書評した本: 石井光太 『43回の殺意~川崎中1男子生徒殺害事件の深層』
「週刊新潮」に、以下の書評を寄稿しました。 なぜあの事件は起きたのか 凄惨さに隠れた社会の危機 石井光太 『43回の殺意 ~川崎中1男子生徒殺害事件の深層』 双葉社 1620円 2015年2月20日の朝、その遺体は発見された。全裸で血まみれの少年だった。場所は神奈川県川崎市川崎区港町の多摩川河川敷だ。間もなく、被害者は中学1年生(当時13歳)の上村(うえむら)遼太君と判明した。...
View Article書評した本: 新谷尚人 『バー「サンボア」の百年』ほか
「週刊新潮」に、以下の書評を寄稿しました。 新谷尚人 『バー「サンボア」の百年』 白水社 2160円 創業100年を迎える老舗バーの歴史だ。大阪、京都、東京に計14店。ただし支店ではなく、それぞれがサンボアだ。北新地と銀座、浅草で店を営む著者は、飲食店でもバーでもなく、サンボアを生業としていると言う。「バーは人格である」ことの証左かもしれない。 池内 紀 『記憶の海辺~一つの同時代史』 青土社...
View Article毎日新聞で、吉本興行「動画配信」についてコメント
トレンド観測 有料動画配信のオリジナル番組 吉本興業が本腰 一昨年、又吉直樹さんの芥川賞受賞作「火花」の映像化を、米配信大手ネットフリックスと手がけて注目された吉本興業が、“本職”のお笑いでも、有料動画配信向けのオリジナル番組作りに力を入れている。アマゾン・プライム・ビデオの昨年の視聴者数(アマゾンランキング大賞2017)では、吉本興業が制作した番組がトップ10のうち4番組を占めた。...
View Article週刊新潮で、あさイチ新MC「近江友里恵アナ」についてコメント
あさイチ新MC 「近江友里恵アナ」が挑む“K点”越え NHK朝の情報番組「あさイチ」の平均視聴率はざっと12%。4月から有働由美子アナに代わり新MCに正式決定した近江友里恵(おうみゆりえ)アナには、さしずめこの数字が“K点”になる。 相方もイノッチから博多華丸・大吉の漫才コンビに引き継がれ、「あさイチ」はガラリ一新である。...
View Articleすごいぞ!「みうらじゅんフェス!マイブームの全貌展」
川崎市市民ミュージアムで、3月25日まで 見終わって・・・やっぱり、天才でした! ************************************************** 懐かしの「金曜オトナイト」で
View Article石原さとみ主演『アンナチュラル』は、オリジナル脚本が光る新感覚サスペンス!?
『逃げ恥』野木亜紀子のオリジナル脚本 ドラマのシナリオには2種類あります。一つが小説や漫画などの原作があるもの。もう一つは、原作なしのオリジナルです。前者は「脚色」と呼ばれ、本来はゼロからストーリーやキャラクターを作り上げる「脚本」とは異なるものです。もちろん、どちらがエライ!とかいう話ではありません。...
View Article大河ドラマらしい大河ドラマ、その王道感が楽しめる「西郷どん」
「直虎」から「西郷」へ 昨年のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」は、そもそもの題材選びに難がありました。女性の場合、時代劇ではなかなか主軸になりづらいのです。過去の作品でいえば、「八重の桜」(2013年)は新島襄の妻で、「花燃ゆ」(15年)は吉田松陰の妹でしたよね。いずれも歴史上の人物を支えた立派な女性たちですが、大河としては不発でした。...
View ArticleBSプレミアム「荒神」の内田有紀に拍手
NHK BSプレミアム「荒神」 業を背負った女の悲しさを表現した 内田有紀に拍手 先週末、BSプレミアムで「荒神(こうじん)」が放送された。原作は宮部みゆきの同名小説。舞台は元禄時代、東北地方の山村だ。...
View Article週刊新潮で、フジテレビ「石橋貴明」新番組についてコメント
「とんねるず」のおかげだから 「フジ」が切れない「石橋貴明」 黄金時代のスローガン、“楽しくなければテレビじゃない”ではないが、“これじゃあまるで意味がない”。凋落の著しいフジテレビのお荷物と言われた「とんねるず」。その番組打ち切りがようやく決定したものの、新番組が始まるという。そこには、切るに切れない事情があって……。...
View Article書評した本: 樋口尚文 『映画のキャッチコピー学』ほか
週刊新潮に、以下の書評を寄稿しました。 樋口尚文 『映画のキャッチコピー学』 洋泉社 1728円 かつては「惹句(じゃっく)」と呼ばれた映画の宣伝文句。スターで押す、スケール感で煽るなどアプローチは様々だ。本書では洋画・邦画から厳選した傑作を解説していく。「凶暴な純愛映画」はリュック・ベッソン『ニキータ』。宮崎駿『もののけ姫』は「生きろ。」である。 伊集院 静 『文字に美はありや。』 文藝春秋...
View ArticleBSプレミアム「荒神」の内田有紀に拍手
NHK BSプレミアム「荒神」 業を背負った女の悲しさを表現した 内田有紀に拍手 先週末、BSプレミアムで「荒神(こうじん)」が放送された。原作は宮部みゆきの同名小説。舞台は元禄時代、東北地方の山村だ。...
View Article