【書評した本】 レイモンド・チャンドラー、村上春樹:訳 『フィリップ・マーロウの教える生き方』ほか
週刊新潮に、以下の書評を寄稿しました。 レイモンド・チャンドラー:著 村上春樹:訳 『フィリップ・マーロウの教える生き方』 早川書房 1296円 マーロウはチャンドラーの小説の主人公だ。本書には作中から選ばれたハードボイルドな引用が並ぶ。「時が足音を忍ばせ、唇に指を当てて、しずしずと過ぎて行った」(時間)。「夜だった。窓の外にみえる世界は真っ暗だ」(夜)。他に酒や女や愛の名台詞も。 (週刊新潮...
View Article日経MJで、クイズ番組についてコメント
クイズ、アプリショック 問題をライブ配信 さて、問題です。日本人が大好きな娯楽で、テレビからスマートフォン(スマホ)に移りそうなものは何でしょう――。ファイナルアンサー?...
View Articleヒロインも脇役も光る、朝ドラ「半分、青い。」
NHK朝ドラ「半分、青い。」 ヒロインだけでなく脇役のキャラクターも光る 主人公が母親の胎内にいる時点から始まったNHK朝ドラ「半分、青い。」。楡野鈴愛(永野芽郁)は、1971(昭和46)年に岐阜県東濃地方で楡野宇太郎(滝藤賢一)と晴(松雪泰子)の長女として生まれた。この両親で思い浮かぶのが「ひよっこ」のヒロイン、谷田部みね子(有村架純)だ。...
View Article週刊新潮で、「8K」についてコメント
高解像度で日本代表を応援…? NHKが突っ走る「8K」に疑問符 ようやくハイビジョンが浸透してきたかと思えば、今や家電店のテレビ売場を占めるのは解像度がその4倍に増えた「4K」。4Kってどれだけ凄いの、なんていってる内に、総務省やNHKでは今度はさらに上をいく「8K」が登場。...
View Article御礼! 連載対談 「倉本聰 ドラマへの遺言」 100回到達
「倉本聰 ドラマへの遺言」第100回 日刊ゲンダイで、 1月から平日の毎日、 掲載が続いている連載対談 「倉本聰 ドラマへの遺言」が、 6月6日付けで 100回に到達しました。 お読みくださっている 皆さんのおかげです。 ありがとうございます! まだまだ続きますので、 どうぞよろしく お願いいたします。 日刊ゲンダイ連載「倉本聰 ドラマへの遺言」
View Article「あたし、キレイじゃないから」と市川実日子さんは言うけど・・・
日経MJ(日経流通新聞)に連載しているコラム「CM裏表」。 今回は、市川実日子さんが出演している、大塚製薬 「エクエルジュレ」CMについて書きました。 大塚製薬 「エクエルジュレ」 仕事も恋も自分流 ヒロインは永遠だ...
View Articleテレ東「マツコ、昨日死んだってよ。」はテレビ論の試み
テレ東「マツコ、昨日死んだってよ。」は “テレビ論”の試み 最近よく言われる「元気なテレビ東京」を象徴するような1本だった。5月29日の深夜に放送された「マツコ、昨日死んだってよ。」だ。なんと「マツコ・デラックスが急死した」という大胆な設定で進行する異色のバラエティだった。...
View Article【書評した本】 『素人力~エンタメビジネスのトリック!?』ほか
週刊新潮に、以下の書評を寄稿しました。 長坂信人 『素人力~エンタメビジネスのトリック!?』 光文社新書 842円 オフィスクレッシェンドという社名は知らなくても、この制作会社が手がけてきた『20世紀少年』(堤幸彦監督)、『TRICK』(同)、『モテキ』(大根仁監督)、『JIN-仁-』(平川雄一朗監督)といった映画やドラマのヒット作を見た人は多いのではないか。...
View Article手持ち資産を生かす戦略商品だった、テレ東「ヘッドハンター」
テレビ東京が創設した新たな月曜22時枠「ドラマBiz」は、経済を軸に人間や社会を描くドラマという試みです。「経済に強いテレ東」ということで、いわば自社の特色や強みを生かしたコンテンツ開発と言っていいでしょう。その第1弾が「ヘッドハンター」でした。...
View Article日テレ「正義のセ」 吉高由里子を支える安田顕の功績
日テレ「正義のセ」 吉高由里子を励ます安田顕の解毒作用 今期の連ドラが大詰めとなってきた。「正義のセ」(日本テレビ系)も今週が最終回だ。 主演は吉高由里子。近年は翻訳家(朝ドラ「花子とアン」)や脚本家(日テレ系「東京タラレバ娘」)などを演じてきたが今回は検事である。ヒロインの竹村凜々子は下町の豆腐屋で育った庶民派で、融通がきかない上に感情移入も激しい。...
View Article今年上半期に出版された、おススメの「エンタメ本」は!?
今年上半期に出版された、 おススメの「エンタメ本」は!? 出版不況といわれますが、やはり本は面白い! 今年上半期に出版された、映画、テレビなどに関する「エンタメ本」の中から、硬軟取り混ぜて、おススメのものをピックアップしてみました。気になる本があったら、本屋さんで手にとってみてください。 藤波 匠 『「北の国から」で読む日本社会』 日本経済新聞出版社 918円...
View Articleバラエティの新機軸、マツコさんとチコちゃんに叱られたい!?
バラエティの新機軸、 マツコさんとチコちゃんに叱られたい!? 今期も新しいバラエティが何本か登場しました。その中で、攻めの姿勢や、新しいことにトライする意欲に注目したい番組があります。バラエティの新機軸は、マツコさんとチコちゃんに叱られたい!? 大胆な設定で攻めていた、 『マツコ、昨日死んだってよ。』(テレビ東京)...
View Article【書評した本】 『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』ほか
週刊新潮に、以下の書評を寄稿しました。 矢部万紀子 『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』 ちくま新書 864円 朝ドラが描く女性の生き方、働き方をめぐるコラム集。『ゲゲゲの女房』(2010年)、『カーネーション』(11年)、『あまちゃん』(13年)、そして『ひよっこ』(17年)など11作品が並ぶ。ヒロインたちの何に共感し、どこに憤るのか。朝ドラは時代を鮮明に映し出している。 柳下毅一郎...
View Article「900万」アクセスに、感謝です!
ついさっき、このブログを見ました。 すると、トータルのアクセス数が「9,001,081PV」となっていました。 「900万」アクセスを超えたわけですね。 まずは、ご覧いただいている皆さんに、感謝いたします! 振り返れば、800万を超えたのが昨年の9月。 700万到達が一昨年のやはり9月でしたので、100万のペースが速まっている感じでしょうか。 ありがたいことです。...
View Article【書評した本】 石黒健治 『青春 1968』
週刊新潮に、以下の書評を寄稿しました。 石黒健治 『青春 1968』 彩流社 3456円 50年と聞けば遠い過去か、遥か未来を思ってしまう。しかし、そんな単純なものではないようだ。特に「文化」という地下水脈において過去と現在は濃密につながっている。1968年に撮影された俳優、歌手、作家、美術家など130人を超すポートレートを眺めていてそう思う。...
View Article放送文化基金賞も受賞の『アンナチュラル』。プロデューサーが振り返りながら語ってくれたことは!?
放送文化基金賞受賞の『アンナチュラル』。 プロデューサーが振り返って語ってくれたこと 今年の1月から3月まで放送された、金曜ドラマ『アンナチュラル』(TBS系)。これまでに、数々の賞を受賞しました。 私も審査員を務めさせていただいている、第11回「コンフィデンスアワード・ドラマ賞 2018」では、作品賞、主演女優賞(石原さとみ)、助演男優賞(井浦新)、 脚本賞(野木亜紀子)。...
View Article週刊新潮で、女優・松岡茉優さんについて解説
是枝監督が絶賛の「松岡茉優」 敵なしの魅力 カンヌ映画祭で是枝裕和監督の「万引き家族」がパルムドールを受賞したのはご存知の通り。 この作品でリリー・フランキーや樹木希林など大ベテランの好演技に埋没することなく、存在感を発揮したのが松岡茉優(23)である。 飛ぶ鳥を落とす勢いの注目若手女優を知らない、お父さんのための“松岡茉優”講座――。...
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