TBSも迷走中…
生活者目線で語れない国分太一に厳しい声
春の新番組はフジテレビの惨敗ばかりが注目されているが、TBSも迷走している。TOKIOの国分太一(40)と女優の真矢ミキ(51)がMCを務める情報バラエティー番組「白熱ライブ ビビット」は、2週目で早くもテコ入れ。インデックスを分かりやすくしたりするなど、ドタバタと修正し始めている。
視聴率低迷の理由について、上智大教授の碓井広義氏(メディア論)はこう指摘する。
「おそらくTBSは『あさイチ』(NHK総合)の路線を狙っているのでしょうが、同じジャニーズでも、井ノ原快彦と国分太一では全然違う。井ノ原は結婚し子供もいます。夫であり父でもあり、視聴者と同じ生活者という素顔も持っている。国分にはそれがありません。生活者目線で語れないし、中年のアイドルがいるというだけ。あさイチの有働アナのような役割をこなす人もいません。宝塚出身女優の真矢ミキに、情報番組でしっかり者のお姉さんをやらせるのは気の毒」
昼の時間帯になると、さらにわけが分からなくなる。宮根、安藤にぶつけているのは、名古屋のCBCが制作する情報ワイド「ゴゴスマ」だ。
碓井広義氏は、「ただただ驚きました。MBS(大阪)の『ちちんぷいぷい』をぶつけるというのなら、まだ分かります。あの番組は社会全般のことを取り上げている。なぜ、名古屋の番組なのか。地方出張でテレビをつけたときのような感覚にさせられます。つまり、全国放送のレベルに達していないのです。いっそ日替わりで、月曜日は大阪、火曜日は福岡……と地方局をぐるぐる回してはどうか」と手厳しい。
いずれも、さっそく打ち切り説がささやかれている。TBSの悩みも深い。
(日刊ゲンダイ 2015.04.27)