発売中の「フライデー」最新号。
女優と視聴率の関係についての記事が掲載されました。
私の解説部分は以下の通りです。
記事全体は、本誌をご覧ください
世界初の「通算視聴率」を算出
「数字を持ってる」女優No1は意外なこの人だった!
元テレビプロデューサーで上智大学教授(メディア論)の碓井広義氏は「NHKの『朝ドラ』というブランドがまだまだ強い」と指摘したうえで、こう続ける。
「上位では、松嶋(96年『ひまわり』)、井上真央(11年『おひさま』)、竹内結子(99年『あすか』)が朝ドラ女優です。
朝ドラは大河ドラマと違い、必ず女優が主役であり、半年間デイリーです。毎日、視聴者と向き合える「場」は、あまりありません。
朝ドラで内容的にも数字的にも評価されれば、その後の展開のうえでは大きいんです。認知度が高い女優の出演作は視聴者の期待度が違いますから、制作側もキャスティングしやすい。
杏(13年〜14年『ごちそうさん』)、堀北真希(12年『梅ちゃん先生』)も息の長い女優になるのでしょうね」
意外なことに「視聴率女王」のイメージが強い米倉涼子と天海祐希はトップ10には食い込んでこなかった。
「米倉は、実は主演作で視聴率15%以上を獲った連ドラは3本しかなく、この5年でいえば『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』(テレ朝系)だけ。それほど『ドクターX』が彼女にとってはハマリ役でした。本人ものびのびと演じられる役柄が良かったんでしょう。
だから、その後の突飛な設定の『35歳の高校生』(日テレ系)は15%まではいかないんです。
天海は15%以上の主演作は4本あり、うち2本はこの5年の間。でも、最近の『結婚しない』や『カエルの王女さま』(ともにフジ)はイマイチでした。
やはり彼女の代表作『BOSS』(フジ)ですよ。理想の上司といった役柄が似合うんですね。
米倉も天海も、彼女たちならなんでもいいわけではない。視聴者が彼女たちに求める“強いオンナ”を演じないとお客さんは来ないんです」(碓井氏)
・・・・「女優別通算視聴率ランキング」の一覧表の中でも、以下の2人について短くコメントしています。
篠原涼子(40)
「産休もあり、この5年間で連ドラ出演は3本だけだが、うち2本で視聴率15%を超えた、数字が獲れる女優」
鈴木京香(45)
「主演作で4本が15%を超えているんですが、この5年間に限って見てみると1本もないのが現状です」
(フライデー 2014.04.04号)