戦後72年の夏に、「戦後史」について考える
孫崎 享:著『戦後史の正体 1945-2012』(創元社)の主旨は極めて明快です。戦後の日本は、常に存在(君臨?)する米国からの圧力に対して、「自主」路線と「対米追随」路線の間で揺れ動いてきた、というのです。 しかも著者は、外務省国際情報局長や駐イラン大使を歴任した、日本外交の内幕を知る人物。政治家や官僚がすべて実名で登場する刺激的な一冊となっています。...
View ArticleEテレ「香川照之の昆虫すごいぜ!」の衝撃度
日刊ゲンダイに連載中のコラム「TV見るべきものは!」。 今週は、Eテレ「香川照之の昆虫すごいぜ!」について書きました。 Eテレ「香川照之の昆虫すごいぜ!」 いいヤツな上に、すごいぜ香川! この夏随一の“珍種”が出現した。不定期放送(!)のEテレ「香川照之の昆虫すごいぜ!」だ。...
View Article配信中止! 壇蜜主演「宮城県観光PR動画」とは何だったのか!?
先日、宮城県のテレビ局から取材依頼がありました。壇蜜さんが出演した、宮城県の「広報動画」をめぐる騒動について話を聞きたい、とのことでした。全国広報コンクール「映像部門」の審査員を、もう10年以上も務めさせていただいていることから、こうしたオファーがあったのだと思います。 ただ残念ながら、この時はタイミングが合わず、取材に応じることが出来ませんでした。...
View Article「真木よう子ツイッター騒動と視聴率」についてコメント
真木よう子ツイッター騒動の真相と テレビ界にはびこる視聴率の闇 今週初め、一部マスコミが真木よう子(34)について「女優生命の危機」と報じた一件。その舞台裏が明らかになってきた。...
View Article書評した本: 『日本の覚醒のために~内田樹講演集』ほか
「週刊新潮」に、以下の書評を寄稿しました。 内田 樹 『日本の覚醒のために~内田樹講演集』 晶文社 1836円 著者の思考がより分かりやすく伝わってくる講演集だ。日本はアメリカの属国だという現実から逃げないこと。宗教的感受性が必要な時代であること。コミュニケーションとはいつもと異なるモードで話してみることなど、目からウロコ的知見が満載の一冊になっている。...
View Article星野源 最新主演ドラマ、WOWOW「プラージュ」が面白い
日刊ゲンダイに連載中のコラム「TV見るべきものは!」。 今週は、WOWOWの連続ドラマW「プラージュ」について書きました。 WOWOW 連続ドラマW 「プラージュ~訳ありばかりのシェアハウス~」 星野源が生み出す絶妙の劇的空気感...
View Article「香川照之の昆虫すごいぜ!」は、子供向けという既成概念を超えたインパクト!?
この夏、テレビ界随一の“珍種”がオンエアされました。不定期放送(!)のEテレ「香川照之の昆虫すごいぜ!」です。 タイトル通り、俳優・香川照之さんによる昆虫番組なのですが、子供向けという既成概念を超えるインパクトがありました。香川さんが、カマキリの着ぐるみ(その監修も香川さん自身)を着用して「カマキリ先生」となり、原っぱや河川敷で昆虫採集にまい進するのです。...
View Article赤坂真理『東京プリズン』は、問題作であり続けている
赤坂真理さんの長編小説『東京プリズン』のテーマは、天皇の戦争責任と戦後問題です。2年にわたり「文藝」に連載されていたころから、すでに問題作として話題になっていました。 ここには2人の「私」が存在します。1980年のアメリカに留学している15歳の「私」から、2009年の日本で45歳となっている「私」に電話がかかってくるのです。...
View Article星野源 最新主演ドラマ『プラージュ』は、「生きづらさ」と「再生」の物語
星野源さんの最新主演ドラマ『プラージュ』 ヒット作『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)の後、次の出演作が注目されていた星野源さん。その主演ドラマが、現在放送中の連続ドラマW『プラージュ~訳ありばかりのシェアハウス~』(WOWOW 土曜夜10時)です。...
View Articleフライデーで、「有名人の不倫愛」についてコメント
記事タイトル: 有名人の不倫愛 「失ったカネと評判」 「不倫は、人生の分かれ道。“禁断の愛”が明るみに出たとき、人はそれまで築き上げてきた立場を失ってしまうことさえある。一般の人であれば個人の問題として見られますが、有名人の不倫ともなれば、コトはそう単純には済みません」 上智大学教授(メディア文化論)の碓井広義氏は、こう語る。...
View Article