“実力主義”の「東大王」でクイズ番組の魅力を再発見
TBS系「東大王」 クイズ番組の「3つ」の楽しみ方の 全てが詰まっている クイズ番組「東大王」の魅力は、その実力主義にある。強い者が勝つというシンプルな構造が人気の秘密だ。話題の芸能や時事ネタを排した難問ばかりだが、簡単すぎても難しすぎても視聴者は考える気をなくしてしまう。 「東大王」の出題はこのバランスが絶妙なのだ。また正答した出場者が問題について自ら解説する趣向も効いている。...
View Article日曜劇場「陸王」 個性と力量光る福澤克雄の演出
北海道新聞に連載している「碓井広義の放送時評」。 今回は、日曜劇場「陸王」について書きました。 個性と力量光る福澤克雄の演出 日曜劇場「陸王」(TBS―HBC)の舞台は、埼玉県行田市にある老舗足袋メーカー「こはぜ屋」。昔ながらの足袋作りだけでは会社の将来が危ういと考えた、4代目社長の宮沢(役所広司)が新製品の開発に乗り出す。それがランニングシューズ「陸王」だ。...
View Article『東大王』は、クイズ番組の「新たな王道」か!?
いまテレビ各局で、クイズ番組が放送されています。ちょっとしたクイズ番組ブームみたいな状況です。 そんな中で、注目しているのが『東大王』(TBS系、日曜夜7時)です。「最強頭脳バトル」とは言い得て妙で、いろんなタイプのクイズがある中で、この番組は余計な仕掛けや演出をせず、「実力主義」に徹しています。それが特色であり、人気の秘密だと思います。...
View Article書評した本: 水田増生 『ユニクロ潜入一年』ほか
「週刊新潮」に、以下の書評を寄稿しました。 現場で目にした厳しい労働の実態 横田増生 『ユニクロ潜入一年』 文藝春秋 1620円 これまでに、横田増生が潜入取材の手法で書いたノンフィクションとしては、『潜入ルポ アマゾン・ドット・コム』(朝日文庫)や『仁義なき宅配 ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾン』(小学館)などがある。...
View Article女性自身で、アニメ「サザエさん」について解説
コミュニケーション能力を高めるツールに 「サザエさん」の新しい楽しみ方 48年間にわたりCMを提供してきた東芝のスポンサー降板、現代社会とのギャップ……。'69年10月にスタートし、日曜夜の顔として半世紀近く愛されているアニメ『サザエさん』(フジテレビ系)が苦境に立たされている。 そんな“磯野家の危機”を救うため、本誌では、『サザエさん」のイマドキの楽しみ方を集めてみた。...
View Article2つの「ライバル物語」でよみがえる、昭和の音楽界
2つの「ライバル物語」でよみがえる、 昭和の音楽界 「平成」という元号が役目を終える日も見えてきた昨今。「昭和」はますます遠くなるような気がします。しかし、“音楽の時代”としての昭和の相貌は、逆に鮮明になってきたように思えます。2冊の近刊で描かれた、2つの「ライバル物語」もその一つです。 ポピュラー音楽・・・阿久悠と松本隆...
View Article内山理名「マチ工場のオンナ」 女社長を“体育会系”で好演
NHKドラマ10「マチ工場のオンナ」 内憂外患の主婦社長を内山理名が好演 3年前に出版された諏訪貴子「町工場の娘」は、経営者だった父が急逝し、普通の主婦から突然社長になった著者の回想記だ。 この本が原作の「マチ工場のオンナ」では、物語の舞台を東京の大田区から名古屋へと移している。主演はNHK連ドラ初主演となる内山理名(36)だ。...
View Article書評した本: ビートたけし 『バカ論』ほか
「週刊新潮」に、以下の書評を寄稿しました。 ビートたけし 『バカ論』 新潮新書 778円 木の葉が沈んで石が浮くような、道理の通らないことだらけの平成ニッポン。芸能レポーターの無意味な質問から、オウンゴールで衰退するテレビ局まで、ビートたけしが「バカ」をキーワードに斬りまくる。これだけの“見識”を披露できるのも活字のチカラだ。 大沢在昌 『覆面作家』 講談社 1512円...
View Article2017年に、映画館で観た映画
2017年に、映画館で観た映画は以下の通りです。 今年もまた、何を観たのか、忘れてしまいそうなので(笑)、ここに記録しておきます。 <1月> ドクター・ストレンジ ザ・コンサルタント マグニフィセント・セブン 本能寺ホテル <2月> ラ・ラ・ランド マリアンヌ ナイスガイズ! <3月> キングコング パッセンジャー チア☆ダン <4月> ゴースト・イン・ザ・シェル 暗黒女子 グレートウオール...
View Article週刊朝日で、ドラマ「民衆の敵」についてコメント
篠原涼子のドラマ「民衆の敵」低迷中 小池都知事のせい? フジテレビ系のドラマ「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」(月曜午後9時〜)が低迷中だ。 視聴率は第1話9%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)で、その後は6~7%台。12月4日の第7話は5.8%で、月9枠ワースト2位に。月9といえば、「東京ラブストーリー」「HERO」など高視聴率のトレンディードラマの象徴だった。...
View Article今年、出会った「ひと」~庵野秀明監督と映画『シン・ゴジラ』素人の見方
初めてお会いした、庵野秀明監督 2017年も、あと2週間となりました。年々、時の流れが早くなっているように感じるのですが、このあたりで、ちょっと今年を振り返ってみようと思います。...
View Article今年もまた、アナザーウェイとオリジナリティを押し進めた「テレビ東京」
先日、週刊誌から「テレビ東京の人気」に関する取材を受けました。今年6月、テレビ東京は「週間平均視聴率(5月29日~6月4日)」でテレビ朝日やフジテレビを抜き去り、民放3位となりました。1964年の開局以来、初の快挙です。それに最近は、ドキュメントバラエティー「池の水ぜんぶ抜く」が話題になったりしました。週刊誌には、お話した一部が掲載されていましたが、あらためて、そこに至る背景を探ってみます。...
View Articleドラマ「コウノドリ」~「チーム医療」の現場力
しんぶん赤旗のリレーコラム「波動」。 今回は、ドラマ「コウノドリ」(TBS系)について書きました。 「チーム医療」の現場力 今期ドラマには、米倉涼子主演「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」(テレビ朝日系)と綾野剛主演「コウノドリ」(TBS系)という2本の「医療ドラマ」が並ぶ。...
View ArticleNHK朝ドラ「わろてんか」の残念ポイントは!?
NHK「わろてんか」 主演の葵わかなはよく頑張っているが・・・ 10月に始まった「わろてんか」も、間もなく前半戦終了だ。ここまで見てきて、反省していることがある。吉本興業の創業者「吉本せい」の生涯を、ドラマの形で見られるのではないかと期待し過ぎていたことだ。...
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