大学院入試 2016.02.18

【気まぐれ写真館】 今日の夕景 2016.02.18

週刊朝日で、ベッキーの“今後”についてコメントしました

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もはや“黒ベッキー”で復活? 
カンニング竹山のフォローもカギか
ベッキーが、テレビから消えた──。雑誌でゲス極・川谷(絵音)とのLINEが暴露されたことが響いた。10本のCM契約が白紙となり、出演していた「金曜日のスマたちへ」や「人生のパイセンTV」など10本の番組も休業に。いまなおバッシングが止まらない。

所属事務所のサンミュージックは2月5日、「1月30日をもって当面の間、所属タレントであるベッキーの番組出演を見合わせる」と発表した。

「一般の人も交え、ベッキーをたたくこと自体がエンターテインメントになっている」

この異常ともいえる事態を分析するのは、上智大学教授(メディア論)の碓井広義さんだ。10年前なら起こらなかった、という。

「なんでもネタ化するネット社会の象徴です。テレビで取り上げられ、ネットで広がり、再びテレビへというサイクルで盛り上がった。不倫はよくないが、犯罪ではないのにここまで追い込まれるとは本人も事務所も思っていなかったでしょう」

確かに、問題発覚時に「収束を待つだけ」と冷静に話していた事務所サイドが、「この顛末は想像を超えた」と漏らしたほど。

ネットに流れた悪評は永遠に消えない。このまま引退か、との見方もある中、事務所側は早めの復活を考えているようだ。

ある芸能関係者は、「休業は半年ぐらい」と推測する。

「社内の幹部会でがんばろう!と団結したと聞いています。ベッキーを売るのに10年かけてきたし、そう簡単に見捨てないはずです」

7年前、同じサンミュージックにいたのりピーこと酒井法子の覚醒剤事件後に事務所を救ったのは、ほかでもないベッキー。この7年、“一日の休みもなく”稼いできた。関係者が続ける。

「そのベッキーが蹴つまずいた今、事務所を支えるのは、カンニング竹山さんでしょう。映画、ドラマ、バラエティーと活躍し、実際にベッキーの次に稼いでいる。“妹がすみません”なんて各方面で謝っているが、ベッキーの休業中も名前をちょいちょい出して、ベッキー元気かなんて番組で呼びかけるかもしれませんね」

だが、イメージが悪くなったベッキーをお茶の間が受け入れるのだろうか? 

碓井さんは、本人の復活のカギは三つあると話す。それは「番組の時間帯」と「キャラ変」「周囲のフォロー」だ。

「ゴールデンではなく深夜番組から再開し、そこで別のキャラを出すべきです」

例えば、かつての模範的なイメージを白ベッキーとするなら今後は少し色っぽく自虐的な黒ベッキーになるといい、と碓井さん。

「あの騒動のときは黒ベッキーでしたと言えるくらいにならないと。それこそ竹山さんの番組に呼んでもらい、『ほら黒ベッキー謝れ』なんてつっこまれて、ぺこっとできるといいのですが」

じつは竹山自身、7年前に不倫全裸写真を雑誌に掲載されている。酸いも甘いも知った人生の先輩、“色々”な可能性がある妹を頼みますよ。

(週刊朝日 2016年2月26日号)


書評した本: 山田清機 『東京湾岸畸人伝』ほか

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「週刊新潮」の書評欄に書いたのは、以下の本です。


山田清機 『東京湾岸畸人伝』
朝日新聞出版 1728円

2014年、著者の『東京タクシードライバー』が第13回新潮ドキュメント賞の候補作となった。不倫に走っていた女性を叱った上で、交際を申し込んだ運転手。会津磐梯山まで納骨に行くと言って骨壺と共に乗り込んできた客。13人が語る本当にあった話は、この本が出なければ個人の記憶として消えていたはずだ。

しかも、著者はそれらを無理に驚くべき話や感動する話に仕立ててはいない。また自分という書き手の存在を隠すことも目立たせることもしない。主役は、あくまでも無名の、そして市井の人びとだ。それでいて一話一話に「人間って面白いなあ」と思わせるドラマがあった。

本書でもそのスタンスは変わらないが、職業で括るのではなく、エリアを東京湾岸としたことで特色が生まれた。いわゆる住宅街やオフィス街では、決して遭遇できない人たちと向き合うことができたからだ。

築地市場に「ナカちゃん」と呼ばれるマグロの仲買人がいる。父親がマグロの仲卸だったことから、高卒でこの世界に入った。丁稚奉公に始まる修業の日々を経て、番頭として頭角を現していくが、自分の店を持とうとはしない。「セリで勝てばそれでいいんですよ」と言うのだ。そこには鮨屋など客の要望にとことん応えようとするプロ意識がある。

また馬堀海岸には、元教員という経歴の能面師がいる。一流の腕を持ち、人間国宝の能楽師や狂言師に面を提供しているが、その半生は紆余曲折としか言いようのないものだ。学生運動、教員生活、デモに行き逮捕、不倫問題、ギャンブル、そして離婚。偶然出会った能面が、この男の人生を変えていく。

他にも横浜にいる最後の沖仲仕、羽田の老漁師、木更津の前住職などが並ぶ。彼らと接しながら、著者がふと自身が抱えている不安や弱さを無防備にさらけ出す瞬間が面白い。著者もまた東京湾岸に生息する、愛すべき畸人の一人だったのだ。



橋本五郎:編 読売新聞取材班:著 『戦後70年にっぽんの記憶』
中央公論新社 1944円

約70人の証言で構成された戦争の記憶である。芸能人から日米の戦争体験者、戦犯たちの遺族まで多様な人びとの貴重な肉声だ。「戦前も戦争も一日にして成らず」と五木寛之。新聞は戦争をどう伝えたのかという自己検証も、現在を考える上で大いに参考になる。


三浦英之 『五色の虹~満州建国大学 卒業生たちの戦後』
集英社 1836円

日中戦争の時代、旧満州に存在したのが建国大学だ。そこでは日本、中国、朝鮮、モンゴル、ロシアの学生が共に学んでいた。「五族協和」の象徴たるエリートたちは、戦中・戦後をいかに生きたのか。著者は生存者を訪ね歩き、証言を集めた。壮絶な人生が見えてくる。


松本品子:編 『上村一夫 美女解体新書』
国書刊行会 3456円

『同棲時代』の飛鳥今日子が泣いている。『離婚倶楽部』の桜井夕子が煙草をくゆらす。『修羅雪姫』の鹿島雪が血に染まる。昏い情念と狂気を秘めたヒロイン50人が並ぶ、70年代が甦る画集だ。稀代の絵師、上村一夫が没して30年。遥かなる青春と今、向き合う。


川本三郎 『ひとり居の記』
平凡社 1728円

雑誌『東京人』の連載「東京つれづれ日誌」、その3年分。『そして、人生はつづく』の続篇にあたる。相変わらず列車の旅が多い。旅先ではいつもビジネスホテル。名所旧跡には見向きもせず町をぶらつく。挿入される小説や映画の話も、一緒に歩きながら聞くようだ。


森山あみ 『みつばち高校生~富士見高校養蜂部物語』
リンデン舎 1620円

部活としてミツバチを飼育しながら多くを学び、広報活動や地域交流にまで広げていった高校生たちがいる。本書は、創部から3年の彼らが「農業高校の甲子園」と呼ばれる全国大会で優勝を飾るまでを描いた、熱いノンフィクションだ。成長するのは蜂だけではない。

(週刊新潮 2016年2月18日号)

「乃木坂46時間TV」ライブ配信

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乃木坂46が、メジャー・デビュー日の記念企画として、「乃木坂46時間TV」をネットでライブ配信中。

確かに、テレビ放送とは別に、こういうことが出来ちゃう時代ですから。

ユーチューブなど6つの動画サイトで生中継。

結構な人数が視聴しています。

午前1時過ぎからは、ずっと「人狼」をやっていますが、せっかくのリアルタイム配信なので、もう少し、「ああ、ライブなんだ」という実感がもてる演出が欲しいかもしれませんね。

「乃木坂46時間TV」は、22日の午前2時まで、だそうです。











先月、卒業を発表した深川麻衣さん。うーむ、残念。

NEWSポストセブンで、“日本礼賛番組”について解説

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日本礼賛番組増加 
知的好奇心を満たす内容も人気の背景に
『YOUは何しに日本へ?』(テレビ東京系)、『所さんのニッポンの出番』(TBS系)、『世界が驚いたニッポン! スゴ~イデスネ!!視察団』(テレビ朝日系)など、ここ数年、日本の魅力を伝える番組が増えている。どの番組も安定した視聴率を記録しており、“日本礼賛番組”の勢いは止まりそうにない。

そもそもいつからこのような番組が増え始めたのか。

元テレビプロデューサーで上智大学教授(メディア論)の碓井広義氏によれば、ターニングポイントは2011年にあるという。

「いわゆる日本礼賛番組が増えるきっかけを与えたのは、東日本大震災だと思います。気持ち的にも日本全体が落ち込んでいた時に、日本および日本人を元気づけようとするメディアのムーブメントが明らかにありました。その流れが現在の状況を作ったといえます。

もちろん、このような番組は震災前からもあることはありました。NHKでは日本の職人さんを紹介する番組をよくやっていましたし、『和風総本家』(テレビ東京系)も2008年からやっています。でも数として少なかったのは確かです」(碓井さん・以下「」内同)

震災のあった年は、日本を元気づけようとする番組が確かに多かった。しかし、今はそういう時期を過ぎているような気もする。日本礼賛番組が定着化したのはなぜだろうか。

「芸人をひな壇に並べただけの番組では満足しないという人たちの知的好奇心を満たしているからでしょう。知識が身についてちょっと嬉しかったり、オトクだったりする。身近なものであるほど、ギャップや驚きがあるはずです。

身の回りの見過ごしていたことを再発見する番組は、視聴者にとっても新鮮に映ったと思います。例えば耳かき一つとっても、作っている人の知恵や工夫が詰まっています。視聴者はその細部に触れて、『自分たちが見たり使ったりするものの裏側にこんなにすごい技やヒストリーがあったのか』と驚くのです」

この手の番組は、『YOUは何しに日本へ?』『和風総本家』『世界ナゼそこに?日本人』など、なぜかテレビ東京系列が多いのも特徴の一つ。それにも理由があるという。

「テレ東系は『お金をかけるよりも知恵で頑張ろうよ』というスタンスなので、このような番組が生まれやすいのでしょう。実際、番組制作費はリーズナブルです。取材先は番組によってはほとんど日本国内で済みますし、一般の方を取材対象としているので高い出演料もかかりません。

他局がやっていないことをテレ東が最初にやって、そこでヒットしたものを、他局がタレントを揃えて追随している。そんな図式で日本礼賛番組が広がっている、という見方もできます」

また、ユネスコで「和食」が無形文化遺産に登録されたり、海外でクールジャパンへの評価が高まっていることから、日本人にとっても日本を再評価する番組の内容を受け入れやすいムードが高まっていることも人気の背景にあるのだろう。

しかし、その広がりがいつまでも続くわけではないと碓井さんは指摘する。

「そうそういつも『すごいね』とはならないし、ネタもかぶってくる。いつかは必ず、飽きが来ますよ」

果たして東京五輪が行われる2020年までこのブームは続くのだろうか。

(NEWSポストセブン 2016.02.21)

カップヌードル “なんちゃって犬神家”CMに爆笑

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日経MJ(流通新聞)に連載しているコラム「CM裏表」。

今回は、カップヌードル「名探偵 篇」について書きました。


日清カップヌードル「STAYHOT 名探偵 篇」
犬神家パロディ 役者も大真面目で
名探偵・金田一耕助の世界に、カップヌードルが侵入した。パロディのベースとなっているのは、市川崑監督の映画『犬神家の一族』だ。

関係者が集まる旧家の座敷も、白いマスクなどの小道具も、しっかり作り込んである。また古谷一行の金田一をはじめ、登場する役者たちも大真面目で演じている。

それでいて展開されるのが、カップヌードルの“具材”同士の権力争いだというバカバカしさ。このギャップがおかしいのだ。

元ネタの横溝正史作品を知らなくても笑えるが、知っている人ほど楽しめる。鉢巻きにフォークを何本も差し、鬼の形相で走ってくる男は『八つ墓村』。和服の女性が、つり鐘を思わせる巨大容器の下敷きになっているのは『獄門島』だ。ならば、あの“横笛”は?

昨年は市川崑監督の生誕百年だった。また76年の『犬神家』公開から、今年はちょうど40年だ。CMを見るたび、「もっとやれ!」と声をかけたくなる。

(日経MJ 2016.02.22)

「スミカスミレ」は、桐谷美玲の“演技力養成ギプス”!?

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日刊ゲンダイに連載している「TV見るべきものは!!」。

今週は、ドラマ「スミカスミレ」を取り上げました。


テレビ朝日系「スミカスミレ」
桐谷美玲にとって
“演技力養成ギプス”ともいうべきドラマ
確かに奇想天外な物語だ。65歳の独身女性・如月澄(松坂慶子)が、突然20歳の頃の容姿に戻り、如月すみれ(桐谷美玲)として学生生活を送るというのだから。

とはいえ、同じ「金曜ナイトドラマ」枠で昨年放送された「民王」のように、総理大臣とそのバカ息子、別々の人格が入れ替わったわけじゃない。あくまでも本人だ。松坂は「彼氏いない歴65年の老嬢」を、松坂らしく演じていればOKである。

しかし、桐谷は違う。「中身は松坂が演じる65歳」の女子大生を演じるのだ。本当の年齢を悟られてはいけないと、懸命に“今どきの20歳”のフリをする。しかも澄は一般的な65歳と比べると、異様なまでに古風というか、浮世離れしている。

この見た目と中身のギャップから笑いやドキドキが生まれるわけで、桐谷は、いつも視聴者に澄(松坂)の存在を意識させる形で演技を組み立てなくてはならない。実は「NEWS ZERO」(日テレ系)の“キャスター役”より、よほど難しいのではないか。そう、これは桐谷にとって“演技力養成ギプス”ともいうべきドラマなのだ。

また、強力な助っ人も桐谷を支えている。澄の若返りを図った化け猫役の及川光博だ。持ち前の妖しさと、「相棒」で鍛えられたサポート力を駆使。松坂と桐谷をつなぐインターフェイスとして見せ場を作っている。

(日刊ゲンダイ 2016.02.23)

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