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卒業、おめでとう! 2016.03.25 (1)


卒業、おめでとう! 2016.03.25 (2)

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上智大学文学部新聞学科 2015年度卒業生



































































【気まぐれ写真館】 セレクトショップのような本屋さん(神楽坂)

週刊新潮の「冬ドラマ女優陣」総括の記事でコメント

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発売中の「週刊新潮」最新号に、冬ドラマに関する特集記事が掲載されました。

タイトルは「トップ女優 敗北のドラマ」。

軒並み視聴率1ケタということで、女優に焦点が当たっていますが、実際には、制作側の責任が大きいと思います。

記事では、ドラマが一本ずつ俎上にあがっていますので、詳しくは本誌をご覧ください。


その中の、フジテレビ月9『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』について、私を含む3人がコメントしています。

コラムニストの林操さんは・・・

「田舎から出てきて厳しい仕事をする。それを娯楽劇として成立させるのはなかなか難しいし、あまり皆が進んで観たい類のものではない。さらに、恋愛の楽しさが強調されているわけではなく、どこまでも中途半端だったのです」

次に、私のコメント・・・

「制作陣は社会派を描こうと思っているわけでは決してない。恋愛ドラマのいわば背景として、ブラック企業や地方出身者の悩みを扱っているだけ。本気で社会的な問題と向き合おうとしておらず、その薄っぺらさが視聴者に見透かされているんです」

そして、ライターの吉田潮さんは・・・

「(有村架純は)『月9史上最低レベルの視聴率』という十字架を背負うことになったわけで、テレビ局員ならずとも、“あれ、有村って数字持ってないんだ”と思うでしょう。早くも徳俵に足がかかってしまった印象です」

(週刊新潮 2016.03.31号)

とんでもない世界を垣間見せてくれる「クレイジージャーニー」

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日刊ゲンダイに連載しているコラム「TV見るべきものは!!」。

今週は、TBS「クレイジージャーニー」について書きました。


TBS系「クレイジージャーニー」
キモは徹底した現地・現物主義
「クレイジージャーニー」は、とんでもない人たちが、とんでもない世界を垣間見せてくれる、とんでもない番組である。異世界への案内人は危険地帯ジャーナリスト、洞窟探検家、マサイ戦士の日本人妻など、普段は会うこともない人たちだ。

先週登場したのは写真家の伊藤大輔さん。ブラジルのリオデジャネイロにある「ファベーラ」と呼ばれるスラム街で暮らしている。ここはギャングの抗争が日常的に発生する危険地帯だ。

ビデオカメラを持ったディレクターが1人で現地を訪れ、伊藤さんの写真撮影に同行する。それはまさに銃撃戦があった日の夜で、ピリピリした雰囲気のギャング4人がカメラの前に現れるのだが、見ているこちらも目が離せない。

この番組のキモは徹底した現地・現物主義にある。滅多に見られない光景や人物、どこかにあるかもしれない現実を実際に見せてくれるのだ。オーバーに言えば、世界の広さと深さに驚かされる。

スタジオには松本人志、バナナマンの設楽統、そして小池栄子の3人がいて、当事者であるジャーニーから直接話を聞く。

展開されるトークには、ジャーニーに対する尊敬の念があり、スタジオの自由闊達な雰囲気はジャズの即興演奏に近い。視聴者に伝えてくれるドキドキ感など、テレビの原点みたいなものがこの深夜番組にはあるのだ。

(日刊ゲンダイ 2016.03.29)

書評した本: 『現代語訳 十牛図』ほか

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「週刊新潮」の書評欄に書いたのは、以下の本です。

玄侑宗久:監修・解説、水野 聡:翻訳 『現代語訳 十牛図』
PHP研究所 1404円

中国宋代に廓庵(かくあん)禅師が生み出した「十牛図」。禅の悟りを牛にたとえ、修業のプロセスを表現した解説図だ。古典翻訳家による現代語訳と禅僧作家・玄侑師の解説。失われた牛(自己)を探し求める旅は、日常の中で惑う現代人にも様々なことを教えてくれる。


斎藤美奈子 『名作うしろ読み プレミアム』
中央公論新社 1620円

物語の“最後の一行”にスポットを当て、名作文学を解読したのが既刊『名作うしろ読み』だった。本書では海外文学やミステリーにまでエリアを拡大。斎藤流“寸鉄批評”を存分に堪能できる。世界で最もよく知られた末尾は「万国のプロレタリア団結せよ!」だ。


重木昭信 『ミュージカル映画事典』
平凡社 18360円

誕生から現在まで、ミュージカル映画の軌跡を辿りながら、その全体像を提示した本邦初の事典である。登場する作品は約3200本。本編はもちろん、年度別作品一覧、邦題・原題・人名索引の充実ぶりにも驚かされる。これを一人で完成させた著者に拍手だ。

(週刊新潮 2016.03.31号)

【気まぐれ写真館】 ご近所で発見!「自由の女神」 2016.03.31

読売新聞で、この1年の「BPO」についてコメント

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読売新聞に、BPOに関する特集記事が掲載され、この中で、コメントしています。

記事の概要としては・・・

3月16日に、放送倫理・番組向上機構(BPO)の2015年度の年次報告会が開かれたこと。

放送倫理検証委員会、放送人権委員会、青少年委員会という3つの委員会の活動についての説明。

特に、NHK「クローズアップ現代」の演出を、あらためて批判したことが伝えられています。


以下は、記事の最後の部分です・・・

社会的影響
視聴者の身近な存在に

BPOの存在・発言の社会的影響も、この1年で高まった。

目立ったのが、所属事務所からの独立問題が取りざたされた5人組グループSMAPについて。フジテレビ系バラエティー番組「SMAP×SMAP」で活動継続を表明したことに関して、1月末までで約2800件の視聴者の声が寄せられた。全体でも2月までで2万567件と、前年度の1万6311件からすでに約4000件増加している。

一方で、放送倫理検証委員会がNHKの「クローズアップ現代」問題についての意見書で自民党や政府の対応を批判したことが波紋を呼んだ。

また、川端委員長がこの日の講演で、「電波停止」に関する高市総務相の発言を念頭に、憲法が保障する表現の自由についての発言を行った。

上智大の碓井広義教授(メディア論)は、「視聴者にとって、BPOが身近な存在になっている。理不尽なことがあれば、専門機関としてBPOが動いてくれるという認識が広まっているのでは」と話している。

(読売新聞 2016.03.29)


bayfm「金つぶ」で、乃木坂46の衛藤美彩さんと・・・

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衛藤美彩さん、小島嵩弘さんと

夕方、幕張にあるbayfmのスタジオへ。

19時放送開始の「金曜つぶやきショー」、略して「金つぶ」生出演でした。

パーソナリティは小島嵩弘さんと、乃木坂46の衛藤美彩さんです。





テーマは、「あなたはニュース、報道番組に何を期待していますか? どんなニュース番組が好きですか? 」。

このところ、各局の有力キャスターが番組から去っていることもあり、ニュース番組、報道番組について話をさせていただきました。

ラジオだからこそ語れる内容になったんじゃないかな、と思います。

小島さん、衛藤さん、そしてbayfmリスナーの皆さん、ありがとうございました!



bayfmスタジオ前

【気まぐれ写真館】 信州 2016.04.02

NEWSポストセブンで、大食い番組「中村ゆうじ」について解説

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テレ東大食い番組 
参加者の個性を光らせた中村ゆうじの実況
俳優でタレントの中村ゆうじ(59)が、4月3日放送の『元祖!大食い王決定戦~爆食女王 新時代突入戦』をもって、テレビ東京の大食い番組の実況を卒業する。番組の顔ともいえる中村の突然の卒業発表に驚いた番組ファンも少なくないだろう。報道によれば、番組内で中村の口から卒業が発表されるというが、番組回数が年齢に追いついた(今回で59回)ことで次世代へのバトンタッチを決意したようだ。

それにしても驚くべきは、この番組が『TVチャンピオン』時代を含め、27年も続いているということだ。雑に言ってしまえば、ただ食べているだけの番組である。それなのになぜ、これだけ長く視聴者の支持を得てこられたのか。

元テレビプロデューサーで上智大学教授(メディア論)の碓井広義さんはこう解説する。

「食べるという行為は誰にでもできることですが、大食いというのは普通の人には真似できない特別なことです。扱っていることは身近だけれど、出てくるのは特殊な人たち。昔からテレビ番組の王道として“ビックリ人間”のジャンルがありますが、大食いもその一種として続いてきました。

他のビックリ人間番組と違うのは、参加者同士を競わせたところです。一人の人が大食いしているのをただ見せるのではなく、競争の形にしたことで、次から次にスターも生まれました。これも長く続いた理由の一つです」(碓井さん・以下「」内同)

元祖大食い女王の赤阪尊子、タレントとしても活躍中のギャル曽根、アメリカでスターになった小林尊、そのライバルとしてフードファイト・ブームの一角を担ったジャイアント白田など、番組を盛り上げたスターたちは数知れない。

誰でもわかる単純な内容。次々と現れる大食いスター。ヒット番組の条件は揃っていた。その中での、中村ゆうじの存在とは?

「中村さんの実況は、アナウンサーなどの実況とは全く違います。実況者というより、むしろ参加者たちの伴走者、または応援者に近い。大食いを競技として見せるだけでなく、参加者たちの人間性や魅力をも引き出していました。

中村さんが実際に言葉にして言っていたわけではありませんが、しょうがないことをやっているな、バカバカしいことをやっているな、でも愛しいじゃん! というところまで伝えてくれている。批評めいたことを言わなくても批評性が入っていましたし、見るポイントも視聴者にわかりやすく教えてくれていました」

誰よりも大食いの参加者たちを愛していたのは、バトルを間近で見ていた中村だったのだろう。でなければ27年も続いたことの説明がつかない。中村がいたからこそ、参加者たちの個性が光ったともいえる。

テレビ東京の高橋雄一社長も定例会見で、「食べることを競技やエンターテインメントとして盛り上げてくれた」と中村に対して感謝とねぎらいを言葉を述べた。大食い番組はテレビ東京が火付け役となり他局にも広がったが、ブームが下火になってからも続けていたのは同局だけだ。最大の功労者でもある中村を失った大食い番組は、今後も続くのだろうか。

「テレビイベントとしてもはや一つの風物詩となっているので、まだまだ続くんじゃないでしょうか。番組の方向性としては、変にいじらないほうがいいと思います。この手の番組は、タレントを出してもそんなに盛り上がりません。素人でとんでもない人が出てくるから盛り上がる。人間に迫る、いわばドキュメントバラエティー要素の強い番組だといえます。テレ東には中村さんという存在があったので、それが成立していました」

中村の後任は未定とのことだが、いかに人間ドラマを見せられるかが今後のカギを握りそうだ。

(NEWSポストセブン 2016.04.02)

サンデー毎日で、「ショーンKの今後」についてコメント

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経歴詐称 ショーンK
復帰のカギは“杉村太蔵キャラ”
米テンプル大卒、米ハーバード大ビジネススクール(経営大学院)修了――など、華麗な経歴のウソが明らかになった「ショーンK」こと、ショーン・マクアードル川上=本名・川上伸一郎氏(48)。出演中の「報道ステーション」(テレビ朝日系)など4番組、キャスター就任が決まっていたフジテレビ系報道情報番組を降板したが、経営コンサルタントの実績や整形疑惑まで取りざたされ、今や”泣きっ面に蜂”の状況だ。

「テレビ局は専門性や実績よりも『テレビ受けするかどうか』を重視しがちです。コメントも深い知見を感じさせる内容ではないし、彼の容姿や立ち居振る舞い、声の良さが各局を引きつけたのでしょう」(上智大の碓井広義教授=メディア論)

キャスターやコメンテーターの発言は時に世論形成にも大きく関わってくるが、昨今のテレビへの風当たりの強さから「局への抗議を避けるため、むしろ当たり障りのないコメントを求めている」(同)というニーズにマッチした面はあるようだ。

ともあれ、ここまで崖っぷちに追い込まれたショーンK氏。代償が大きかったが、復活の目はあるのか。

テレビ業界に詳しいライターの片岡亮氏は言う。

「復活はあるでしょう。というよりも、これで引退するわけにはいかないはずです。新番組を急きょ辞退したことで、ヘタをすると損害賠償を求められる可能性もありますから」

とはいえ、もはや報道系の番組での復帰は、ほぼ可能性ゼロ。となると、残された道は何なのか。

「『サンデージャポン』(TBS系)といった情報バラエティー番組に、元衆議院議員の杉村大蔵氏のように『文化人風タレント』として出演する手はありそうです」(片岡氏)

杉村氏といえば、〝小泉チルドレン〟の一人だったが、「〝いじられキャラ〟として、もはや国会議員だったことすら忘れられているのではないか。けれど軽薄トークの半面、株式投資などで資産形成するなど意外な面もあり、重宝されていますよ」(民放関係者)。

穏やかな低い声と渋い二枚目キャラのショーンKを思えば、180度の路線転換である。「皮肉にも今回の騒動で知名度、話題性は抜群になった。あとは彼を使う局があるがどうかですが、一度当たれば横並び意識の強い業界ですから、〝焼け太り復帰〟の目もあり得る話です」(同)

前出・碓井教授は言う。

「ただ、文化人風タレントはもはや珍しくもない。復帰しても、『節操がない』と捉える視聴者は少なくないでしょう。逆にテレビ離れに拍車がかかりかねない」

まだまだ前途多難なようで。

本誌・金澤 匠

(週刊サンデー毎日 2016年04月10日増大号)


bayfm「金つぶ」で話した報道番組のこと(要約)

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1日の夜、bayfm「金つぶ」に生出演しました。

報道番組について話をしたのですが、その概要をニック土屋さんがまとめて下さり、番組サイトにアップされました。

ニックさん、ありがとうございます。

以下に転載させていただきました。



今回のテーマは、「今、報道番組で何が起きているのか?」でした!

この春、テレビ各局の報道番組の“看板キャスター”が軒並み変わっています。

NHK「クローズアップ現代」の、“国谷裕子”さん、TBS「NEWS23」の、“岸井成格”さん、テレビ朝日「報道ステーション」の、“古館伊知郎”さんと、人気キャスター、アンカーマンが相次いで降板しました。

この同時降板劇に関して、“海外のメディア”は、次のように伝えています。

イギリス大手一般紙“ガーディアン”は、2月17日付で、3人の降板を「政治的圧力の中、日本のテレビアンカーたちが降板する」というタイトル記事を公開し、ウェブ版で全世界に発信しています。

そして、イギリスの経済紙“エコノミスト”も2月20日に、「日本におけるメディアの自由 アンカーたちがいなくなった」というタイトルで、英米のジャーナリズムと比較して批判しています。

“エコノミスト”の記事では、NHK「クローズアップ現代」での“菅義偉”官房長官のインタビューが、“国谷裕子”キャスター降板の原因ではないかと、伝えています。

その背景として同紙は、「菅氏は、ジャーナリストの質問に対し、事前予告を通告し、報道組織を厳しく監督することで知られている。しかしインタビューの中で、国谷氏は無謀にも“新しい安保法”が日本を戦争に巻き込む可能性があるのではと質問した。

イギリスやアメリカの基準からすれば、2人の議論は退屈なものだったが、日本のテレビ・ジャーナリストというのは、めったに政治家に対してハードな質問をぶつけたりしない。菅氏の周辺は、こうした国谷氏の質問に激怒した」と書かれています。

(以上、2月24日 LITERA参照)


この春の相次ぐ“キャスター”、“アンカーマン”の降板は、“政治的圧力”があったのではないかと、海外のメディアが報道しています。

今、日本のニュースや報道の現場ではどんなことが起きているのでしょうか?

ということで、今回は、「あなたはニュース/報道番組に何を期待していますか?どんなニュース番組が好きですか?今、気になっているニュースはありますか?」という質問をリスナーに投げかけ、座談会していきました。

報道の自由度ランキング!

パリに本部がある国際NGO“国境なき記者団”は、毎年“報道の自由度ランキング“を発表しています。

これは、その国の“メディア”の“独立性”が高く、“多様性”、“透明性”が確保されていて“インフラ”が整備され、“法規制”や“自主規制”が少ないほど、メディア報道の自由度が高いとされる指標です。

ランキングは、2002年から2015年まで発表されていますが、これまで、“ノルウェー”、“フィンランド”、“デンマーク”など“北欧の国”が上位を占めてきました。

“日本”は、2010年に“11位”でしたが、2011年の東日本大震災と福島第一原発事故後の”情報の開示”や”取材制限”などの問題が影響し、2012年には“22位”にランクダウン。

その後も、”53位”、”59位”と下落し、2015年には、ついに”180ヵ国”中、”61位”までランキングを下げています。

また、2013年成立した“特定秘密保護法”も、順位の下落に拍車をかけたのではないかと見られています。

ちなみに、特定秘密保護法は、指定された“機密情報の漏えい”に関わった者を処罰する法律です。

(以上、2015年3月14日 THE PAGE 参照)


≪ゲストコーナー≫

上智大学文学部・新聞学科教授の碓井広義さんをお迎えして、「ニュース/報道番組」に関して、お話を伺いました。

同時降板劇の背景は?

この春、報道番組を降板することになった、国谷さん、岸井さん、古館さんの3人は、言うべきことを言う、“現政権”にとっては“うるさ型”の人たちでした。

何か圧力があって“辞めさせられたわけでない”と言ってはいますが、“3人同時降板”というのは、何かあったのではないかと感じざるを得ないそうです。これは、“テレビ局側”の“政権”に対する、一種の“忖度”(そんたく)であり、放送局として“配慮”したのではないかと、碓井さんは見ています。

ニュースキャスターはどうあるべきか?

ニュースを淡々と読み上げる、アナウンサーとは違い、“キャスター”や“アンカー”は、“自分”という“フィルター”を通して、政治や経済を語っていいし、“起きていること”の“奥”や“裏側”にも言及すべきだそうです。

「自分としては、こんな考え方ですが、皆さんはどう思いますか?」という具合に、自分自身のモノの“見方”があり、“違和感”を口にし、“バランス”も考えるというのが、キャスターの役目です。それがなければ、キャスターではないと碓井さんは考えています。

公平中立な報道とは?

1960年代後半、TBSの報道番組「ニュースコープ」のキャスターだった“田英夫”さんは、“ベトナム戦争”で“アメリカ”に爆撃されている、“北ベトナム”に取材に行き、その実態をリポートし、放送しました。

これに対し、“放送行政”に影響力を持つ、当時の“自民党の総務会長”が、「偏向している」と、クレームをつけています。結局、田さんは実質的にキャスターを降板させられ、TBSを去りますが、その後のベトナム戦争の経緯を考えると、“事実”を伝えたその行動は正しかったと歴史的に証明されています。

報道される内容が、“公平中立”か、また“偏向”しているかは、一体誰が判断するのか? 少なくとも、“政治権力”が簡単に判断すべきではありません。

“権力”というのは、“圧倒的な力”を持っています。そのため、ある事柄に対して、“賛成”、“反対”の意見を“半分ずつ”放送したとしてもそれは必ずしも、“公平中立”であるとは言えない場合もあるそうです。

自主規制が一番怖い!

今年の2月に、“高市早苗”総務大臣が、“放送法”の規定をもとに放送の内容によっては、将来的に“電波停止”もあり得ると発言し、波紋を呼んでいます。

ニュースを報道する“現場”では、この発言に対して目に見える形ではなく、“心理的”な影響があるのではないかと、碓井さんは見ています。“同調圧力”により、“面倒な政治案件”は扱わないというような放送局の“内部的自主規制”が起きる、あるいは起きている恐れがあるそうです。報道する側が、流れに従ってしまうと、私たちが本当に“知るべき情報”が入ってきません。こうした“自主規制”が一番怖いそうです。

政権はメディアの力を知っている!

今は、テレビやラジオで報じたことが“ネットで拡散”される時代です。かつては目に見えなかったメディアからネットで拡散されていく声、その影響力を政権は非常に意識しています。

“政権側”は自らにとって、“マイナスイメージ”となるニュースが伝わることをよしとしていません。逆に、“都合の良い情報”は伝えたいと思っています。この10数年を振り返ってみると、“安倍政権”ほど、”メディア”に対して”過敏”になっている政権はなかったのではないかと、碓井さんは見ています。逆に言うと、それだけ安倍政権は、“メディアの力”をよく知っているとも言えます。

放送法が生まれた経緯!

かつて戦争時の“翼賛体制下”で、日本の新聞やラジオは権力に従い、“日本は勝っている”と、事実に反する報道を伝え続けた歴史があります。その反省に立って戦後、“放送局”は“権力”から“独立”して、“正しく”情報を伝えていこうという精神から、“放送法”ができました。しかし今は、政権がその放送法を盾にして、メディアを抑え込もうとしているのではと、碓井さんは危惧しています。

最近の若者はネットでニュース!

碓井さんが教鞭をとっている、上智大学文学部新聞学科は、新聞だけでなく、マスコミに関する総合的な勉強をしているそうです。ちなみに、新聞学科という名称は80年前から使われていますが、現在、全国で2つしかないそうです。

最近の大学生は、“スマートフォン”でニュースをチェックしており、テレビはあまり見ないそうです。見たとしても、それは興味あるものであり、自分の身近なモノにしか関心がないようです。ネットのニュースに上がっていないことは、世の中で起きていないと思い込んでいる節があるそうです。ネットに掲載されているニュースが、全てでなく、一部であることも若者に伝えていかなければばらない時代だそうです。

ニュースバリューは優先されているか?

“現場の記者”がニュースになると感じ、どの程度の価値があるのか、“ニュースバリュー”が優先され、報道番組は作られていきます。しかし最近、その“判断基準”が揺らいでいるようです。みんなに“ウケる”ことを優先し、“報道番組”が“バラエティ化”している傾向があるそうです。新聞は、“記事の大きさ”や“ページ”、紙面を見れば、何を重要にしているかがひと目で分かります。

一方、テレビのニュース/報道番組は、“トップにくるかなどの順番”、“時間の長さ”、“視点”で、何を重要としているのかを知ることができます。しかし今や、公共放送ですら、芸能ネタがトップになることもあり、本来“伝えるべきモノ”を伝えていないのではと、碓井さんは心配しています。

ニュース/報道番組には何が必要なのか?

ニュース/報道番組に必要なことは、“見ている人”、“聴いている人”、“市民”にとって“重要な内容”かどうかです!もちろんその中には、“耳に痛い”ことも含まれています。“SNS”の発達によって、誰もが情報を発信できる時代になりました。だからこそ、“プロフェッショナリズム”とは何かということが問われます。

インターネットの“速報性”には敵いませんが、既存メディアは情報の“裏を取る”という“確認作業”を長く行ってきた実績があります。既存メディアは、“正確性”、“信頼性”、“奥行き”があり、重要な役割を果たしていることを再認識すべきです。

対話の場を提供する!

既存メディアの人たちは、ネットの反応を気にせざる得ない状況になっています。しかし、ネットの情報をそのまま出すわけにもいきません。ネットは、ユーザーそれぞれが自分の好みがあるものについてはいいのですが別ジャンルのモノ、自分に関心がないものは、世の中で起きていないという”情報の回路”が”分断”されてしまう傾向にあります。

自分は普通だと思い込み、他の相手に対してレッテル貼りをし、ある種の閉じられた、限られた情報回路だけになってしまいます。ですから、これから既存メディアは、情報を分断されているネットの住民に”対話の場”を提供していく必要があります。分からなければ聞けばいいし、そうすることは決して恥ずかしいことではありません。視野を広げるのが大切です!

どんなことを意識すればいいのか?

何ができるのか?

複数の情報源を持ちましょう!

ネットだけでなく、たまにはテレビやラジオ、新聞もチェックしましょう!

簡単に情報を鵜呑みしてはいけません!

情報には必ず送り手がいます。誰がどんな意図でその情報を送り出しているのか想像しましょう!

自分の頭で判断しましょう!

これまで培った、自分の知識、経験、感覚によって判断することが必要です!権力が、自分たちに都合の良いことは伝え、都合の悪いことは伝えないようにする“メディアコントロール”を行うと、いろいろな回路やルートから入ってくる情報が限られていまい、一部の情報しか入らなくなってしまいます。

そうしたことも意識して、複数のルートから情報を得て、最後は、自分で判断することを習慣づけましょう!

≪今週の金のつぶやき≫

人気キャスターの同時降板劇を入口に、現在ニュース/報道番組の現場はどうなっているのか?また私たちは、メディアからどのように情報を得ればいいのか?を碓井さんに分かりやすく解説して頂きました。

新装開店の“金つぶ”いかがでしたか? 時間は短くなりましたが、その分内容がギュッと詰まっていると感じて頂ければと思います。

(「金つぶ」番組サイト 2016.04.04)


「金つぶ」の姫、乃木坂46の衛藤美彩さん

3人の「キャスター」が報道番組を去った

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北海道新聞に連載している「碓井広義の放送時評」。

今回は、「報道番組」について書きました。


3人のキャスター去った報道番組
もの言う意気 今後は・・・
3月17日、NHK「クローズアップ現代」が最終回を迎えた。1993年から23年間、キャスターを務めてきた国谷裕子さんもこの日が最後だった。「振り返ってみますと、国内、海外の変化の底に流れるものや、静かに吹き始めている風をとらえようと日々もがき、複雑化し見えにくくなっている現代に、少しでも迫ることができればとの思いで番組に携わってきました」と挨拶した国谷さん。

私たちは日々の生活の中で、「変化の底に流れるものや、静かに吹き始めている風」をなかなか感知することができない。見えないところで何が起きているのか。それが何を意味しているのか。もしかしたら自分たちの将来に大きく影響するかもしれない出来事の深層を伝えることは、ジャーナリズムとしてのメディアの大事な役割だ。国谷さんは、そのために奮闘を続けてきた。

また25日には、「NEWS23」(TBS-HBC)の岸井成格アンカーが退任した。特定秘密保護法、安全保障関連法、さらに憲法改正など、この国のかたちを変えていこうとする政治の流れの中で、テレビを通じてその危うさを伝え続けたのが岸井さんだ。

「今、世界も日本も、歴史的な激動期に入りました。そんな中で、新しい秩序や枠組み作りの模索が続いています。それだけに報道は、変化に敏感であると同時に、極端な見方に偏らないで、世の中の人間の良識や常識を基本とする。そして何よりも真実を伝える。権力を監視する。そういうジャーナリズムの姿勢を貫くことが、ますます重要になっていると感じます」。岸井さんの最後の言葉は、メディアに対する切実なメッセージだった。

そして31日、「報道ステーション」(テレビ朝日―HTB)の古舘伊知郎キャスターが番組を卒業した。自身の降板について、「圧力があって辞めさせられるわけではない」としながらも、次のように語った。

「無難な言葉で固めた番組なんか、ちっとも面白くありません。人間がやっているんです。人間は少なからず偏っています。だから情熱をもって番組を作れば、多少は偏るんです。しかし、全体的にほどよいバランスに仕上げ直せば、そこに腐心をしていけばいいのではないかと、私は信念をもっております」

その意気や良しであり、こうした“もの言うキャスター”がまた一人、画面から消えたことを残念に思う。三人のキャスターを失った報道番組が今後、何をどう伝え、また何を伝えないのか、注視していきたい。

(北海道新聞 2016.04.04)

「あしたのコンパス」で話した“政治家の暴言”のこと

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フジテレビのニュース専門チャンネル「ホウドウキョク」。

4日の夜、「あしたのコンパス」に、電話出演しました。

MCは速水健朗さんと、阿部知代アナウンサーです。

テーマは、「待機児童問題、 まだ続く政治家の暴言」。

以下は、生放送で話したことの概要です。




<論点>

そもそもブログの書き込みは便所の落書きか?

確かに、ネット上の言説の多くが「匿名」です。

匿名であるために、虚偽ともいえる内容や、無責任な発言や、読むに堪えない誹謗中傷の言葉が溢れていたりします。

しかし、「便所の落書き」は暴言でしょう。

なぜなら、匿名だからこそ伝えられる「本音」や「本心」もあるからです。

ましてや今回の内容は、明らかに現実の問題を反映しており、背後にいる多くの人たちの気持ちを「代弁」しているものでした。

「便所の落書き」と断じて無視する、また切り捨てることの意味をまったく理解していない発言でした。




政治家に失言は付きものか?

「失言」の多くは、「思ってもいないこと」を誤って言ったのではなく、「思っていること」がつい口をついて出た場合が多い。

そこに、その政治家の本質部分が露呈していたりします。

政治家は、手に職を持っているわけではありません。

政治家の武器は「言葉」です。

自身の「思想」や「信条」、それに基づく「政策」も言葉で表現されます。

にもかかわらず、自分の言葉に「責任」を持とうとする意思がないため、「失言」「暴言」が多発するのだと思います。


野党は「日本死ね」問題を批判できるのか?

暴言ということでは、野党も負けてはいませんね。

つい最近も、共産党の民主党に対する共闘の呼びかけに関して、これに反対する民主党・金子洋一参議院議員が、「左右の全体主義に反対するのが、われわれの役目」とツイートしていました。

この時期に、共産党を「全体主義」と言い切ってしまう知性とセンスはびっくりぽんです(笑)。

やはり乱暴としか言いようがありません。


日刊ゲンダイで、俳優・佐藤浩市の「反骨直言」について解説

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テレビ界に一石も二石も投じた
佐藤浩市の“反骨直言”
いまのテレビドラマのあり方に一石を投じた俳優・佐藤浩市(55)のインタビューの波紋が日に日に広がっている。

先月30日付の朝日新聞朝刊に掲載されたもので、〈ナショナリズムに訴えかけるようなドラマしか、もう残された道はないんだろうか。冗談ですが、そんなことを口にしたくなるほど、テレビドラマの現状は方向性を見失っていると思う〉と厳しい意見を言い放っているのだ。

これまで佐藤は踏み込んだ社会的、政治的な発言はほぼ皆無だっただけに、驚きとともに、業界の惨状を目の当たりにして言わずにいられない俳優としての覚悟が伝わる内容。

ドラマの制作現場は自主規制でがんじがらめで、事なかれ主義に陥っており、自身が数年前に出演したあるドラマではこんなエピソードがあったそうだ。〈昭和30年代の雰囲気を描こうと会議中に皆が喫煙したら、相当数のクレームが来たことがあって。その後、同様の場面は姿を消しましたね〉。

時代考証すらも曲げてしまう、そんな表現の自由を放棄した風潮は〈自らの首を絞めていくだけ〉という佐藤の言葉に、「身につまされた」と嘆くのは、某民放キー局プロデューサーだ。

「シートベルト着用が義務化されてからは、刑事ドラマの十八番であるクルマで逃走するシーンは激減しました。私有地で撮影すれば未着用でもぎりぎりセーフなんですが、放送後の反響を考えたらリスキーなことは最初から避けますね。こうした問題は情報系番組の現場でも言えること。ある地方ロケでは、町中で首輪をつけてヤギの散歩をしていた住民に偶然遭遇して話を聞けたものの、結局、地方自治法の動物愛護に違反する可能性があるからと自主規制をかけてお蔵入りになりました。テレビ全体がクリエーティビティーは二の次で、リスクヘッジが最優先となっています」

今回の佐藤のインタビュー記事を読んだ上智大の碓井広義教授(メディア論)は、「勇気ある発言」とこう続ける。

「いまどきのテレビ界は何か意見すると敬遠されたり、偏見の目で見られる雰囲気があるが、50代半ばという年齢に差しかかり、彼の中で言うべきことは言わなければならないと腹をくくったのでは。もっとも、文化は社会とリンクして生まれるもの。今回の発言は放送界に限った話ではなく、日本社会が抱えている問題の指標にもなり得る。反権力や反戦争の姿勢を貫いた三国連太郎さんの反骨精神のDNAを受け継いだように感じます」

〈この島国では残念ながら、個人が自由に発言できる状況にはないのが現実だと思います〉とインタビューを結んだ佐藤の直言。テレビの現場に関わる人間全ての矜持が問われている。

(日刊ゲンダイ 2016.04.05)

【気まぐれ写真館】 ご近所の桜 2016.04.06

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散る桜 残る桜も 散る桜 (良寛禅師)

アニメ「おそ松さん」ヒットの要因は!?

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日刊ゲンダイに連載しているコラム「TV見るべきものは!!」。

今週は、アニメ「おそ松さん」について書きました。


テレビ東京系「おそ松さん」
結構痛い「おそ松」ロス
「おそ松さん」が終わってしまった。NHK朝ドラ「あさが来た」の終了も寂しいが、新作「とと姉ちゃん」への期待がある。しかし、「今度は何が飛び出すのか」というわくわく感の「おそ松さん」のロスは結構痛い。

「おそ松さん」は原作漫画はもちろん、60年代、80年代のアニメの単純な延長線上にはない、いわば“新製品”だ。勝因は、何といっても6人のキャラクターの差別化にある。原作での6つ子は、同じ人間が複数いることの面白さに終始しており、セット販売の扱いだった。

ところが「おそ松さん」では、ニートという立場は同じでも、各人の個性が強調される。加えて、そのキャラを具現化する声優たちが皆、芸達者だったことも大きい。

たとえば、ストーブの灯油が切れたのに、寒さを嫌って誰も灯油を買いに行こうとしない場面。こたつに入ったまま、頭の中のつぶやきが互いにぶつかり合う形で進行していくのだが、そのセリフといいテンポといい、爆笑モノだった。

また、ダヨーンに吸い込まれたチョロ松が、外の世界で苦労するより体内にとどまろうとする場面。あえてチョロ松を拒み、送り返そうとするダヨーン族の娘が泣かせる。

ブラックユーモア、下ネタ、時事ネタと貪欲に取り入れて笑わせ、時にはほろりとさせてくれた「おそ松さん」。ぜひ、シーズン2が見たい。

(日刊ゲンダイ 2016.04.06)

「朝ドラ 次期ヒロイン」芳根京子さん、おめでとう!

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TBS「表参道高校合唱部!」での芳根京子さん

今年秋からのNHK朝ドラ「べっぴんさん」のヒロインに、芳根京子さんが決定したそうだ。

昨年の7月、初主演ドラマを見て、「面白い子が出てきたなあ」と思い、コラムで取り上げたり、座談会で話題にしたりと、ささやかながら応援していたので、ちょっと嬉しい(笑)。


昨年7月に書いた「日刊ゲンダイ」のコラムと、「コンフィデンス」での座談会を再録しておきます。


TBS「表参道高校合唱部!」
連ドラ初主演 
芳根京子が示す驚異のポテンシャル
“オリジナル脚本のドラマ”と聞けば、どこか応援したくなる。池井戸潤の小説が原作の「花咲舞が黙ってない」も、往年の人気アニメを実写化した「ど根性ガエル」も結構だが、ゼロから物語を生み出そうとするオリジナル・ドラマは、テレビならではの楽しみだ。

主人公は、香川県小豆島から東京の私立高校に転校してきた真琴(芳根京子)。親が離婚し、母親の実家で暮らすことになった。とにかく合唱が好きで、廃部寸前の合唱部の再建に奔走する。

初回を見て驚いたのは、連ドラ初主演という芳根京子が示すポテンシャルの高さだ。ヒロイン生来の明るさや意志の強さだけでなく、感情の細やかさまで表現している。何より、表面的な美少女ではなく、地に足のついた骨太な少女像を体現している点に注目した。

舞台となる高校には、生徒を「一軍」「二軍」「圏外」などとランク付けするスクールカーストや、映画「キャリー」を思わせるイジメも存在する。しかし、ヒロインを際立たせるためのイジメ描写なら、あまりやらないほうが得策だろう。

このドラマの良さは、まず劇中の歌に本物感があること。仲間と歌う合唱の楽しさが伝わってくること。また芳根をはじめ、森川葵、吉本美優、志尊淳など“新たな波”を感じさせる若手俳優たちだ。ドラマと共に成長する彼らを見てみたい。

(日刊ゲンダイ 2015.07.21)


● 「コンフィデンス」での座談会でも、話題になりました。


――続いて7月期。『表参道高校合唱部!』『民王』『恋仲』といった話題作がありました。

碓井広義氏 この夏はリアルな政治でも総理が話題になることが多かったし、そういう意味でも『民王』でしたね。おかしかった。そりゃ、そんなに深く考えてやってるわけではないんでしょうけど、俗物総理とバカ息子の中身が入れ替わるようなドタバタコメディを放映すること自体が、うまく社会批評にもなっているという。

吉田潮氏 実は『表参道高校合唱部!』にはさっぱり反応できなかったんです、残念ながら。あー慈英さん歌うまいんだ、堀内敬子さんも声がきれいとか、神田沙也加さんも城田優さんも歌うまいなーとか。そういう反応のみ。個人的に合唱という文化がちょっと苦手だということが大きかったかもしれない。

碓井氏 逆に、昔ながらの合唱をドラマの軸に据えたところが挑戦だったように思います。たとえどんなにヘタでも、合唱そのものは人の気持ちを打つ。彼らが肉体で声を出して歌うだけで、おじさんちょっと泣けてくるという(笑)。芳根京子さんも、久々に良い意味で田舎っぽい子が出てきたなと思います。実際は東京の方だそうですが、うまくこういう子が伸びていけばいいなと。

三品貴志氏 比較するのもおかしな話ですが、時期が一部重なっていた『まれ』よりもヒロイン像が朝ドラっぽくて、朝ドラよりも朝ドラらしい、しっかりしたドラマでした。ちょうど同じ頃に『天皇の料理番』が『花燃ゆ』より大河ドラマ的だという評判もよく耳にしましたが、これらは2015年の皮肉でしょうね。


【3人が注目した作品/15年7月期】

碓井氏
『表参道高校合唱部!』(TBS系)
『民王』(EX系)
『初森ベマーズ』(TX系)

三品氏
『表参道高校合唱部!』(TBS系)
『恋仲』(CX系)
『初森ベマーズ』(TX系)

吉田氏
『探偵の探偵』(CX系)
『民王』(EX系)
『エイジハラスメント』(EX系)

(オリコン「コンフィデンス」2016新年特別号)

週刊新潮で、報ステ「みのもんた出演」についてコメント

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「古舘」の露払いで
「みのもんた」新番組
おーーーーーーっと!

「報道ステーション」(テレ朝系)にみのもんただあ!

3月いっぱいで降板した『報ステ』の古舘伊知郎(61)だが、最後の金曜日となった3月25日の放送では、ゲストコメンテーターとしてみのもんた(71)が陣取った。いずれも局アナ時代には、報道のホの字もなかった2人だ。

「それだけに古舘さんは可愛がられたんでしょうね。かつての活き活きとした喋りを展開し、みのさんも『朝ズバッ!』の時を彷彿させるチクリと刺す話しぶりで、意外に面白いと思いました。もっとも決して報道番組ではありませんでしたけど」

とは上智大学教授の碓井広義氏(メディア論)だ。

2人で銀座に通った話や、軽井沢に泊まりがけで行った話……政治的な公平性とは無縁のバラエティ番組と化していた。番組降板が迫ってヤケッパチか?

「番宣でもあった。2年半ぶりにキャスター復帰する『みのもんたのよるバズ!』の宣伝です。インターネット放送ですけどね」(同)

テレ朝とサイバーエージェントの共同出資で4月11日に開局する「Abema(アベマ)TV」である。

「すでに日テレ、フジが始めているネット放送ですが、遅ればせながらスタートするテレ朝としては話題性が不可欠。そこで白羽の矢が立ったのがみのさんです。ネット放送だからギャラも抑えられますし、もっと表に出たいみのさんとの思惑が一致したわけです」(同)

ネットでみの、テレビ深夜には橋下徹という猛獣を使い出すテレ朝、大丈夫?

(週刊新潮 2016年4月7日号 )
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