書評した本: 『木下サーカス四代記』ほか
週刊新潮に、以下の書評を寄稿しました。 山岡淳一郎 『木下サーカス四代記』 東洋経済新報社 2160円 「木下サーカス」と聞いて懐かしく感じる大人は多い。実は現在も年間120万人の動員を誇るエンタメ企業なのだ。中国・大連での旗揚げから約100年。本書はこのユニークな共同体の歴史と、実業としてのサーカスを模索し続けてきた木下家四代の秘密に迫る。 藤原智美 『この先をどう生きるか...
View Article読売新聞に、「ドラマへの遺言」書評が掲載されました
『ドラマへの遺言』倉本聰、碓井広義著 「北の国から」「やすらぎの郷」など脚本家として多くの名作を送り出した倉本聰が自身を振り返り、ドラマ作りへの思いや人生観を15の「遺言」としてまとめた。脚本の一言一句に対するこだわりの理由など貴重なエピソードも。妥協を許さずドラマと向き合い続けた姿が浮かび上がる。(新潮新書、820円) (読売新聞「本よみうり堂」 2019/03/17) ドラマへの遺言...
View Article坂口健太郎「イノセンス」は、暗いキャラと能力のギャップが魅力
坂口健太郎「イノセンス」は 暗いキャラと能力ギャップが最大の魅力 今期は3本の弁護士ドラマが並んだ。すでに終了した「スキャンダル専門弁護士 QUEEN」(フジテレビ系)と「グッドワイフ」(TBS系)。そして今週が最終回の坂口健太郎主演「イノセンス 冤罪弁護士」(日本テレビ系)だ。...
View Article書評した本: みうらじゅん 『マイ遺品コレクション』
週刊新潮に、以下の書評を寄稿しました。 情熱と愛情で築きあげた 半端ではないコレクションの数々 みうらじゅん 『マイ遺品コレクション』 文藝春秋 1404円 昨年の1月末から約2ヶ月間、川崎市市民ミュージアムで開催されたのが『みうらじゅんフェス!マイブームの全貌展』だ。本人の生誕60周年(還暦)記念も兼ねたこの催しは、それまでの軌跡を振り返ることのできる“生者の回顧展”だった。...
View Article24日(日)のTBSレビューで、「下町ロケット」について話します
秋沢淳子アナウンサー、田中里沙さんと TBSレビュー 2019年3月24日(日) あさ5時40分〜6時00分 テーマ: 特集「下町ロケット〜エンターテインメント・ドラマの考察」 今回のTBSレビューは、昨年の10月〜12月にかけて、 さらいお正月に特別編として放送された 「下町ロケット」を取り上げます。 このドラマは 特に中高年男性の視聴者から指示されました。...
View Article週刊女性で、「平成のドラマ」について解説
花形だったフジの月9が失墜した本当の理由 「男女関係の絶望」とは 「平成の前半に当たる'90年代、ドラマといえばフジテレビ、もしくは月9と言われてきました」 かつての主人公は「お金をかけながら恋愛していた」 そう話すのは、元テレビプロデューサーで上智大学の碓井広義教授。当時は『101回目のプロポーズ』『東京ラブストーリー』(ともに'91年)など、タイトルどおりの恋愛ドラマが花盛り。...
View Article週刊女性で、「平成中期」のドラマについて解説
平成ドラマで増えた、 空気を読まない“強いヒロイン”と “イケてない男”の背景にあるもの 恋愛ドラマにかわって、平成中期に頭角を現し始めたのは、女性のお仕事ドラマ。メディアに詳しい上智大学の碓井広義教授が、そのハシリとして挙げたのはフジテレビの『ショムニ』('98年〜'13年)。 強い女性ヒロインの台頭...
View Article週刊現代で、「1970年代のドラマ」について解説
1970年代テレビドラマ 「いまじゃ考えられない」驚きのシーン 日本のおふくろ、本物の刑事がいた 家族も友人もみんなが見ていた。学校や会社の休憩時間には、前夜のテレビドラマの話で大盛り上がり。'70年代はドラマが共通の話題であり、人生の教科書だった。あの名作たちをプレイバックする。 京塚昌子の割烹着姿...
View Articleドラマ「3年A組」が描いた、匿名という名の凶器
「3年A組―今から皆さんは、人質です―」 匿名という名の凶器 幕を閉じた今期のドラマの中で、最も強い印象を残したのが、菅田将暉主演「3年A組―今から皆さんは、人質です―」(日本テレビ系)だ。 男が突然、高校に立てこもる。武器は爆弾。人質は3年A組の生徒全員。しかも犯人は担任教師の柊一颯(ひいらぎ いぶき、菅田)だ。...
View Article福島県PR動画「もっと知ってふくしま!」 1本6秒の快感
福島県「もっと知ってふくしま!」 1本6秒でPR 心地よい感覚に 知人のアナウンサーから聞いた話だ。生放送でニュースを読んでいるとき、ある瞬間、時間がゆっくりと流れだすことがあるという。 1秒が10倍ほどに延び、原稿の文字は大きく立ち上がり、複数のスタッフの動きも同時に認識できるそうだ。それはまるで自分の意思で時間を操っているような心地よい感覚だと。...
View Article北海道テレビ×Netflix「チャンネルはそのまま!」の注目度
北海道テレビ×Netflix 「チャンネルはそのまま!」の注目度 先週、北海道テレビが制作したドラマ「チャンネルはそのまま!」全5話が放送された。全国ネットではないので、ネットフリックスで見た。 ヒロインの雪丸花子(芳根京子)は「北海道★(ホシ)テレビ」の新人記者。異種としてのバカ(「おバカ」ではない)を採用する、「バカ枠」入社だ。...
View Article週刊新潮に、林操さんによる『ドラマへの遺言』書評
倉本聰・碓井広義『ドラマへの遺言』 ヤクザ、経営者、政治家の大物が続々登場! 倉本聰と振り返る昭和・平成 題名が『ドラマへの遺言』で夕刊紙の連載がベースのインタビューもの。そう聞くと「ああ、狭いTV本か、軽い芸能本か」と思うでしょ? ところが、確かにTV本、芸能本ではあるものの、語られる世界は広く、テーマは重い。...
View Article週刊朝日で、「NGT騒動」について解説
NGT騒動収束せず 「アイドルビジネスの終わりの始まり」 報告書を徹底分析 新潟県のアイドルの身にふりかかった暴行事件が、混乱と不信を生み出している。NGT48メンバーの山口真帆さんが顔をつかむなどの暴行を受けたとされる事件は、3月22日に新潟市内で行われたNGT、AKB48などを運営する会社・AKSによる記者会見でさらなる泥沼化へ。...
View Article脚本家・倉本聰が語った「俳優・萩原健一」、そして遺作・・・
脚本家・倉本聰が語った「俳優・萩原健一」、 そして遺作・・・ 萩原健一さんが、お亡くなりになりました。詳しい経緯がわからないので、突然の訃報という感じです。若いころから活躍されていたこともあり、68歳と知って、自分との意外な近さに少し驚いたのも事実です。...
View Article書評した本: 大沢在昌 『帰去来』ほか
週刊新潮に、以下の書評を寄稿しました。 大沢在昌 『帰去来』 朝日新聞出版 1944円 志麻由子は警視庁捜査一課の刑事だ。連続殺人犯を追っていたが、首を絞められ気絶する。気がつくとそこは異次元の東京で、自分はエリート警視になっていた。パラレルワールドと知りつつ、任務を果たそうとする由子。タイムトリップの驚くべき“理由”とは? 中尾則幸 『海わたる聲』 柏艪舎 1404円...
View Article定番ジャンルに新風を吹き込んだ「メゾン・ド・ポリス」
週刊テレビ評 「メゾン・ド・ポリス」 定番の刑事ドラマに新風 1月クールのドラマが終了した。印象に残った作品の中で、刑事ドラマという定番ジャンルに新風を吹き込んだ「メゾン・ド・ポリス」(TBS系)に注目したい。...
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